窓辺の小太郎

野付半島の渡り鳥や動植物の生き生きした「瞬間の美」を目指します。

ホタテ船団が行く、海鳥が舞う

2021-01-14 16:38:27 | 根室の風景

12月の寒気は強力で、野付湾は完全に凍ってしまいました。満潮干潮の潮位差が

生じるために、湾内でできた氷は入口の方で割れ、それが流氷になり外海に出て

いきます。

おばんです。小太郎でごじゃります。

 

           ★ ホタテ船団が行く、海鳥が舞う ★

野付湾産流氷はすでに根室半島に到着。沿岸に生息する海鳥たちは沿岸から退

状態です。海鳥のいない寂しい海面を見るのは嬉しいやら悲しいやら。複

雑です。

早朝6時、尾岱沼港からホタテの船団が一斉に出漁して行きます。一列縦隊で

根室海峡の沖合を目指します。

朝陽が出るころはすでに漁場に着くころです。船団のかっこいい光景を見てい

るとシャーベット状に凍った氷が光に反射して、七色の光の海を演出してくれ

ます。美しさにしばし見とれます。この時期にしか出ない海の色。彩どり。

ほんの一瞬ですが、これを見るために朝起きをしてきた甲斐があります。

船団に見とれていると行く手に海鳥たちが飛び立って行きます。蹴散らされる

ようにすごい数の海鳥たちの姿を確認できます。

根室海峡の海には厳寒でも数万羽の海鳥が棲息しています。それだけ冬季でも

魚が回遊しているということです。冬の厳しい海に負けない多くの海鳥たち。

ウミアイサ、カワアイサ、ビロードキンクロ、コオリガモ、ヒメウ、ホオジロ

ガモ、などではないでしょうか。

その多さにびっくりです。