goo blog サービス終了のお知らせ 

手話通訳者のブログ

田舎の登録手話通訳者のブログです。

他者理解

2017-02-15 03:03:16 | 手話
他者理解
ご自分の身近な人たちを思い浮かべていただきたい。
両親、兄弟、親戚、親友など。
これらの人たちを、どれぐらい理解しているだろうか。
理解しているつもりでも、ある時、思いがけないことで仲たがいしてしまうこともある。
それぐらい、人を理解することは難しい。

手話世界に戻ろう。

ろう者を理解したつもりになっていても、実は全く理解していなかった。
こういうことは、ないだろうか。
一口に「ろう者」と言っても、実に様々な人がいる。
この当たり前のことを、忘れないようにしよう。

人を理解することは簡単ではない。
でも、だからと言って、理解することを諦めてよいものだろうか。

どんなに仲がよくても、どんなに話し合いを重ねても、相手を理解し尽くせるものではない。
理解に終わりはない。
なぜなら、生きている限り、人は変わる。変化する。

理解とは完結ではなく、日々の前進である。

コミュニケーション能力

2017-02-15 02:45:03 | 手話
ランクルさん、コメントありがとう。


>関西以西の方が関東以東より、年代的に言えば若年より年配の方が、比較的コミュケーションがとりやすかったと思いました。特に関西の方はアクションが大きい傾向にあり、ボディトークが上手いです。

面白い!
ろう者であるランクルさんが聴者との交流で感じたこと、そのまま逆にすると、
逆もまた真なり
となります。
初対面のろう者の場合、関西以西の方が関東以東より、年代的に言えば若年より年配の方が、比較的コミュケーションがとりやすい印象です。
特に関西のろう者はアクションが大きい傾向にあり、表現力が豊かです。
手話通訳者の世界では、
「老年のろう者の通訳は難しい」
と言われています。これは事実だと思います。
でも、通訳とコミュニケーションは違う。



>もうひとつは、私の怪しい日本語を比較的聞き分けられたのも年配の方でした。
>年齢を重ねてきたことによる順応性がそうさせているのかなと感じた次第でした。

逆もまた真なり(笑)
俺の怪しい手話を温かい目で見て読み取り、手話通訳者として育ててくれたのは年配のろう者です。



真の手話通訳者

2017-02-15 02:44:15 | 手話
ランクルさん、コメントありがとう。

>ろう者と手話で話が出来ることと、ろう者が発する言葉足らずで拙い話(手話)の裏にある真意を汲み取れるかどうかは全く別である、要は技術的に優れているだけでは真の手話通訳者でないと思います。

>「1を聞いて(見て)10を知る」というように、ろう者の訴えを額面通りに受け取らずに、その奥にある言葉にならない真の訴えを読み取れてこそ、本当の手話通訳者ではないかと思います。

>腰を据えて本気で手話に取り組もうとする方は、普段からろう者とともに行動するくらいの覚悟を持っていただきたいと思いますね。

>今手話を学んでいる方、これから学ぼうとする方には、ろう者と距離を置いている通訳者より、普段からろう者と仲良く行動している通訳者がいたら、その通訳者の弟子になることを私はお勧めしたいです。

すべて、全くその通り!
いつも主張していることを、当事者の言葉として聞けることは嬉しいですね。



>たいしさんのように、聴者で「パナマの理論」を説明できる方は、非常に稀です。
>これは普段からろう者と共に行動してきた賜物だと言えます。

これも、全くその通り。
手話世界の入り口はパナマにある(笑)
ランクルさんは最近読者になってくれた方だと思うけど、古い記事もしっかり読んでくださったようだ。



手話通訳関連の資格試験については不満があります。
手話通訳者の資質を見るような問題が皆無だからです。

自分がもし派遣者で、手話通訳者認定試験合否に関しての全権限をもらえたなら、ろう者からの推薦をもらった者はすべて合格させます。
逆に、どんなに豊富な知識があっても、どんなに手話がうまくても、ろう者から推薦してもらえないような者は合格させない。
ろう者からの推薦。あくまで、ろう者個人。一人でよい。
ろう協推薦となると、組織ならではの問題が発生する。

ひどく乱暴なことを言ってることは自覚しています。
でも、資格試験合格なんて、スタートに過ぎない。
資質のある者はスタートさせてやればよい。
知識や技術は向上させることができるが、資質のない者が「資質ある者」に変貌することは、まず、ない。