次の来訪者

買い物から帰ってくると、表札にめずらしい色の蜘蛛が佇んでいた。レンズを向けると気配を察したのか、スルスルと下の方へ降りていった。
ちょうどそこはインターホンのボタンの部分だったが、彼がその後どうしようとしたのかは伺い知れない。蜘蛛の扱いを悪くすると、必ずその報いが返ってくるそうなので、ただその姿を追いシャッターを押すに留め、家に入った。

さて、週末は人との出会いはなかったが、虫たちが訪れてくれた。「虫の知らせ」が、いい知らせであることを祈る。

来客

買い物に出かけようと玄関を出ると見慣れないものがスーッと目の前を通り抜けていった。しばしその姿を追っていくと、物干し竿に止まった。

ギンヤンマと言っただろうか…トンボに興味をそそられることがなくなったのかな。いや、秋を中心によく見かける赤トンボには、今でも何となく胸をときめかせる。単に名前を忘れただけだ。

さすがに正面に立って指を回して…という気にはならなかったが、少し斜めから写真を一枚撮らせてもらった。ただ暑いだけの日にしないための使者だったのだろうか。だとしたら、彼の気持ちに少しでもこたえてあげないと…