窓辺の小太郎

野付半島の渡り鳥や動植物の生き生きした「瞬間の美」を目指します。

オオハクチョウ、滑走開始

2021-01-03 17:49:27 | オオハクチョウのいる風景

湿原の中にできた沼。氷が張りゆっくりとは休めませんが、割れ目から滲み出

てきた水を飲み、一息入れます。

おばんです。小太郎でごじゃります。

 

          ★ オオハクチョウ、滑走開始 ★

一息入れると氷の上を歩き始めます。風の方向を確かめ、風下の方へ行きます。

飛び立ちの準備です。10キロ近い体重を飛ばすにはさすがに垂直には飛び出

せません。滑走して飛び上がるまでの滑走路としての長さが必要です。

短すぎて葦に翼が引っかからないような距離が必要です。必要な滑走路が確保

できると頭を高く上げ、上下に振ります。声を出します。飛び出すメンバーが

互いに頭を上下させ、確認し合います。

準備完了。1羽が風に向かい走り出します。翼を思い切り振りおろし、体を水

平にして、短い大きな足を思い切り前後に広げ、氷に爪をひっかけ、滑走しだ

します。

翼をたたきつける大きな羽音は迫力があり、体を懸命に浮き上がらせようとす

力強さが大きな音を生みだします。

頭を前にまっすぐ伸ばし、ぐいぐい加速しだします。初めは足裏全体をつけて

走っていたのに、浮き上がりだすと爪差に方だけになり、蹴って行きます。

浮き上がりだしても脚はしっかり走っています。ふわりと浮きだすと次第に脚

後ろの方へ伸ばしだします。

ジャンボ飛行機の滑走を見たときの迫力を感じます。