4/27.クマガイソウも咲き始めていました。
クマガイソウはラン科アツモリソウ属の多年草。春を代表する山野草の一つで、大きな花をつけ、扇型の特徴的な葉を付けるので、誰にでも分かります。ただし、自然界で自生のものを見つけるのは大変難しい時代になってしまいました。
写真のこれも、何処からか移植したものが、毎年咲いているようです。
和名の由来は、アツモリソウともに、膨らんだ形の唇弁を昔の武士が背中に背負った母衣に見立て、源平合戦の熊谷直実(くまがい なおざね)と、一ノ谷の戦いで彼に討たれた平敦盛(たいら の あつもり)にあてたものであるそうです。
クマガイソウは、北海道南部から九州にかけて分布。低山の森林内、特に竹林、杉林などに生育し、大きな集団を作る特徴がありますが、現在、絶滅危惧II類 (VU)(環境省レッドリスト)に指定されています。
4/27.里山地区で自生のオドリコソウが開花し始めました。
オドリコソウはシソ科オドリコソウ属の多年草。春の山野草の一つで、群生します。
基本種は、タイリクオドリコソウ。
北海道、本州、四国、九州(及び朝鮮半島、中国)に分布し、野山や野原、半日陰になるような道路法面に群生。
花のつき方が、笠をかぶった踊り子達が並んだ姿に似ています。
山野草として、それほど珍しい訳ではないのですが、春の山野草では、私の最も好きな花です。
近縁種にはヒメオドリコソウ、ホトケノザなどがありますが、その素敵さは全く違います。
因みに、花色は薄いピンクが主ですが、白花も多いです。
今回はどちらも写したので、順次アップします。
4/12.キジムシロも開花していました。
キジムシロはバラ科キジムシロ属の多年草。春の山野草の一つです。
和名の由来は、花後の葉が放射状に展開し、その株の姿がキジが休むムシロに例えられたことによります。
因みに、よく似たミツバツチグリ(ミツバチグリ)はキジムシロの近縁です。