窓辺の小太郎

野付半島の渡り鳥や動植物の生き生きした「瞬間の美」を目指します。

ハマハタザオが咲く、ヒバリが囀る

2021-06-07 17:22:39 | 植物

爆弾低気圧が通過するたびに打ち上げられる砂。野付半島の先端は過酷な環境

耐える植物だけが生息できる砂浜です。

おばんです。小太郎でごじゃります。

 

        ★ ハマハタザオが咲く、ヒバリが囀る ★

強風に晒される野付半島の海岸線は知床半島や根室側の河川から流れ出た土砂が

風で打ち上げられます。削られる場所もありますが、堆積して半島が伸びていき

ます。

砂浜は植物にとり安定しない過酷極まりない環境です。それにも負けないで生

くる植物がいます。ハマニンニクやエゾオグルマが代表種。少し環境が落

ついて出てくるのがハマハタザオ。

いま、ハマハタザオが砂地一面に満開です。猛烈な爆弾低気圧で砂や礫が30㎝

以上積もったのは5年前です。

そこにやって聞いて棲みついたのが夏鳥のヒバリ。茎の高さが20㎝から40㎝

どに伸び、営巣に適した環境になったのです。

カラスやカモメに見つけづらくなったのか、なわばりを宣言する揚げヒバリ鳴

きをしきりにしています。

ヒバリの鳴き声はシギやチドリの仲間が去った野付半島に元気をくれます。明

るい声が強風にめげず響き渡ります。