窓辺の小太郎

野付半島の渡り鳥や動植物の生き生きした「瞬間の美」を目指します。

ショウドウツバメ

2021-06-23 17:42:12 | 山野の鳥

野付半島の対岸の尾岱沼に露出した地層があります。8000年前までは国後島

と繋がっていた地層です。

おばんです。小太郎でごじゃります。

 

            ★ ショウドウツバメ ★

断崖を見ると有機質の粘性土と火山灰質の砂質土からなっています。触ってみ

とサクサク柔らかい土質をしています。もろくて毎年ボロボロ落下しています。

そこにショウドウツバメが眼をつけて巣穴を掘って営巣しています。

出入りが激しいのでどのくらいの数がいるか推定でしか分かりませんが、600

以上はいるようです。

巣作りの現場を毎年見に行っています。前の年の巣穴、今年に入り掘っていると

見られる巣穴がかれこれ300穴以上はあります。

今その穴をめぐり巣穴確保合戦が繰り広げられています。一つの穴に3羽以上

個体が止まり、飛び出しを繰り返しています。

番い形成の時期かもしれませんが、とにかくたくさんの個体が一つの穴にやって

来ます。巣穴はペアになる個体にとり大切な棲家の確保です。

番いになり巣穴を選ぶのか、巣穴を確保してから番いになるのか一見さんの私

は分かりませんが、たくさんのショウドウツバメが崖に集まりにぎやかなこと。

その一生懸命さに活力をもらいます。