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日本を支える製造業は農林水産業等と並んで成長しなければならない!!新分野の産業育成を!!

2017-05-16 00:00:00 | 報道/ニュース
今、東芝の大規模損失に伴う半導体分野などの分社化・切り売り売却が話題になっていますが、シャープの外資系傘下に下った「身売り」、旧松下電器の「本社工場売却」、造船や石油、鉄鋼などの事業統合や企業統合など、長年に渡って日本を支えてきた有名企業を含めて製造業は大きな荒波に晒されています。

筆者の見るところでは、多くの場合「M&A」や「米国型企業コンサルタント」による「偏重な株主優遇」などに従って、研究開発費の削減や人員のリストラを強引に進めた結果です。
それ故に、「悪因悪果」の因果応報でもあるのです。
正に、「MBA修了」の連中が経営に携わり、財務の論理を振り回して経営をした結果である、とも言えるでしょう。

一方、工場の現場はどうでしょうか??
本当にこの分野は、各種工作機械や工場設備、そしてそれを使用する人員の「ノウハウ」「士気」「意欲」が全てなのです。
これらの表に見えない、目に見えない分野が一番重要なのですが、現在のデフレ経済や成長鈍化経済を生んだのは、高度で精度の高い製品を高く買わなかった、中国などの安くて質の低い製品を買い求める日本の消費者の責任でもあります。
もっとも、1997年以降では個人所得が減少している事実もあるので、一概には言えませんが。

筆者は日本の製造業は、農林水産業等と共に非常に危機感を持たざるを得ない、と感じています。
5月1日にハーバービジネスオンラインにて「日本が誇る零細工場の技術は、面白いほど簡単に盗まれ流出してしまう」の題で次のように同様の懸念を伝えました。
『(前略)
いまだ零細工場は、技術を生み出す金の山

 それでも、日本のモノづくりの技術が海外から高い評価を受けていることは、自他ともに認めるゆるぎない事実である。しかし、ふたを開けてみれば昨今、多くの日本企業関連工場が軒並み閉鎖している現状がある。シャープが築き上げた“世界の亀山ブランド”が崩壊した時、心の底から日本のモノづくりの将来を心配した。

 そしてこのほど、日本の技術流出問題に追い打ちをかけるかのごとく、東芝が半導体分門を売却する方針を打ち出した。その売却に対し入札に名乗りを上げているのは、世界のトップ企業らである。東芝の半導体メモリには、日本の技術と努力の歴史が凝縮されているため、政府は国内企業に入札参加を促し、海外への流出を阻止しようとしているが、このような動きが鮮明になるほど、日本国内の焦りと海外企業の勢いをまざまざと見せつけられている気分になる。

 父の会社には「大きい会社よりも小さい会社」という掛け軸がかかっていた。開業当初からあったその一文の意味は、ホコリと油にまみれた工場最後の日になっても、筆者には意味が分からなかったが、今こうして日本の技術力の尊さと向き合って、ようやく腑に落ちた気がする。
 「小さい会社」は、技術を生み出す最高の場なのだ。現場第一主義で、行動までのスピードが早い。日本の技術力が低下している昨今、今こそフットワークの軽い中小・零細企業が活躍する時ではあるが、残念なことに、その多くは姿を消してしまっている。

 目の前だけのリスク回避や利益追求によってなされた零細企業に対する過小評価や、技術流出に対する防御策の甘さは、今、日本の製造業界に暗い影を落としている。「日本ブランド」を謳いながらも、海外で作られる日本製品に一番納得していないのは消費者よりも、日本のモノづくりを支えてきた工場マンなのかもしれない。
<文・橋本愛喜>』

引用記事の筆者は、父親の工場が金属研磨関係であったようです。
それならば、日本の製造業の現状を痛い程に理解しているでしょう。

5月12日首相官邸で開催された「第8回未来投資会議」にて、安倍首相は次のような焦りすら感じられた発言を行いました。

『人工知能やIoT、ビッグデータは、人や製品を今までにない形でつなげていきます。そこに新たな価値が生まれ、これまで解決できなかった問題を解決できるようになります。このSociety5.0を世界に先駆けて実現してまいります。
 日本の強みはものづくりの力、豊富なデータ、そして少子高齢化がもたらした問題解決のニーズがあるということであります。

 このような強みを生かせる分野に政策資源を集中投下してまいります。
 イノベーションはスピードが勝負です。新しい技術を想定していない制度があると、試行錯誤の機会がなく、安全性などを証明するデータがない、データがなければ制度を変えられないというニワトリ・タマゴの状態になります。これでは世界から取り残されてしまいます。

 そこで、参加者や期間を限定し試行錯誤を認める。つまり、まずはやってみる。日本版レギュラトリー・サンドボックスの枠組みの御提言を頂きました。イノベーションの成果をいち早く社会に取り込めるよう新しい枠組みを創設します。
(以下略)』


日本が今まで貿易黒字を積み上げられたのも、製造業が作り出した自動車、造船などの工作完成品や部品のお陰です!!

日本を支える製造業は農林水産業等と並んで成長しなければならない!!
新分野の産業育成を!!
イノベーションの成果をいち早く社会に取り込めるよう新しい枠組みの創設を!!



5月12日、首相官邸で開催された第8回未来投資会議で発言する安倍首相
出典:首相官邸HP


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世界的な大規模サイバー攻撃は空前の規模、この抜本的な対策や改善が速やかに進まない多くの理由

5月12日より確認され始めた、ウイルスを感染させて復旧のための費用を要求する「身代金(ランサム)ウエア」と呼ばれる世界的な大規模サイバー攻撃。
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しかし、残念ながらこの抜本的な対策や改善が速やかに進まない多くの理由があるのです。
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