窓辺の小太郎

野付半島の渡り鳥や動植物の生き生きした「瞬間の美」を目指します。

12月13日のコクガン

2021-01-21 21:03:24 | コクガン・ヒシクイ・ガン類

10月はじめに北極圏から渡って来たコクガン。雁の仲間で一番遅くやって来る

雁の仲間です。

おばんです。小太郎でごじゃります。

 

             ★ 12月13日のコクガン ★

それから2か月間、野付湾では1万羽近い個体が中継地として滞在していました。

根室海峡周辺を拠点に国後島や太平洋側の浜中湾、厚岸湾などに現れていました。

アマモが採れる時期まで彼らは居たいようです。

野付湾に滞在するコクガンは太陽が水平線から出てくる早朝に外海から群れでや

ってきます。水面すれすれに編隊を組みやってきます。次々と200羽、300羽の

編隊が野付半島の先端を回り込み、野付湾に入って行きます。

わずか20、30分の間に大方の群れがやってきます。明るくなる頃には湾内に

入り、静かなものです。

彼らは夕方まで野付湾で過ごします。

そして夕方、太陽が西の地平線に沈むころ、湾内のあちこちに散らばっていた群

れが飛び上がり、次々と半島の先端をかすめるように出ていきます。

対岸の尾岱沼の街には外灯が付き、暗くなってきています。空の色が藍色になり

飛んでいく群れが見難くなっている中を羽音を立て飛んでいきます。

始めは高く飛んでいるけど、外海に出ると高度を下げ水面に近いところを飛んで

暗闇に消えていきます。