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岐阜の音楽館(石井式リスニングルーム)

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ニューヨーク52番街/ビリー・ジョエル

2018年03月29日 | ロック

本日は、
ビリー・ジョエル
「ニューヨーク52番街」
を紹介します。

1978年作品

第22回グラミー賞
「最優秀アルバム賞」と
「最優秀男性歌手賞」の2部門受賞

ビリー・ジョエルは、翌年の1979年に来日し、日本武道館でコンサートを行っている。

ビリー・ジョエルのアルバムの中では一番の名盤と思う。

今回アナログ・ブームでようやくソニーミュージックがレコードを制作することになりました
CDが初めて世に出る時もソニーはこの「ニューヨーク52番街」だったため、社内でも異論はなかったようです。


カッティングマスター制作から→スタンパー製造→プレスおよびアナログ・レコード作製まで。

 

今までは「東洋化成」だけで日本盤を製造していたと思うので、ソニーも製造してくれるニュースは嬉しかったです!

 

2018年3月21日にソニーから発売になったレコード(広告)。

値段 3800円(税込4104円)
まあまあ今としては、3800円も仕方がないです。
CDでさえ3000円ですし、ジャケットに手間がかかる。

アナログ・レコードは、作るのもかなり人件費が掛かっている思われます。

 

 「ラッカー盤のカッティング・マシン」

今回「ニューヨーク52番街」は、ラッカー盤だけでも50枚も作り直して音決めをされたそうです
それだけ、レコード造りは難しいので、エンジニアを育てるのがこの業界の悩みと思います。

 

「 スタンパー製造用メッキ設備」

このメッキ処理が良くないとトレースの精度が違い音の歪等に影響すると思います。

 

 「レコード用プレス機」

レコードは、樹脂の材料、出来れば「バージン材」が良いが、悪い材料だと針の擦れる音に影響あると思います。

最近の輸入レコードには、ハイ・ファイ仕様でないと粗悪なレコードがあるようです。

 

 

下記のページで「ソニー・レコード作製の映像」を見ていただけます。

ここをクリックして!

 

「ニューヨーク52番街」のレコードの音質は、

USオリジナル盤

初回日本盤

マスター・サウンド盤(日本)

モービル・フィデリティ盤

80年ハーフ・スピード・マスタリング盤

 

の中で「USオリジナル盤」が一番音は良いらしいそうですが、今回のレコードはもっと今の音で高音質だそうですよ。

マスター・テープを96kHz/24bitハイレゾ・データに変換したものが送られてきたそうです。
それを聴きながら、音を作りこんでいく作業をしていく。
プレスしてから音が変わっていたら、また再カッティングという繰り返し。
大変な作業のようです。

 

今回、家にレコードが3枚ありましので、日本盤として少し紹介します。

 

 この盤を 「A盤」 とする。

中古で購入したものです。

 

 シングル・カットは、

1曲目「ビック・ショット」

2曲目「オネスティ」

3曲目「マイ・ライフ」

ということは、アルバムのA面からヒット曲の3連発!

 

それぞれの曲で「45回転盤LP」を持っていますが、音圧が高く、音質が硬いので一概にも45回転が良いとも思いません。

 

 A盤のジャケット裏

英語歌詞。

 

 値段2500円

微妙な値段。

 

 内袋の表写真。

 

 内袋裏面。

バンド・メンバーの写真。

この当時は、映像をテレビで良く観ました。

 

 ライナー・ノーツ(見開き)

解説書。

 

 ライナー中 左

 ライナー中 右

歌詞日本語対訳

 

 歌詞対訳

 

 A盤のレコード

 

 A盤のラベル。

 

2018年のラベル
「BILLY JOEL」と
「52ND STREET」の文字が、A盤と上下逆になっている

「SIDE  A」の文字が「SIDE  1」となっている。

これが2018年盤の印刷ミスならどうなるの?

 

 A盤は、溝が外周ぎみにカッティングしてある。

 

 

 

 「B盤」とする。

このレコードは、最近友人がもうレコード聴かないということでいっぱいくれた中の一枚。

クリーニングして綺麗にした。

 

 B盤の溝は、カッティングが内周側ぎみ。(溝幅が大きいということになる)

 

 

A盤とB盤の溝比較写真 

上写真がA盤
溝のない所の線が3本みえる。

下写真がB盤
溝のない所の線が2本みえる。(溝幅が大きい)

音質は、B盤が良い。

頂いたゴミ当然のレコードB盤の方が良いことになってしまった!

 

 帯に「ChocoHotチョコホット」のCMに使ってたようだ。

 

 A盤には、CMはない。

 

 2018年新盤の帯が一番初期で正しいみたい。

「BILL  JOEL 52 ND STREET」のみの文字。

 

 

 「master SOUND」盤

これも最近中古で見つけて購入したばかり。

これを聴いた時、今までのビリー・ジョエルのレコードは音が硬く好みではなかったのですが、
「master SOUND」盤は、少しやらかく聴こえるので聴きやすいです!
音が良いとそのアルバムも好きになりますね。

 

 「master SOUND」

DIGITAL MASTERING(DM)

 

 値段3000円

このクオリティならOK!

 

 「master SOUND」の裏

 

内袋には、その丈夫な外カバーが付いている。

 

 「master SOUND」には、12ページの解説書が付いている。

 

 

 「master SOUND」用の
 「デジタル・オーディオ・プロフェショナル・システム」

 

 「master SOUND」には、いろんなタイプの商品がある。

「ハーフ・スピード・マスタリング」

「デジタル・マスタリング」

「45回転仕様」

「ダイレクト・ディスク盤」

など

 

 「master SOUND」のレコードは、厚い材料溝を深く出来る

 

 「master SOUND」は、新技術のメッキ処理。

歪を少なく出来る。

 

 「master SOUND」は、材料の配合も新しく針との雑音も少なくしてある

 

 「master SOUND」の発売当時の写真。

音も違う。

ジャケットも違う。

 

 「master SOUND」のレコード。

 「master SOUND」の溝は、A盤と同じ幅

同じ溝でも、音質は「master SOUND」が一番高音質でびっくりするほど聞きやすい音。

 

 

 「master SOUND」のラベル。

黒色仕様で高級感がある。

 

 「Familly Productions」の犬のようなレーベル?分らない?だれか教えてください!

1955 331/3なんて書いてある?「master SOUND」だけである。

 

 DMロゴマーク。

 

 

ソニーの新しいレコードに大変興味が湧いてきました。欲しい!

しかし、ソニーの古いソフトはいつも同じで、もう一つインパクトに欠けるんだよね。(私だけ?)

同じソフトが何枚も増えてしまう。

でも、頑張ってください。ソニーはなんでもチャレンジする会社だから、期待しています。

 

とにかく今のレコードは、品質が悪いものが多いので困ります。

もっとレコード会社が頑張らないとどんどんCDもレコードも売れなくなっていきますよ!

ただストリーミングに奪われているだけではないと思います。音楽ファンは細かい所を見ていますよ。

1970年~1982年のレコード絶頂期の日本盤はピカピカで世界一綺麗と私は思っています。

だから、日本製レコードに頑張ってほしいのです!

まだまだ良い日本製を作れば認められ買ってくれますよ。

 

では、また。