窓辺の小太郎

野付半島の渡り鳥や動植物の生き生きした「瞬間の美」を目指します。

ねぐらに向かうオオハクチョウ

2020-04-10 14:45:00 | オオハクチョウのいる風景

本州で越冬していたオオハクチョウが根室地方に集まり、滞在しています。

1カ月あまり、新芽が出た牧草地やアマモが採れる野付湾や風蓮湖、厚岸湾など

を拠点にします。

おばんです。小太郎でごじゃります。

         ★ ねぐらに向かうオオハクチョウ ★

オオハクチョウは淡水を好むと思われますが、汽水域から海水に生えるアマモが

多い野付湾のようなところを餌場にし、河口のヨシ帯をねぐらにします。

早朝にねぐらを飛び立ち、湾内のアマモ場に向かうグループと内陸の牧草地帯に

向かうグループがいます。

湾内でアマモを食べるグループは満潮になり水深が深くなると湿地帯の沼に水を

飲みにやってきます。アマモを食べるとどうしても塩分を摂ってしまうので、

水を飲み体内の塩分濃度を調整しなければいけないのです。

多くのオオハクチョウがやってきて沼で水を飲みます。ついでに水辺で休息して

行きます。

夕方、太陽が地平線に沈むころ頃から、それまで頭を翼に入れ休息をとっていた

群れが次々に飛び立ちだします。水面を滑走し、飛び上がって行きます。

柔らかな薄紫に染まった空に向かい、ねぐらにしている当幌川の河口ヨシ帯の

に飛んでいきます。

オオハクチョウたちはしばらくルーティーンな生活を送り、体力をつけて行き

ます。

6000キロ以上の旅のために。