今日は「ロック」
「The Beatlesの1987年発売、初CDは高音質だった」
今回は、2009年リマスター以前のCDを聴いてみたくなり、再生してみたら以外と音が良いのに気づいてしまった。
もう34年も前のことなのですっかり忘れていたが、CD化されるのにAADとADDになってしまったことを思い出した。
AADは、アナログマスターからアナログテープを使用して編集。
ADDは、アナログマスターからデジタル機器を使用して編集。

ビートルズのアルバムが1987年に初めてCD化されたBOX。
限定発売であったようだ。
1980年代は、まだオーディオ装置もアクセサリーで音が変わるとか、あまり騒いでいない時代。
電源ケーブルも交換できなかった。
カセットテープが全盛期である。

当時、東芝からCD発売用の冊子が出たもので、ビートルズの歴史などが紹介してある。(非売品)
64ページもある。

この時代は、CDが1枚3200円していたので、BOXは40000円もした。
テレフォンカードが初回のみ付いていた。(まだ携帯電話もポケベルも無い時代)

EMI Odeon盤で15アルバム(16枚)
このころは、まだレコード2500円、カセットテープ2500円、CD3200円で発売されていた。
あるオーディオ評論家が3000円代のCDを探していると聞いたことがある。音が良いからだろうか?
CDの時代が来たと思い、レコードを処分してしまった人の多いこと。
今となっては、古い盤ほど値打ちなのだ。
私はMONOよりSTEREOが良いと思っていたので、CD化されるのに第1回発売の4アルバムがMONOで出されるのを知ってショックだったのを覚えている。4トラック録音のものもあるのになぜ?という感じ。
今となってビートルズの情報も沢山あるし、大人になっていろんなことが理解できるようになった。
なので、初期のアルバムがなぜMONOで発売なったとかが分かるしMONOの方が良いアルバムがるのも事実である。

第1回発売の4アルバム(AAD盤)
「ビートルズがやってくるヤア!ヤア!ヤア!」「ビートルズ・フォー・セール」からは4トラック録音なのでSTEREOで出して欲しかった。
この時代はまだオーディオ装置が、MONOが主流だったのでMONOの聞こえた方がベストであったのでしょう。

第2回発売からSTEREOになった。
しかし、「ヘルプ」と「リボルバー」のみ左右のセパレーションが良くないことでリミックスし直したため、編集をデジタルで行った。この編集作業が大変だったようだ。なので、この2枚のアルバムはADDとなってしまった。

しかし、第2回発売の中に「リボルバー」があったが、以外とSTEREO再リミックス処理が大変となりEQ調整のみ行い、オリジナルのSTEREOで出されたのでAADとなった。今となっては、良かったとしか言えない。

デビューアルバム「プリーズ・プリーズ・ミー」は、MONOのAAD盤
なぜか、このアルバムは他のアルバムより非常に録音が良い。
なぜ?セカンドアルバムから音質が落ちたのだろう。
たぶん、ビートルズ・マニアは知っているだろう?

2枚目のアルバム「ウイズ・ザ・ビートルズ」もMONOのAAD盤
このアルバムは、CD面の印刷に演奏者のTHE BEATELSの文字が無い?
「ウイズ・ザ・ビートルズ」のSTEREO盤は、特に音源が左右に別れているので聴いていて音楽の本当の良さを感じない。
しかし、MONO盤は音楽を楽しく感じられる。
後期のようなSTEREOでミキシングされていたらSTEREOの方が良いものができただろうに残念。

3枚目のアルバム邦題「ビートルズがやってくるヤア!ヤア!ヤア!」もMONOのAAD盤。
このアルバムからは、4トラック録音になったのでSTEREOで出すべきだった。「リボルバー」がオリジナルSTEREOそのまま出せたのならこのアルバムもSTEREOで出せたはずなのでは?

4枚目のアルバム「ビートルズ・フォー・セール」もMONOのAAD盤。
このアルバムも、CD面の印刷に演奏者のTHE BEATELSの文字が無い?
「ビートルズ・フォー・セール」は、昔から音がこもっているなぁと感じていたが、今の装置で聴くと以外と良いのでオーディオ装置が良くなると同じ音源でも変わってくる。
2009年リマスター盤STEREOは、大変音が良くなっている。

第2回発売の「ヘルプ」からSTEREOになった。ADD盤
音源が左右に振られすぎなのでリミックスし直した。
オリジナル音源は2009年MONO盤の中に入ってあるが、聴いてみると音はまったく良くなかった。
このSTEREO、ADD盤はAAD盤より音が悪いのかなと聴いてみたが、これも以外と音が良かった。

6枚目のアルバム「ラバー・ソウル」STEREOでADD盤。
この音源もかなり左右に振られいるのでミックスし直した。
このアルバムは、「ウイズ・ザ・ビートルズ」ほど変な感じには聞こえなくSTEREOでもいいし、MONOでないとだめとまでは感じない。
楽器の音質は、当然2009年CD盤の方が良い。
しかし、このADD盤はアナログ的な聴いていて疲れない。
2009年CD盤は、変な音圧があり装置によっては聞きずらい時があるかもしれない。
そう言えばアナログ・レコードの最新リマスターMONO盤が出た時は、全アルバムを買うのは資金的に大変だったので「ラバーソウル」のみ購入した。この時は、ラバーソウルはMONO盤が良いと思ったからだ。

7枚目のアルバム「リボルバー」は、オリジナルのSTEREOでAAD盤。
もう、このころは世の中もSTEREO装置が普及しているのでミックスも良くなってきたのだろう。
今回、何年ぶりに「リボルバー」のCD面を見て、AADになっていたのでうれしくなった!
やはり、音がアナログぽっいというか、音はいいし、疲れない。
音量をいつもより上げられる。2009年CDは、音圧が邪魔して音量を上げにくいのが欠点。
結論
1987年版CDは、よく
「デジタル化したデータでアナログの良さを反映されてない」とか
「デジタルの技術不足、中途半端な音」
「古臭い音、技術が未熟な時代の産物」
「アナログの良さもデジタルの特性も反映しきれてない」などと言われていた。
事実、リマスターが時代遅れでこもった音質のCDはいっぱいある。
しかし、現代のまあまあハイエンドの装置で聴いた場合、ビートルズCDにおいては1987年CDでもかなり高音質で聴けると感じた。
私自身もビートルズCDは、2009年リマスター盤に限ると思い、何年も87年版は触りもしなかった。
しかし、今回聴き比べると2009年CDは音圧が少し強調してあるせいか、聞こえなかった低音が入っているので音量を上げると耳障りになるときがある。
それに比べ、87年版は音質も悪くないし、低音の厚みも感じることができる。また、アナログのようなという表現はどうかと思うが、聴いていて疲れないのだ。古臭い音などは微塵も感じない!
ビートルズのCDは、まだ編集アルバムやアメリカ版などいろいろあるのでいろいろな意見があると思うがまず87年版について感じたことを述べてみた。
レコードで良い音を追求していくとかなり装置に投資しなければならないが、ビートルズのソフトにSACDが無いように現行のCDで良い音が入っていると思う。
みなさんも眠っている古いCDを聞き直してみると装置がよくなっていれば再発見があるかもしれませんね。
では、また。
各アルバムの音質までお詳しそうなので、お尋ねしたいのですが。
アルバムLet it beの2009年のリマスターの音質が良いのでしょうか?
偶々、テレビのBGMでなんとなくビートルズの曲かなと思いましたが、歌詞で検索したら、Across the Universeの曲でした。let it beとYesterdayまで、これら3曲入っているアルバムで音質が良いアルバムって、どれが良いのでしょうか?ご教示、宜しくお願い致します