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手話通訳者のブログ

田舎の登録手話通訳者のブログです。

手話通訳者の短所

2016-01-26 06:58:43 | 手話
今日は自分の短所について書かせてもらお。
異常なほどの暑がり。
これ、手話通訳者としては、結構深刻なんや。
舞台に立って通訳すると、大変なことになる。
手話通訳者は、照明の近くに立つケースが多い。
ものすごく暑い。場所が場所だけに、季節に関係なく、暑い。
だらだらと汗が流れ続け、足元に水たまりができる。
これは、いけない。
こういう現場には、タオルを持っていく。
他の手話通訳者から、
「たいしさん、タオル、みっともない。やめなさいよ」
と言われる。
確かに、講演会で手話通訳者が首にタオルを巻いて手話やっているのは、みっともないだろう。
しかし・・・
上述のように、足元に水たまりができるような状況では・・・
やむなく、タオルを使っている。

努力はしているつもり。
当日、水分は控える。できるだけ、汗をかかないように。
あとは、体質改善か・・・
この点は努力不足で、太っている。

夏場、首にタオルをかけて手話やってるおっさん通訳者がいたら、俺かもしれん(笑)





安心して頼める手話通訳者を紹介してください

2016-01-25 06:32:00 | 手話
いきなり、ろう者のVさんに言われた。

俺じゃ、あかんの?
「ちょっと、たいしさん、変な冗談はやめてください」
冗談?
「たいしさんの都合が悪い時のことですよ。他に、安心して頼める手話通訳者はいないか、と思って」
あー、なるほど。
「教えてください」
わしらの地元には、全国的に有名な「カリスマ手話通訳者」がいるやんか。
「あのねえ、たいしさんも知ってるでしょう。ものすごく、多忙な人です。まず、来てもらえません」
手話世界の聖人、Wさんに頼むといい。
「Wさん、ろう者からの信頼は絶大です。Wさんを指名するろう者は多いので、来てもらうのは難しいでしょう」
やはり、そうか・・・

深刻に、考え込んでしまった。
安心して頼める手話通訳者・・・すぐに思い浮かぶのは、カリスマ手話通訳者と手話世界の聖人である。
しかし、お二人とも高齢である
この先、どうなるのか・・・




言語学と手話

2016-01-24 02:38:02 | 手話
手話は言語である。
ただし、手話を専門的に研究するなら、必ず理解しておかなければならない前提がある。
手話は視覚言語なのである。

今までの言語学はすべて、音声言語に限って研究されてきた。
「限って」というのは、研究者が意図的にそうしたのではない。
言語=音声言語
というのが常識だったからだ。
常識は、時代の流れとともに変化する。

もちろん、言語学研究を個別に見ていくと、視覚言語に言及しているものもある。
しかし、それらは「例外」的な扱いである。

これから手話の試験を受ける方は、言語学の分野で使われる専門用語も見ておいた方がいい。


参考サイト
http://www.coelang.tufs.ac.jp/mt/vi/gmod/contents/explanation/017.html

上記からの抜粋
■ 類別詞とは
 類別詞とは名詞を特定化する機能を持った語のことで、主に修飾語句や数詞のついた名詞につけられます。



手話通訳者の仕事は何か。

2016-01-23 07:50:54 | 手話
「通訳することやろ? 当たり前やんけ」
と言われそうだが、では、通訳だけでいいのか?

実はここで、意見が分かれる。

「手話通訳者の仕事は、聴覚障害者の耳の代わりをすること。それ以上であっても、それ以下であってもいけない」
と、ベテラン通訳者に言われた。
その通りだと思う。
この発言を否定する気はない。

手話通訳の現場で、判断に迷うことがある。
例えば、外来診療の場面。
いろんな医者がいるが、極端に言葉が少ない医者がいる。
「しばらく様子を見ましょう。では。はい、次の方」
なんて感じで、早々に追い出そうとする。
当然、患者である聾者は不安になる。
不安だから質問する。
「耳の代わり」に徹すると、会話のキャッチボールがうまくいかないことが多い。

自分なら、どうするか。
医師の言葉を補足したり、医学用語を平易な言葉に置き換えたりして、会話がスムーズに進むように手伝う。
これも、通訳者の仕事のうちだと思っている。



東京のろう者から手話通訳依頼がきた

2016-01-22 00:18:34 | 手話
突然、メールで依頼されて驚いた。
おいおい・・・・・
「東京の手話通訳者はレベルが違う。田舎の手話通訳者が束になってもかなわない実力者ばかり」
と聞いてるで。
なんで、こんな田舎の、しかも手話世界では「変人通訳者」として嫌われている俺に依頼してくるんや。

ろう者の世界は狭い。
今ではフェースブックの時代。これは実名で登録するのが原則。
○×ろう学校卒業、なんて情報を入れると、全国どこにいても、知り合いのろう者からメッセージがくる。
特に若い世代のろう者は、「みんなつながっている」と言っても過言ではない。

それと、聴者の世界では、
「たいしさんのメルアドを教えていいですか?」
と予め連絡を受けることが多いが、ろう者の世界は、こういう点がゆるい。
だから、突然、知らないろう者からメールがくることがある。

当然ながら、ろう者でも常識をわきまえている、しっかりした方もおられる。
ただ、一般的傾向として、こういうメルアドなどは、ろう者の世界の方が早く知れ渡る傾向がある。