宮S Secret Prince 第11話

■第11話 『王子同士の戦い』

陛下の即位記念式の当日にフまたはジュンのいずれかが皇太弟として即位することに決まりました。修学院の教育目標である「文武芸智勇」に皇位を継ぐものとして身につけるべき「徳」を加え、状況を鑑みて課題を与え、2人が解き、陛下がどちらが皇太弟としてふさわしいかを決めるということになりました。
陛下がフを可愛がっているため、「不公平なのでは？」という声もありましたが、陛下は「あくまでも公平に判断する」と宣言するのでした。

最初の課題は「文」に関するものでした。
水害に遭った「君相憶図」は、今まで復元させたくても、ある事情により復元できずにいました。2人に与えられた課題は、「君相憶図」を復元させること。

「君相憶図」は、絵と詩を描いた人物が別人で、2人の関係は犬猿の仲。共に絵の復元を頼まれても断っていたのでした。
フは絵を描いたピョクス先生を、ジュンは詩を書いたヤンジュ先生を説得することになりました。2人は、正々堂々と戦うことを誓い、課題に取り組むことになりました。

ちなみに、「君相憶図」に書かれている詩の内容は以下の通りです。

あなたを思い、何かをあげたい。
竹の扇子しかあげるものがない。
扇子の隙間から清い風が吹いたら
風と共に互いを思い合いたい。

修学院の図書館でフはセリョンとジュンはスニと一緒に参考資料を探していました。セリョンは学生女官の試験受けることになったスニにイヤミを言うんですけど、スニは「自信がないの？どうして私を意識するんですか？私を気にすることないわ。状況は分かってる。」と毅然とした態度をとりました。でも、本当はかなり困惑していたようです

ピョクス先生とヤンジュ先生が不仲になった理由が気になるフは、ピョクス先生の付き人に質問しました。
同じ門下生だった二人の先生は、師匠のムヨン先生の娘ヘランを慕っていたようです。ヘランは、ヤンジュ先生のことが好きで告白するのですが、受け入れてもらえず、心まで深く傷つき、自殺してしまいました。そのショックにより、ムヨン先生もお亡くなりになり、二人の先生たちは不仲になったそうで、ヤンジュ先生は破門されてしまい、2人は顔を合わせることがなくなったようです。

孝将大公は、ムヨン先生の遺作をヤンジュ先生に賄賂として贈ったのですが、ヤンジュ先生はジュンを呼び出して受け取る意志がないことを伝えました。すると、ジュンは、「ムヨン先生の絵を使って先生の心を動かすつもりはありません。お許し下さい。この絵とは関係なく、今から僕は、大韓民国皇室の一員としてお話します。「君相憶図」には、誰よりも大事にされた益祖陛下の心が入っています。それは皇室を支えてきた時間であり、歴史なのです。もし、復元できなければ、皇室の歴史の一片がやがてなくなるのです。お察し下さい。」と先生を説得し、ヤンジュ先生も納得するのでした。ヤンジュ先生は、「万物には命が宿るのです。絵も同じ。作家から離れれば自らの道を歩む。「君相憶図」が水害で破損したと聞き、この絵の命も尽きたのだと。作った二人の力も失せました。だが、こうして絵の復元の話が持ち上がったのならば、まだ絵の命も尽きていないと思いました。」と復元作業を引き受けることにした理由を語りました。

その頃、ピョクス先生は「万物には運命があるのです。破損してしまったことも、その絵の運命なのでしょう。もう来ないで下さい」とフに対して復元作業を断っていました。

まだ課題を解けていないフは、益祖陛下がなぜ「君相憶図」を作らせたのか？その理由が気になっていました。既に結婚していた陛下がなぜ愛の絵を描かせたのか？結婚指輪を作ったのは何故か？
そこで、フは益祖陛下には妻の他に愛する女性がいたのでは？と考えるのですが、セリョンは「愛妻家で有名だった益祖陛下には、皇太后様しかいないはず。漢詩の"君"とは、本来"友人"の意味だし・・・」と否定します。でも、フは「君相憶図」に男女の別れる姿が描かれていることに納得がいかないのでした。

しばらく考えたフは何かをひらめいた様子
クァク内官を伴ってヤンジュ先生の家へと向かうのでした！「ヤンジュ先生はジュンの担当なのでは？」と不思議がるクァク内官なんですけど、フには何か考えがあるようです。

そんなところで第11話終了です