5/17.草地でクローバーと一緒に咲いていたヤセウツボです。
ヤセウツボはハマウツボ科ハマウツボ属の寄生植物の一つで、1年草です。
原産地は地中海沿岸地方。
葉緑素をもたないため全体的に褐色で、15 - 50 cmほどの高さまで生長する。4 - 6月に12 mm程度の大きさの唇形花を咲かせる。花の色は黄色の他、赤褐色、黄褐色、紫色などのものもあります。
マメ科やキク科などの植物に寄生し、とくにシロツメクサなどが群生しているところでよく見られます。
特に使途もない、どちらかといえば害草の部類ですが、近年、筑波大学の研究でアルツハイマー病の治療や予防に利用の可能性が提示されています。
日本では、明治期以降に牧草として輸入されたシロツメクサやムラサキツメクサに紛れ込んで導入されたと考えられています。1937年に千葉県で初めて確認され、現在では本州と四国と全域に定着しています。
牧草や農作物に寄生した場合、生長を阻害させる。また外来生物法により要注意外来生物に指定されています。
私自身は、数年前、大型公園のクローバーが群生している草地で、このヤセウツボがやっはり群生していたのが初めて見たものです。最初は、気味悪かったのですが、近頃この葉緑素の無い外来種が妙に気になっています。