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御嶽山の突然の噴火の教訓 緊急対処兵力と陸上戦力の強化や機甲化・装甲化は不可欠だ

2014-09-29 00:03:30 | 報道/ニュース
気象庁の観測によると、御嶽山(長野県・岐阜県境)で9月27日11時53分に噴火が発生しました。
この緊急事態に対処するべく、陸上自衛隊や長野・岐阜県警や各地の消防などが登山者の救助に向かい、幸いにも、その多くは救助や下山している模様です。

9月28日夜のFNNが伝えたところでは、警察や消防、自衛隊などは、28日から500人以上の態勢で、行方不明者の捜索や小屋などに取り残された人の救助活動にあたっていましたが、午後2時に火山ガスを検出したため、捜索が打ち切られました。
長野県警によると、28日の捜索で、御嶽山の山頂付近から、31人が心肺停止の状態で見つかり、また、長野県側と岐阜県側、あわせて40人が重軽傷、43人が行方不明となっています。
被災された方々やその関係者の方々に、心からお見舞いを申し上げます。

今回は幸いにも頂上付近の山小屋が火山活動で崩壊することなく、そのまま維持出来たこと、ヘリなどで救助できる規模の火山活動であったことが、本当に幸運でした。
また、長野県と岐阜件との県境付近での噴火であり、周辺はスキー場やキャンプ場などの観光開発が進んでいる地域で、ロープウェイや観光道路も整備されにも関わらず、現時点では噴火の規模が小さかったので、行楽シーズンで多くの登山客が訪れていたにもかかわらず、過去の火山噴火による犠牲や被害に比べれば、人的被害を含めて比較的に規模の大きな被害には至らなかったことも不幸中の幸いです。

しかしながら、今回の御嶽山の突然の噴火の教訓もしっかり指摘し、今後の災害に備えなければなりません。
今回の御嶽山の突然の噴火について、救助の面から見れば以下のような教訓が挙げられます。

長野県には陸上自衛隊第12旅団が配置され、この部隊はヘリ部隊を強化し、機動力を強化した空中機動旅団であり、この点が、今回の御嶽山の突然の噴火では利点にもなり、欠点にもなったことは否定できない点があります。

より具体的に言えば、9月28日のFNNの報道では、UH-60多用途ヘリが御嶽山の山頂で救助活動をしている様子が報じられ、これは迅速にヘリによる救助対応が出来た点では高く評価できる一方、9月28日の時事通信社の報道では、第12旅団所属の化学防護車が先導して、その後に非装甲車である高機動車が続いて移動する光景が撮影されていたのは如何なものか?と筆者は思います。

これは、過去の1990年~1995年の雲仙普賢岳噴火や2000年の有珠山噴火、2011年の新燃岳噴火の教訓が装備の面で十分には生かされてはいないことを示しています。
火山の噴火や火砕流には、NBC防護装置付きの車両や耐熱・耐弾構造を持った装甲車両が必要不可欠であり、そのような車両を常時多数装備できるのは陸軍、陸上戦力部隊しかありません。
警察や消防では、特殊訓練を受けた部隊以外には装備どころか、装備の維持すら難しいでしょう。

過去の1990年~1995年の雲仙普賢岳噴火では火砕流対策として現場にいち早く対処した陸上自衛隊第4師団には装甲車両として82式指揮通信車しか回せず、やむを得ず74式戦車を配置、そして富士教導団より73式装甲車の支援を仰いだのです。
これは、2011年の新燃岳噴火の際も、同様に陸上自衛隊第8師団の装甲車両では足りず、富士教導団より73式装甲車の支援を仰いでいます。

これからも分かる通り、日本では緊急対処兵力と陸上戦力の強化や機甲化・装甲化がまだまだ足りないことは明らかです。

御嶽山の突然の噴火の教訓として、日本には兵力の強化、特に緊急対処兵力と陸上戦力の強化や機甲化・装甲化は不可欠です!!

中国の海洋進出など、他国の軍事的脅威に対抗する為に防衛力の強化が叫ばれる中、火山噴火や大地震などの大災害への対処力強化の為にも、緊急対処兵力と陸上戦力の強化や機甲化・装甲化を切に訴えます。

日本政府や防衛省・自衛隊関係者などの方々は勿論、皆様一人一人の世論や発言が防災や防衛の強化につながります。
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