地球の裏からまじめな話~頑張れ日本

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初心者集まれ!第9回

2008-01-31 07:05:07 | 初心者集まれ!株を始めてみる?
ちょっとここの所何回か初心者コースを逸脱してしまい、申し訳ない。
いや言い訳をする訳ではないが、この道のプロを自称する者としてはどうしても言わなければならない時があるわけで、どうぞご了承。
さて、国会は急遽つなぎ法案が取り消されて、また今宵FOMCがさらに0.5%のFF金利を下げて・・・風雲急を告げる感じになってきているが、初心者コースの第9回目に入る前に一言。
つなぎ法案がなくなっても結局与野党の痴話喧嘩は根本で収まって居ない訳で、ほんと~~に日本の政治、海外からみてるともうグーのネも出ませんから。
まじめに日本はやばいと思います。これらに関してはまたネタを仕入れて書きますけどね、少なくとも海外からのマーケットに対する生体反応が非常に薄れてきているのを毎日肌で感じているわたしとしては、強烈な危機感を感じてますって。
ほんと日本へ帰って手弁当でいいから世直し党とか作らないといけないんじゃないか、ってこの政治素人が思うくらい、海外からの日本株へ対する興味が無くなってますんで・・・

FF金利、今回のFOMCにて金利を下げる確率は70%とか巷で言われていましたが、あっさりやったね。まあ今日の特にアメリカの動きを見ていて、いかにも動きづらそうな感じだったしね。これで据え置きだったら相場はガクンと下がっていたのだろうし、でも下げちゃったからこれで材料出尽くし感が世界を覆わなければいいな、と切に願う訳ですな。
それにしてもこのアメリカの方向転換の速さはどうよ?確かにこれらに対しては批判も多いのは承知しているし、でもこの機敏さってのをすこしわが国も学ばないと徹底的に置いていかれるだろうなぁ、と。
今後の世界相場、目が離せません。このまま政府があーだこーだもめていれば、きっとあっしの予想は当たりますぜ、日本株のパフォーマンスの悪化、ってのはね。

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さて、では久々に初心者集まれの第9回。
まずは、株価欄、ちゃんと見てますか??
お目当ての株は見付かりましたか?まだ買ってませんね?まだ買わなくて良いと思いますよ。

今日言いたいことは、「%」に慣れてください、って事ですな。
パーセント。

私のお目当ての株は3日で350円も上がりました。
私のお目当ての株は3日で1700円も下がりました。
いえいえ私のなんて12000円も下がりました。

日経平均は400円下げました。
香港株は400香港ドル上げました。
ニューヨークダウは300ドル上げました。

これらの絶対値の比較って全く意味不明になっちゃうことが多いのです。
ここはきっちり「%」表示に慣れましょう、って事を今回は言っておきたいのです。
お目当ての株が2%上がった3%下がった。
東京は2%、香港は1.5%、ニューヨークは0.8%それぞれ下げた。
この方がぐっと比較感が出ます。
お目当ての株も株価欄を見て、300円下がっていたらそれを「%」に直す癖を付けて下さいな、それでもってその日の日経平均と比べてみる癖、これが大事。
(当該銘柄が日経平均採用銘柄との前提でね、まあ難しいことはあとで)

お目当ての株が300円下がっても「%」に直したら、実は0.5%の下げだったけれどその日の日経平均は2.5%下げていた、って事があったら、そう貴方が発掘した株式は日経平均に比べて遥かにパフォーマンスが良かったことになりますな。じゃあ何でだろう?と言うことでコメント欄を読んでみたら、為替が大きく円高に振れたため輸出株中心に売られた・・みたいなコメントになっていたとしましょうや。そういえば私のお目当ては余り輸出とか関係ないわ、だからね、うんうん。
と言うことがままあります。
実際東証33業種の毎日のパフォーマンス(どんだけ上がったか下がったか)と言うのが当然存在して、その日の日経平均やTOPIXと比べてどうだったか、と言う比較をみんなきっちり見てますんで、このお目当て株価のパフォーマンスと日経平均のパフォーマンスの違いと言うのは実はそういうところへ繋がっていくんだ、と言うことを覚えておきましょうぞ。
その際に比べるときはもちろんこの「%」になるわけですな。

ちなみに経済統計やら、企業の売上高やらってのも結局は絶対額はありますけれどみんな見てるのは前年同月比(つまり今年の1月の数字は去年の1月の数字と比べてどれだけ上だったか下だったか)の伸びないし下げを「%」で見てます。
GDPだってそうでしょ?今年は1.9%のGDP成長率予想です、ってな感じで、要は去年と比べてどれほど伸びるの?その伸びの「%」ってのはここ数年でどうなの?って事をみんな気にするわけです。
ユニクロの毎月の売り上げだって、12月はナンボ、1月はナンボ、ってのも確かに大事ですけど、12月は去年の12月と比べてどうだったの?その理由は去年は今年より暖冬だったから?休日が1日多かったから?ってな要素を鑑みながら、前年同月比の伸びを見ているわけですな。

企業が成長しているって事は、当然売り上げが順調に伸びているって事で、それは前月より今月、今月より来月って伸びていくのが理想ですけどね、季節要因ってのが左右する業種が山ほどありますんで、そしたら毎月もさることながら去年の同じ月はに対する伸びは何%?って方が尺度としては合理的ですわな。
英語ではYOY(Year on year)と言いますぜ。

良いですか、「%」とお友達になって下さい。
ご主人のお給料もそうです、去年に比べてどれほど伸びたの?但し、お給料が単に1%伸びた、と喜んではいけませぬ。当然インフレ率ってのを勘案しないとなりませんのでね。要はモノの値段が去年比で2%上昇しているのにお給料が1%しか伸びていなかったら・・・家計は実質1%の赤字になりますわな。
これはあっしも頭の痛い問題なので、では今日はこの辺で・・・