戦争を挟んで生きた女性の回顧録

若い方が知らない頃のセピア色に変色した写真とお話をご紹介いたします。

 来る度に煮物を持ってきてくれる姉。 22/03/16

2010-03-16 09:54:40 | Weblog
用事があって、大田の姉と大宮の妹達が来た。煮物の上手な姉はいつも何品か作ってきてくれる。大宮の妹は自分で作っているほうれん草や春菊、大根などを食べきれないほど持ってきてくれる。そして「お金が足りているか?」と心配そうに聞く。
だから姉と妹達が来るとしばらくは買い物もしないで済む。いろんな物を持ってきてくれるので副食費は1食あたり100円位と決めている。それがスーパーに買い物に行くと、そんなわけにはいかないで必ず予算オーバーとなる。これからは年をとって収入が年金だけとなるため、出金は出来るだけ抑えなければならないのに・・・食費だけで済むなら良いが交際費、税金、保険料と馬鹿に出来ない金額になる。
私はお料理が好きだけれど煮物はあまり作った事がない。やっぱり苦手なのかもしれない。いつも私の好きな厚揚げと何かの炊き合わせを作ってきてくれる。今日は青菜との炊き合わせだった。それにさがんぼの煮物、お魚の煮たものは久しぶりで大変美味しかった。ごはんは食べ過ぎないように秤で量った。きょうはプールがあるのでごはんは180グラム。プールに行く前、6時頃に会社で済ます。本当は150グラムだけれど、食べたい一心でプールで45分歩く。汗を流すと更に良いと思ってサウナにも入ってくる。年齢は相当なものだけれど、食べるのも相当なものでいくらでも食べられる。そして非常に美味しく食べられる。健康そのものらしい。
昔、高校生時代から、私は美味しい、美味しいと云いながら食べるので有名だった。私が食べていると本当にこっちまで美味しいと思ってしまうわ、と云われたものだけれど、嘘なんて云っていない。本当に美味しいんだもの・・・もうひとり、男性で「美味しい、美味しい」と云いながら食べる人を知っている。義理の弟に当たる人がこんな事を云っていた。俺は恥ずかしくなっちゃうよ、沢庵こうこを出しても、きゅうりのぬかみそしかなくても“うまいっ、うまいっ”て食っているんだもの”それはそんな事を云う人のほうが間違っている。
その人は白い米のめしと塩味の漬物が一番美味しく食べられる事を知らないのだ。米の炊き上がりに作る塩味のおにぎりがどんなに美味しいか、どんな贅沢三昧でもこの素朴な味の分かる人こそ1番の食通なのだという事を・・・小麦はそのまま炊いても美味しくない。だから狩猟で捕らえた動物の肉を入れてスープを作ったり、バターやジャムを塗って一緒に流し込むんだ、と東京にいた時、有名な文化人から聞いた。
水の豊富な豊葦原瑞穂の国に生まれたおかげで、戦争中以外はお米が豊富にあった。米で育った私にとってはごはんと“たくあんこうこ”の方が良い。

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