今日は「クラシック」
アルゲリッチの「チャイコフスキー・ピアノ協奏曲第1番」1980年ライヴ盤レコードがエソテリックから42年ぶりに発売される(2024年11月24日発売)ことになったので久しぶりに当時のアナログレコードを聴いてみた。

1982年に新品で購入したもの。品番が20-PC2027になっているので初出品とは異なるようだ。
当時、限定盤で2000円と安く買った覚えはなんとなくある。
再発のエソテリック盤は6600円なのでかなり高くなったと感じる。
アルゼンチン・ブエノスアイレス出身のアルゲリッチは今年83歳。
このライヴは41歳の絶好調な演奏である。
バイエルン放送局による放送用ライヴ録音をフィリップスがレコード化したもの。


このライヴは、1980年2月ミュンヘンで行われたバイエルン放送交響楽団の定期演奏会を録音したもの。
ホールは、ミュンヘン中心部のレジデンツ内にあるヘルクレスザール。
指揮者のコンドラシンはこの演奏の1年後の1981年3月、アムステルダムでマーラーの交響曲第1番を指揮した直後に心臓発作で急逝し、このチャイコフスキーはその追悼盤として発売され、初出盤のジャケットには「コンドラシンを讃えてHommage à Kirill Kondrashin」と記されていたそうだ。

アルゲリッチのチャイコフスキーピアノ協奏曲第1番は、1970年録音のグラモフォン盤(デュトワ/ロイヤル・フィル)が あるので演奏時間の比較がジャケットの裏面に記載されている。
アルゲリッチの演奏は、ライヴではテンポが速いと言われている。

このレコード盤は刻印から日本カッテイングされたものと思われる。

「レコード芸術 名曲名盤500」をみると3位に入っているが、あまり順位は好みなので気にしなくて良いと思う。2位のアバド指揮盤の方が1994年と新しい録音。
アルゲリッチ盤は、アナログ録音である
感想
久しぶりにこのレコードを聴いたが、以前はライヴであまり印象に残らなかったが、今回はオーディオ装置が良くなりスピーカーのエージングも進み、こんなに変化するのかと言うくらい奥行感、音の厚みが出てきたので、アルゲリッチのピアノが左右に広がって分かるようになり、コンサートホールの響きも感じ取れるようになった。
あまり、チャイコフスキー・ピアノ協奏曲第1番に詳しくはないが、この盤は全体的に力強い演奏で特に3楽章はスピード感があると思った。細かい点は、評論家にお任せする。
オーディオ装置が良くなると音が良くないと感じてたレコード盤が、ある時良くなって変わるのでみなさんもダメなレコード盤であっても処分するのは待った方がよいかもね。
最近、レコードは埃や傷が付きやすいので嫌だったのだが、やはり音質はCDより耳当たりが柔らかく感じ心地よい。
では、また。