新生日本情報局

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あなたも痛感!!グローバリズムも国際人道支援もウクライナ侵攻のような侵略には無力!!

2022-06-15 00:00:00 | 防衛
今、貴方も貴女も痛感されていると存じます。

既に、我が国、いや、世界はデフレからインフレ経済、それもロシアのウクライナ侵攻という侵略戦争により、加速度的に物価高でそうなった事を。

筆者は敢えてお尋ねします。
何故でしょうか??

答えは、いわゆる「地政学的リスク」が厳しくなった事です。
更に申し上げるならば、グローバリズムも国際人道支援もウクライナ侵攻のような侵略には無力だからです!!

6月12日08時30分にForbes JAPANがmsnにて、「ロシアの黒海封鎖、イエメンの1300万人を「飢餓」の窮地に」の題で次のように指摘しました。

『およそ7年にわたって続いたイエメンの内戦は、数十万人の命を奪い、多くの人々を食料危機に陥れた。そして現在、同国をはじめ各国の飢えに苦しむ人々が、ロシアの一方的なウクライナへの侵攻により、さらに困難な状況に追い込まれている。

欧州の穀倉地帯として知られるウクライナからの食糧の輸出は、ロシアが黒海を封鎖していることによって停滞。世界的な供給量の減少は、穀物や食用油の価格を押し上げている。そして、食料品のおよそ9割を輸入に頼るイエメンでは、栄養失調で死亡する人が増加している。

1938年創業のイエメンのHSAグループの創業者の孫、国内事業を担当するモハメド・ナビル・ハーイル・サイードは、「とても脆弱なイエメンのような国にとって、これほどの規模の危機に単独で立ち向かうことは非常に困難だ」と語る。

内戦はイエメンのインフラを破壊し、失業率を高め、供給を途絶させ、そして死者を増やしてきた。HSAの競合他社の大半は、もう何年も前にイエメンでの事業から撤退した。

そのなかでも、兄弟4人で創業、小さな小売店からビジネスを拡大してきたHSAは事業を継続。インドやルーマニア、フランスなどからの輸入によって穀類を確保しようと奔走してきた。

首都サヌアにいるハーイル・サイードはフォーブスの取材に対し、状況は「悲惨だ」として、次のように述べている。

「この問題が放置されれば、イエメンのような国は重大な影響を受けることになる。飢餓は拡大し続け、隣国をはじめ他国に移住する人が増加するだろう。私たちは協力して、問題を解決しなければならない」

状況は世界「最悪」

ロシアが侵攻を開始した今年2月下旬以前、ウクライナから輸出される穀物の98%は、黒海経由で輸出されていた。だが、その輸送ルートは現在、ロシア軍によって封鎖されている。世界で最も食料不足に苦しむ国々、特にアフリカの各国は、ロシアがウクライナから「盗んだ」穀物でも、輸入する考えを明らかにしている。

HSAは国内の主要な小麦粉、砂糖、パン、乳製品、食用油の輸入業者であると同時に、中東最大のビスケット・スナック類のメーカーであり、エジプト最大の食用油メーカーの1社だ。それでもイエメンが直面する問題は、一企業が単独で対処するには大きすぎる。

内戦が停戦中のイエメンでは、貯水槽、道路、橋といったインフラが著しい損傷を受け、そして飢餓が拡大している。そしてその状況下でも、国連は支援に必要なだけの資金を十分に集められずにいる。人道的な危機はその他の国々でも深刻化しており、国連世界食糧計画(WFP)はイエメンの支援に充てる資金を減らさざるを得ない。

WFPがイエメンで行う緊急食料支援の対象となっているのは、約1300万人だ。食糧不足の深刻度を示す「総合的食料安全保障レベル分類(IPC)」で2番目に深刻な「フェーズ4(緊急事態)」に直面している人は、約500万人。最も深刻な「フェーズ5(飢饉)」の状況にある人も増加している。

WFPは「世界最悪の人道危機」にあるイエメンへの援助に、年間予算の15%(約28億ドル)を充てている。WFPイエメン事務所代表のリチャード・レーガンは、「関わらないわけにはいかない……さもなければ、人々が死んでいく」と語る。

一方、飢餓をなくすことを目指し活動を行う米国の援助団体、ブレッド・フォー・ザ・ワールドの国際政策顧問は現在の状況について、次のように述べている。

「ウクライナの危機は……食料品を運ぶ船がいる港に他国がアクセスできないとき、何が起きるのかを明確にした」

「食料不足が深刻な状況にある人たちに影響を及ぼす形で、食料が武器として使われている」』

食糧が武器、それも戦略兵器として使用される現代の戦争。
我が国も第二次大戦で米軍の機雷封鎖などで嫌という程、経験しましたよね!!

つまり、悪意ある侵略や覇権は勿論、軍事的威圧や海上封鎖等の妨害には、グローバリズムだの、水平分業だの、国際人道支援等ですらも全く無力なのです!!
防衛力、国防力無き国家や民族には、明日は無いのです!!

ウクライナはロシアの侵攻で食糧すら輸出出来ず、苦しんでいます!!

同日18時32分にまいどなニュースがmsnにて、「「線路の幅」も脱ロシア…ウクライナ鉄道がヨーロッパ規格の新線路建設へ EU諸国への輸送強化目指す」の題で次のように伝えました。

『ロシアによる軍事侵攻が始まって以降、避難者の輸送や物資輸送で大活躍するウクライナ鉄道ですが、5月24日に驚きのプランが飛び出しました。このプランはウクライナはもちろん周辺諸国の鉄道にも影響を及ぼすことでしょう。

ウクライナ鉄道がヨーロッパ仕様の線路を建設
5月27日付「レールウェイ・ガゼット・インターナショナル」によりますと、ウクライナのシュミハリ首相はヨーロッパ仕様の線路建設を発表しました。具体的には多くのEU諸国が採用する線路幅1435mmの線路を段階的に建設するとのこと。最初は都市〜鉄道主要拠点間からはじまり、その後徐々に全国に広げるとしています。もちろん国境越えの路線も1435mmで整備します。

このプランの背景にはロシアによる黒海封鎖が挙げられます。6月7日現在、ロシア軍はウクライナ南部のマリウポリなどのアゾフ海沿いの諸都市を占領し、港を接収。ウクライナは黒海を通じて穀物を輸出したいところですが、ロシアにより安全な航行が難しい状況が続いています。そのため鉄道などの陸上輸送の強化が急務です。

現在ウクライナとEU諸国とは線路幅が異なるため、多大なコストが発生しています。新線路建設によりスムーズな輸送が期待できます。

ウクライナ鉄道の線路幅が1520mmである理由 
ウクライナ鉄道の線路幅が1520mmになった背景にはロシアの存在があります。ウクライナはソビエト連邦の一共和国ということもあり、モスクワを中心とする1520mmのソ連鉄道ネットワークに組み込まれていました。ちなみに1520mm採用国は旧ソ連諸国の他にロシアによって建設されたフィンランド(1524mm)、モンゴルが含まれます。

ウクライナの西隣を見るとポーランド、ルーマニア、ハンガリー、スロバキアは1435mmです。ところがモルドバはウクライナと同じ1520mmを採用。モルドバもウクライナと同じくソビエト連邦から独立した国です。
(以下略)』


筆者は以前、食糧の安定供給は世界的なナットワークで大丈夫だという主旨のクローバリストの書籍を読み、「危機管理の観点が抜けている」と強く感じました。

危機管理の観点が抜けているのは、他にもあり、製造業の「水平分業」もそうでしょう。
人道支援もそうでしょう。
結局、平和と安定の維持が無ければ、どのような構想も、たとえ飢えに苦しむ方々を救うという事すらも、実現はしないのです!!


あなたも痛感!!
グローバリズムも国際人道支援もウクライナ侵攻のような侵略には無力!!




「ロシア・ウクライナ戦争と日本の防衛 (ワニブックスPLUS新書)」表紙

出典:Amazon.com


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