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先日15日両国国技館において開催された天龍引退試合興行に行ってきました。

今でこそ滑舌の悪いキャラとしてお茶の間の人気を集める天龍さんだが、全盛期の頃はそれはもう途轍もなく凄いレスラーでした。

ジャイアント馬場とアントニオ猪木の2人からピンフォールを奪ったただ1人の日本人レスラーであり、Mr.プロレスの称号を持つ超トップレスラー、それが天龍源一郎。

生涯現役を公言していた天龍さんも長年身体を酷使した事やここ数年腰の悪化から全盛期のようなパフォーマンスが取れなくなった事、奥さんのご病気も重なり引退を
決意されたようで、長年のファンとしてはとても残念ではあるけれど仕方のないことでもある。

さて引退試合の相手は37歳年下、今をときめく新時代のトップレスラー、オカダカズチカ。初めて対戦カードを聞いた僕は明らかに全盛期を過ぎた65歳の天龍さんには正直荷が思い相手であると感じた。

もっと他に相手がいただろうとも思ったし、これだけ長年レスラー生活を過ごした天龍さんのこと縁やゆかりのある相手レスラーはたくさんいるはず。

要するにもっとセンチメンタルな感傷に浸る相手と戦い幕を閉じる花道もあったのではないかと。

しかし実際にラストマッチのそれを見てやはり天龍さんは最期まで天龍さんだった。

誰がみても絶対に敵わない相手に一歩も怯むことなく、ガンガン向かっていくのだ。その姿に両国国技館満員のお客さんは総立ち、会場のボルテージは最高潮だ。

一瞬本気で勝とうとしてるんじゃないかと思うほど天龍さんの気迫は凄まじかった。

考えてみて頂きたい。

もし貴方が、全盛期をとっくに過ぎていたとして今をときめくトップを走る若者に真向勝負を挑む事が出来ますか。

そして本気で勝とうと本気で思い全力を出し切ることが出来ますか。

逃げることも出来るんです。適当に言い訳をつけて。

だけど天龍さんはそれを良しとしない。

それどころか、65歳のオッサンが28歳のあんちゃんをボコボコにするところ観たいでしょ、と平然と言ってのける。

天龍さんの口癖が、LIVE FOR TODAY。

今を生きるという意味です。

今日を精一杯頑張らなきゃ、明日は来ない。

今日を精一杯頑張る事の出来ない男にどうして明日も精一杯頑張る事が出来るだろうか。

そう考えて生きてきたのが天龍さん。

ラストマッチも精一杯頑張る姿をファンに見せつけて、最期はオカダカズチカの必殺技レインメーカーに敗れました。

しかし超満員の観客にしっかりと龍の魂を伝承した素晴らしい試合でしたよ。

天龍さん、長い間ほんとうにお疲れ様でした。そしてたくさんの夢と勇気をありがとうございました。しっかりと龍魂を継承して僕も精一杯生きていきます。

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