中国が、「完全に文明国家」としての海軍の訓練の祭典であるリムパックから外されてしまいました。
7月20日にzakzak by 夕刊フジが「中国排除の方針へ転換、太平洋の脅威明確に 25カ国参加の軍事演習「リムパック2018」」の題で「菊池雅之 最新国防ファイル」項目にて次のように伝えました。
『ハワイ・オアフ島および、その周辺海域(一部サンディエゴ沖)で、6月27日から8月2日まで、環太平洋合同演習「リムパック2018」が行われている。2年に一度、偶数年に開催される世界最大級の軍事演習であり、今年は米国、フランス、日本、韓国、インドなど25カ国が参加した。
海上自衛隊からはヘリコプター搭載護衛艦「いせ」と、2機のP-3Cが参加した。1980年の初参加以来、最も少ない隻数だ。国内外で行われる訓練の増加や、アフリカ・ソマリア沖での海賊対処、日本南西諸島部における中国海軍進出への警戒監視などいくつもの任務が重なった結果だ。海自は完全なる護衛艦不足状態に陥っている。
米国は、太平洋進出をもくろむ中国を「リムパック」へ招待していた。あえて、環太平洋安全保障グループに加えることで、各国が第1回の71年から築き上げてきた、「平和のためのルール」を教え込もうとした。
中国海軍は、この申し出を素直に受け、「リムパック2014」「リムパック2016」に艦艇を派遣してきた。
しかし、中国の覇権主義的行動はエスカレートする一方だった。南シナ海における人工島の軍事拠点化を止めないどころか、増強を始めている。
ドナルド・トランプ米政権の怒りは収まらず、米国防総省は5月23日、「中国の招待を取り消す」と正式に発表した。懐柔策はあきらめ、中国を排除する方針へと転換することになった。
自衛隊は参加艦艇数こそ縮小したが、今回初めて陸上自衛隊の「12式地対艦誘導弾」を参加させた。この装備は、陸上より海上の敵艦艇を攻撃できるミサイルだ。射程は約200キロ。中国艦艇の領海侵入を防ぐため、沖縄県・宮古島へ配置すべく、駐屯地を新設する準備を進めている。
7月12日、ハワイ・カウアイ島で、12式地対艦誘導弾と米陸軍の高機動ロケット発射機HIMARSによる射撃訓練が行われた。標的は、退役した米戦車揚陸艦「ラシーン」。日米同時弾着により全弾命中させた。
中国は招待を取り消された時点で米国を非難し、「リムパック2018」自体を快く思っていない。そこで情報収集艦「東調」級を送り込んできた。7月11日からハワイ州の排他的経済水域(EEZ)内で、各国海軍艦艇の行動確認や無線通信の傍受など“スパイ行為”を開始した。陸自の対艦ミサイル射撃を監視していたのも間違いない。
7月20日(現地時間)には、海自「いせ」による対空射撃訓練が行われる。これらのデータも手に入れようとしているのだろう。
今回のリムパックは、「太平洋の脅威がどの国であるか」を浮き彫りにした形となった。
■菊池雅之(きくち・まさゆき) フォトジャーナリスト。1975年、東京都生まれ。講談社フライデー編集部を経てフリーに。陸海空自衛隊だけでなく、米軍やNATO軍、アジア各国の軍事情勢を取材する。著書に『自衛隊の戦力-各国との比較』(メディアックス)、『陸自男子-リクメン』(コスミック出版)など。』
筆者は以前、今回リムパックに参加した12式地対艦誘導弾の前身である88式の射撃訓練をTVで視聴したことがありましたが、その時に隣で観ていた先輩が「日本軍は真面目だな~。失敗したら腹を切る覚悟が感じられる。」との主旨で感想を話していたことを思い出します。
今回は米側の強い要請で12式地対艦誘導弾の実射が実現した訳ですが、ここで注目されるのが米陸軍の高機動ロケット発射機HIMARSと同時弾着出来た、という点です。
HIMARSでは精密誘導弾M31ロケット弾(GPS誘導)を使用していたものと思われ、これは日本でもMLRSの弾薬として装備されているものです。
この演習でMLRSやHIMARSも対艦攻撃が可能であることを「中国に対して」見せつけた形になりました。
それだけ、「太平洋の脅威は中国である」ことを、日本を含めたリムパック2018の参加国は認識しなければならない厳しい現実がある、という事なのです!!
既に中国はリムパックからも外されて敵対国に指定されていることを忘れてはならない!!
リムパック2018に初参加した、陸上自衛隊が装備する12式地対艦誘導弾(上)とその発射システム
出典:防衛省・自衛隊HP並びに陸上自衛隊HP、同ツイッター
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