岐阜の音楽館(石井式リスニングルーム)

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本「ビートルズが伝えかったこと、歌詞の背景&誤訳の深層」①

2019年09月27日 | ロック

今日はロック「ビートルズ」

もう3月21日に発売になっていた本だったが、あまりにビートルズ関係の本が今でもかなり発行されるので、なるべく我慢して買わないようにしていたが購入してしまった。

ビートルズが伝えたかったこと 歌詞の背景&誤訳の深層

発行所 秀和システム

定価 2600円+税 

 

なかなか、ビートルズの音楽を何年も聴いていても、じっくり歌詞の意味を理解して聴いていない。

 

著者の遠山氏も書いている。

「音楽を楽しむのに、理屈っぽくなる必要はない。極論を言えば、歌詞の意味などわからくても、楽曲を楽しむことはできる。だが、どうせ聴くのなら、曲のメッセージを正しく理解し、曲の生まれた背景を知ったほうが、よりいっそう深く楽曲を味わうことができる。」

私は、歌も楽器の一部と理解し、意味がわからなくても良しとしていた。しかし、言葉がわかり歌と同時に歌詞が頭に入ってきたら2倍以上に曲が楽しくなるのは間違いないだろう。

 

 

著者

ほとんどが、里中氏が歌詞の解説などを担当されたようだ。

 

では、ビートルズの曲が213曲もあるのだが、何を訳してあるのかというと

「ビートルズ1」というベスト盤の27曲について歌詞を解説してある。

このアルバムの初回は、2000年に24ビット・デジタル・リマスタリング/ノー・ノイズ・テクノロジーで発売になった。(もう19年も経ったとは思えない)

当時も、ビートルズのアルバムの中では1番音が良いと思っていた。

アナログ・レコードも購入した。当時の日本盤は東芝EMIでカッティング、プレスで非常に盤質が綺麗。盤の反りも無い。

余談だが、今は輸入盤仕様が多いので、中には大変プレス質が悪く、盤の反りは皿のように反っているし、傷もあったりする。

できれば、輸入代理店から海外のプレス工場に品質を良くするように指導していただきたいのが今の気持ち。

この分だと、私は今後アナログ・レコードを購入する気持ちが下がってくるのは間違いない!!

 

それから、2015年にビートルズの映像が4K処理されて、いままで見たこともない綺麗なビデオが一緒に発売になった。

CD音源は「STEREO・ミックス」されたので、これもいままで聴いたことのないビートルズ・サウンドが聴ける。

実は、私もこのステレオ・ミックスはすっかり忘れていて、今回本の件がありもう一度聴いてみた。

オーディオ装置、リスニング・ルームが以前と異なるため、ビックリするほど音が生々しく、目の前でビートルズが歌い、演奏しているように感じる。

今まで何十枚とビートルズのソフトを購入してきたが、この「ビートルズ1」のサウンドが一番高音質と思う。

今、ビートルズは毎年ステレオ・ミックスが出ているが、ビートルズ1には初期のアルバム曲が入っている点が良い。

この音は、ビートルズ1しか聴くことができないのだ。

 

STEREO・MIXシリーズは、ご存じのように

2017年 サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド

2018年 ザ・ビートルズ(ホワイト・アルバム)

2019年 アビーロード

と発売されてきて、今後も続くのでなかなかビートルズはお金がかかる。

 

曲目は27曲で、マニアには物足りない点もあるが、まあ仕方がない。

ステレオ・ミックスは、いままで埋もれていた楽器の音がはっきりと聴こえ、ヴォーカルの声質も生々しい。

 

 では、肝心の歌詞が誤訳なのか、今回は2曲「デイ・トリッパー」「カム・トゥゲザー」を少し紹介してみよう。

ビートルズ・マニアなら歌詞の意味が分らなくても英語の歌詞を読めばなんとなくメロディーが頭に浮かんでくると思う。

しかし、ブログをご覧の方の中にはチンプン・カンプン?の方もいるだろうから、CDなどの歌詞カードを見てほしい。

 

 「Day Tripper」

発売はアルバム「ラバー・ソウル」と同じ1963年12月3日

ほとんどジョン・レノンが作った曲。

リフのアイデアもジョン。

Day tripperとは、普通「日帰り旅行者」のイメージだが、「日曜ヒッピー」というドラッグをしている”翔んでいる女たち”のことを意味している。

Tripの意味は、「幻覚を体験する」だから「旅行者」とは異なる。

One way ticketは「片道切符」ではなく「中途半端にやる人」になる。

 

She was a day tripper 「彼女は日帰りの旅行客」

Sunday driver,yeah!「日曜日のドライバーだった」

と普通は訳しているが本当は、

「彼女は何ごとも真剣にやらない」

「行きずりの恋を求める女」と訳する意味があるとのこと。

 

これだけでも、当時の時代背景が見えてくるようで、まったくこれから「デイ・トリッパー」を聴いたときの心に入ってくる気持ちが変わってくる。

なかなか、面白いでしょう。

 

 

「Come Togeter」

発売はアルバム「アビー・ロード」のA面1曲目。

当時、このアルバムの出だしを聴いたときの印象は今も忘れないぐらいインパクトがあった。

オーディオ的にもイントロの重低音が上手く再生できるかがこの曲である。

出だしの「シュ」と言っているのは"Shoot me"で「俺を撃ってみな」と歌っている。

歌詞カードには、意味不明なので「翻訳不可能」と書かれている。

ジョンは「ダジャレと内輪ネタ」と言っている。

当時、アルバム「アビーロード」の日本盤には、歌詞カードがあっても英語のみであったから、意味などまったく知らなかった。

 

歌詞はビートルズ4人のことを書いている。 

1番目はリンゴのことを歌っている。

2番目はジョージこのと。

3番目はジョン本人のこと。

4番目はポールのこと。

というように4つの構成で詩がなりたっている。

 

1番(リンゴ)

Here come old flattopという出だしのflattopは、「平な頭」ではなく「性能のよいデカイ車に乗ったイカした野郎」という深い意味がある。当時、リンゴが良い車を乗っていたようだ。なぜ、このような意味があるかというところは、本を買って調べてください。

He got juju eyeballのjujuは「太鼓音楽」の意味があり、eyeballは「丸い目をしてにらむ」という意味。

He got hair down to his kneeは、「彼は髪を膝まで伸ばしている」とい意味で、リンゴは昔、髪が長くヒゲを伸ばし、ドラム・セットに座ると膝まで髪が垂れ下がっていたそうだ。

He to be a jokerのjokerは「ひょうきんな人」という意味。分るような気がする。

 

2番(ジョージ)

He wear no shoeshineは「彼はピカピカの靴は履かない」。当時、ジョージはヨガのようなものに凝っていて裸足だったから。

He got monkey fingerは「彼は猿みたいな指を持っている」という意味で、ジョージのギターの腕前をほめているのかも。

Come together,right now,over meは「いっしょになろう いますぐ この俺と」というフレーズで当時、アメリカの心理学者に応援ソングを作ってほしいと依頼されていたが、歌がまとまりがつかず無になったので、ビートルズの曲に使ったいうこと。

 

3番目(ジョン本人)

He Bag Productionは、「彼はバック・プロダクションの人間」。当時、ジョンと洋子がバック・プロダクションという会社を立ち上げていたから。

He got walrus gumbootは「彼はセイウチのゴム長靴を履いている」。みなさんご存じの「アイ・アム・ざ・ウォルラス」という曲をジョンが書いているので自分をセイウチとした。

He got Ono sideboardは「彼は小野という相棒を持っている」。小野とは小野洋子のこと。

He one spinal crackerは「彼は背骨折りの張本人だ」という意味で、このころジョンが交通事故を起こし、その時に小野洋子は背中を痛めてしまったから。

 

4番目(ポール)

He roller coasterは「彼はジェット・コースター」。ポールの作った「ヘルター・スケルター」の言葉の響きが頭をよぎったから。

He got early warningは「彼はすぐ警告を鳴らす」という意味で、ポールがすぐ指図することをいっている。「レット・イット・ビー」の映画を観ていてもポールがリーダーで曲の構成を指図しているのが分る。

 

He say,"One and one and one is three"は「彼は言う、1+1+1=3だという」の意味は、

ポールはビートルズのビジネス・マネジャーとして

妻リンダの父、リー・イーストマン

兄、ジョン・イーストマン

アラン・クラインの3人を推薦していたから。「ポール対あと3人」という構図。

 

Got to be good lokin''cause he's so hard to seeは「彼はハンサムにちがいない、めったに会えない」という意味で、当時ポールは自分のプロジェクトに夢中で、ビートルズのミーティングにもめったに顔を出さなかったことを歌っている。

 

 

今回は、2曲を抜粋して少し紹介してみたが、やはり歌詞を書いた背景を知ると曲を聴く気持ちが変わってきた。楽しい!

いままで、レコードやCDに付いていた歌詞の訳は、文章を日本語にはしてあるがビートルズが当時どうゆう意味で単語を使っていたかも大変重要なことだと思った。

深い意味が分って、これからまたビートルズの曲を聴くのが楽しみが増えた。

また、先ほど言ったように「ビートルズ1」は非常にに高音質なのでこれも楽しみだ。

時間が取れたら、ほかの曲の紹介ができればと思っている。

27曲以外の歌詞の背景などを知りたくなったので、続編を出してほいしい気持ち。

 

では、また。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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