ご無沙汰しました、すみません。
格差社会に関しては本当に様々な貴重なご意見を頂きまして、有難うございます!
私は私なりにそれらを消化させていただきました、ほんとに貴重な経験でございました。
コメント欄にておっしゃっていた方がいらっしゃいましたが、香ばしい匂いのする方々への対応もそろそろ限界・・・正直それはあります。
また、重要な意見は出尽くした感がある・・それもその通りだと思いましたね。
基本既にご周知の通り、私は一介のサラリーマンでありますので、有言不実行型であります。しかしながら将来的にもうちょいお金を貯めてやってみたい仕事があるのですが、それはもしかしたら多少の格差だのニートだのを減らすことが出来るかも知れないぜ、なんて思ったりしております。
格差社会を内閣の責任だ!と切ってしまう方々、確かに切実な訴えが中には必ずあるとは思うのですが、同時にそうやって世間を煽動している方々がいらっしゃるのも事実だと思われ、そしたらそういう連中には、今はまだあっしは力不足だけれど、将来必ず「じゃあ君達は何かやっているのか!」って世界の中心で大声で叫ぶことが出来ればなぁ、と思っておりまする。その際にはきっとまたBLOGなり何なりでその思いをぶつけて、賛同して下さる方々の応援を求めるつもりですので、その際はもし貴殿に力が残っていたらその100万分の1を、この小鬼にお貸し下さい。
この格差だのなんだのについてはまたここで大いに皆様と議論を重ねたいと思いますので、宜しくお願い申し上げます。
~~~
さてさて、ここから本題。
まずはJALですか・・・
日興が幹事団から抜けた段階で、他社も一部は追随するんじゃないかなぁと思っていたのであるが、無事こぎつけたようだ。
しっかし211円で幹事には198円、その差の13円が手数料か。
私がもしもヘッジファンドマネージャーであれば、この公募の話が出た瞬間に思いっきりショートを振って、そんで持って公募に申し込んで下値で買い戻す、的な事をしたと思うのだけれど、それにしてもそう考えた人がほとんどであったが故に逆日歩が9円ってのは驚いた。
かつてCBの転換売りに際して、結構この逆日歩には痛い目にあったので、当時はかなりそれに敏感だったのだが、この頃すっかり忘れてた(笑)。転換で出る利益なんてちょっと脇が甘いと簡単に逆日歩で吹っ飛んでたし。
それにしてもなぁ、株主総会の2日後にこの巨大ファイナンスを発表して、そんで持ってディスカウント率は結局4%と言う最下限で決めて(インディケーションは4-6%であったので、誰もが6%で決まるって思っていたと思う。実際決まる前に日経辺りが6%で・・・なんてちょいとリークっぽい記事を配信してたし)、当初の計画額には届かなかったものの、JALの経営陣はさぞかしほっとしているだろう、と。
今日1000株の株主さんが株主代表訴訟を起こしたらしいけれど、JALは徹底抗戦の構えで、本当は大株主の糸山氏辺りにその労を取って頂きたかった所ではあるけれど、それを彼がやっちゃってもしも勝っちゃってファイナンスが流れたら今度は株価に跳ね返って来るわけで、そしたら大株主としては困っちゃうし、まあ糸山氏もせいぜい外野で色々とご意見を述べるのが関の山、って感じで忸怩たる思いを持たれているだろうなぁ、と。
問題はこのファイナンスにてJALが本当に立ち直って、我らが日本のナショナルフラッグとして世界に恥ずかしくない企業になれるか否かだと思う。既存株主様たちは本当に気の毒だけれど、これが無ければJALの存続そのものが危うかったかもしれない、って事を考えてみた場合、さてどっち、と言う事かも知れない。
個人的にはこれは非常にふざけたファイナンスであると思うし、銀行にとっての一種のデッドエクイティースワップじゃない、ってご意見も聞いたけれど、これが成功すればどっさりお金を貸している銀行は少なくとも一件落着だろうし、そこに利益相反の懸念もあるけれども、そうやってナショナルフラッグが再度テイクオフするならば、長い目で見ればOKなのだろう。
しかしながらそれらがなんだか知らないうちに垂れ流されて、相変わらず企業風土が変わらなければ株主は報われない。
経営陣が欧州でIR活動を展開したって事はこの間書いたけれど、それに出たお客さんに聞いたところ、「ああいう会社の経営陣の方々ってのはほんとお公家さんみたいな感じだねぇ」との印象であったらしい。これをどう捉えるのかは読者諸氏のご判断って事で(笑)。
個人的には私は飛行機が大好きで、故に実はいまだにJALにはある側面憧れていて(笑)、きっと現場のパイロットやスチュワーデス、整備の人たちは今日も飛行機を安全に飛ばすことに専念されていると思うのだけれど、そういう現場の思いをもっともっと吸い上げる経営陣であって欲しいなぁ、と。
おっとこの手の事は何もJALのみならず金融界でもそうですけど(笑)。
さて次なるはジェイブリッジ。
今月頭にファイナンスを発表、その詳細はここでも書いたけれど、本日払い込みに際して、結局株価が大幅に下落したため、払い込まれたのは転換社債の20億のみにとどまったようだ。第三者割り当て公募、ワラント、そしてCBの10億は払い込まれず、だったそうな。
まあ、公募価格は546円、ワラントの行使価格は606円、CBの転換価格は546円に対して本日終値は419円だもんね。今日株価は暴騰したけれど足りなかったですね。
マーケットで500円以下で買える株をわざわざ546円で買う、となればそれはそれで非常に不自然だし、ましてやワラントにいたってのパリティーなんかを考えたらとてもそれを買う気にはならないし、ってのは充分に理解できよう。
さてCBであるが、当初30億の調達予定、10億がHarbor Bridge、20億がBest Growth Fund、って所への割り当て予定で、ハーバーが抜けてBESTのみが20億を払い込んでディールは成立したようだ。
転換価格546円のCB、本日の終値で計算するとパリティーは76.74。この会社のクレジットスプレッドだの何だのを打ち込めば理論価格が計算されるソフトがスイスには無いのでそれ以上は分からないけれど、まあジェイブリッジのクレジットを取れるのであれば、パリティー75程度のCBを買うこと自体はさほど不自然では無いと思う、今のCBマーケットを俯瞰すればね。
もちろんCB全体の活況がざっくり失われている現状を考えれば、当然迂闊に手を出せる水準とも思えないけれど、償還時にPARで帰ってくるのであれば、その間の株価の上昇に期待を持って投資したのであろうか、と。
今日もヤフーの掲示板を見ていたけれど、いまだにMSCBだなんだ、って書いている人も居て、ああなかなか世の中への啓蒙活動ってのは大変なんだなぁ、と変な所でため息をついてしまった。
ここで問題は、果たしてジェイブリッジが今回の結果をどう受け止めているか、だ。基本資金は今後のMA絡みに使う予定、って書いてあったと思うけれど、当初70億を予定していたのに20億しか集まらなかった現実に対して、しばらくはその20億の有効活用を考えて行動するのか、あるいは既70億分のMA投資予定があったのか、によって進路が変わるだろうね。あと50億の調達は、例えばこの株価水準もしくは546円以下にて再度CB発行なんて事になれば、当然今回買ったBEST Gに対しての、法的な責任は無いかもしれないけれど、充分な裏切り行為になるだろうし、本当にジェイブリッジの全く息の掛っていない投資家であったとすれば、そこでのファイナンスは禍根を残すだろうね。MSCBにしたって同じだろうし。
全く個人的な予想で、それによって貴殿が迷惑を被っても私は何の責任も取らないので念のためだけれど、少なくとも株価が546をきちんと上回って来ない限り次なるファイナンスはしにくいだろうな、と思う。
もしやっちゃったら、その時はまたここで記事にしましょうぞ。
格差社会に関しては本当に様々な貴重なご意見を頂きまして、有難うございます!
私は私なりにそれらを消化させていただきました、ほんとに貴重な経験でございました。
コメント欄にておっしゃっていた方がいらっしゃいましたが、香ばしい匂いのする方々への対応もそろそろ限界・・・正直それはあります。
また、重要な意見は出尽くした感がある・・それもその通りだと思いましたね。
基本既にご周知の通り、私は一介のサラリーマンでありますので、有言不実行型であります。しかしながら将来的にもうちょいお金を貯めてやってみたい仕事があるのですが、それはもしかしたら多少の格差だのニートだのを減らすことが出来るかも知れないぜ、なんて思ったりしております。
格差社会を内閣の責任だ!と切ってしまう方々、確かに切実な訴えが中には必ずあるとは思うのですが、同時にそうやって世間を煽動している方々がいらっしゃるのも事実だと思われ、そしたらそういう連中には、今はまだあっしは力不足だけれど、将来必ず「じゃあ君達は何かやっているのか!」って世界の中心で大声で叫ぶことが出来ればなぁ、と思っておりまする。その際にはきっとまたBLOGなり何なりでその思いをぶつけて、賛同して下さる方々の応援を求めるつもりですので、その際はもし貴殿に力が残っていたらその100万分の1を、この小鬼にお貸し下さい。
この格差だのなんだのについてはまたここで大いに皆様と議論を重ねたいと思いますので、宜しくお願い申し上げます。
~~~
さてさて、ここから本題。
まずはJALですか・・・
日興が幹事団から抜けた段階で、他社も一部は追随するんじゃないかなぁと思っていたのであるが、無事こぎつけたようだ。
しっかし211円で幹事には198円、その差の13円が手数料か。
私がもしもヘッジファンドマネージャーであれば、この公募の話が出た瞬間に思いっきりショートを振って、そんで持って公募に申し込んで下値で買い戻す、的な事をしたと思うのだけれど、それにしてもそう考えた人がほとんどであったが故に逆日歩が9円ってのは驚いた。
かつてCBの転換売りに際して、結構この逆日歩には痛い目にあったので、当時はかなりそれに敏感だったのだが、この頃すっかり忘れてた(笑)。転換で出る利益なんてちょっと脇が甘いと簡単に逆日歩で吹っ飛んでたし。
それにしてもなぁ、株主総会の2日後にこの巨大ファイナンスを発表して、そんで持ってディスカウント率は結局4%と言う最下限で決めて(インディケーションは4-6%であったので、誰もが6%で決まるって思っていたと思う。実際決まる前に日経辺りが6%で・・・なんてちょいとリークっぽい記事を配信してたし)、当初の計画額には届かなかったものの、JALの経営陣はさぞかしほっとしているだろう、と。
今日1000株の株主さんが株主代表訴訟を起こしたらしいけれど、JALは徹底抗戦の構えで、本当は大株主の糸山氏辺りにその労を取って頂きたかった所ではあるけれど、それを彼がやっちゃってもしも勝っちゃってファイナンスが流れたら今度は株価に跳ね返って来るわけで、そしたら大株主としては困っちゃうし、まあ糸山氏もせいぜい外野で色々とご意見を述べるのが関の山、って感じで忸怩たる思いを持たれているだろうなぁ、と。
問題はこのファイナンスにてJALが本当に立ち直って、我らが日本のナショナルフラッグとして世界に恥ずかしくない企業になれるか否かだと思う。既存株主様たちは本当に気の毒だけれど、これが無ければJALの存続そのものが危うかったかもしれない、って事を考えてみた場合、さてどっち、と言う事かも知れない。
個人的にはこれは非常にふざけたファイナンスであると思うし、銀行にとっての一種のデッドエクイティースワップじゃない、ってご意見も聞いたけれど、これが成功すればどっさりお金を貸している銀行は少なくとも一件落着だろうし、そこに利益相反の懸念もあるけれども、そうやってナショナルフラッグが再度テイクオフするならば、長い目で見ればOKなのだろう。
しかしながらそれらがなんだか知らないうちに垂れ流されて、相変わらず企業風土が変わらなければ株主は報われない。
経営陣が欧州でIR活動を展開したって事はこの間書いたけれど、それに出たお客さんに聞いたところ、「ああいう会社の経営陣の方々ってのはほんとお公家さんみたいな感じだねぇ」との印象であったらしい。これをどう捉えるのかは読者諸氏のご判断って事で(笑)。
個人的には私は飛行機が大好きで、故に実はいまだにJALにはある側面憧れていて(笑)、きっと現場のパイロットやスチュワーデス、整備の人たちは今日も飛行機を安全に飛ばすことに専念されていると思うのだけれど、そういう現場の思いをもっともっと吸い上げる経営陣であって欲しいなぁ、と。
おっとこの手の事は何もJALのみならず金融界でもそうですけど(笑)。
さて次なるはジェイブリッジ。
今月頭にファイナンスを発表、その詳細はここでも書いたけれど、本日払い込みに際して、結局株価が大幅に下落したため、払い込まれたのは転換社債の20億のみにとどまったようだ。第三者割り当て公募、ワラント、そしてCBの10億は払い込まれず、だったそうな。
まあ、公募価格は546円、ワラントの行使価格は606円、CBの転換価格は546円に対して本日終値は419円だもんね。今日株価は暴騰したけれど足りなかったですね。
マーケットで500円以下で買える株をわざわざ546円で買う、となればそれはそれで非常に不自然だし、ましてやワラントにいたってのパリティーなんかを考えたらとてもそれを買う気にはならないし、ってのは充分に理解できよう。
さてCBであるが、当初30億の調達予定、10億がHarbor Bridge、20億がBest Growth Fund、って所への割り当て予定で、ハーバーが抜けてBESTのみが20億を払い込んでディールは成立したようだ。
転換価格546円のCB、本日の終値で計算するとパリティーは76.74。この会社のクレジットスプレッドだの何だのを打ち込めば理論価格が計算されるソフトがスイスには無いのでそれ以上は分からないけれど、まあジェイブリッジのクレジットを取れるのであれば、パリティー75程度のCBを買うこと自体はさほど不自然では無いと思う、今のCBマーケットを俯瞰すればね。
もちろんCB全体の活況がざっくり失われている現状を考えれば、当然迂闊に手を出せる水準とも思えないけれど、償還時にPARで帰ってくるのであれば、その間の株価の上昇に期待を持って投資したのであろうか、と。
今日もヤフーの掲示板を見ていたけれど、いまだにMSCBだなんだ、って書いている人も居て、ああなかなか世の中への啓蒙活動ってのは大変なんだなぁ、と変な所でため息をついてしまった。
ここで問題は、果たしてジェイブリッジが今回の結果をどう受け止めているか、だ。基本資金は今後のMA絡みに使う予定、って書いてあったと思うけれど、当初70億を予定していたのに20億しか集まらなかった現実に対して、しばらくはその20億の有効活用を考えて行動するのか、あるいは既70億分のMA投資予定があったのか、によって進路が変わるだろうね。あと50億の調達は、例えばこの株価水準もしくは546円以下にて再度CB発行なんて事になれば、当然今回買ったBEST Gに対しての、法的な責任は無いかもしれないけれど、充分な裏切り行為になるだろうし、本当にジェイブリッジの全く息の掛っていない投資家であったとすれば、そこでのファイナンスは禍根を残すだろうね。MSCBにしたって同じだろうし。
全く個人的な予想で、それによって貴殿が迷惑を被っても私は何の責任も取らないので念のためだけれど、少なくとも株価が546をきちんと上回って来ない限り次なるファイナンスはしにくいだろうな、と思う。
もしやっちゃったら、その時はまたここで記事にしましょうぞ。