窓辺の小太郎

野付半島の渡り鳥や動植物の生き生きした「瞬間の美」を目指します。

夕暮れの干潟

2020-04-21 18:15:48 | カモ類

春の干潟はどの季節よりも海水の引き方が大きく、広大に出てきます。春分を

境に太陽が近くなるせいです。より海水が引っぱられのです。

おばんです。小太郎でごじゃります。

             ★ 夕暮れの干潟 ★

特に4月、5月は干潟が広大に出てきます。見事です。ずっと待ちどうしかった

季節です。

干潟は生き物の宝庫です。プランクトンのような小さな生き物からそれを食べ

て生きている貝やカニ、小魚、ゴカイ、ありとあらゆる生き物が生息しています。

そんな生き物を食べに鳥たちが北上してきます。オオハクチョウをはじめとする

水鳥たち。カモやシギチドリが干潟に集まります。

全国各地、東南アジア、オセアニアなどで冬を越していた鳥たちが繁殖地の寒冷

地に向うときに寄って行きます。

4月はまさに鳥たちが集まるピークになります。アマモが一面に生える干潟は彼ら

の食事どころです。夕方に干潟ができる時間帯はヒドリガモやオナガガモ、コガ

モ、マガモ、ヨシガモたちが好きな場所に集まり、ひたすら食べることに専心し

ます。

空の茜色が反射すると彼らの黒い影が点々と浮かび上がり、彼らの多さを知らせ

てくれます。潮がどんどん引くと隠れていた干潟が現れ、彼らが移動してきます。

飛び立ってくると干潟で数えてみた数よりずっと多いのに感激します。降りてい

るとまともに数を数えるのは無理なことを悟らされます。

にぎゃかで、楽しくなる時間帯です。