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地球の裏からまじめな話~頑張れ日本

地球の裏から日本頑張れ!の応援BLOGです。
証券関係の話題について、証券マンとしての意見を述べていきます

久方ぶりでございます

2006-12-10 07:26:36 | その他よん
すごく久しぶりです。
小鬼は9月11日(なんとSeptember 11ですが)に正式に弊社ロンドンへ赴任いたしました。
スイスオフィスは総勢10名ほどだったのですが、ロンドンは2-300名は居るのかなぁ、だから自分のEquityのフロアーしか基本は知りません。それでも5-60人は居るので、結構な所帯でございますな。
スイスではずっとディーラー、そして今の会社ではセールスのようなこともやっておりましたが、今度はセールストレーディングと言う部署におります。と言っても4名の部隊(うち3名は英国人です)ですが、12月1日に晴れてヘッドになりました、まあ何も変わらんけどね。

顧客の方が内部で多様化する中、証券会社の方も多様化著しくて、基本現場はセールスとトレーディングなのでありますが、セールストレーディングと言うのは何となくその中間、実際は顧客側の注文を出してくる連中を相手に注文を取りに行く、と言うのが本業でありますな。
セールスはもっぱら相手のファンドマネージャーなりポートフォリオマネージャーに対してセールス活動を行って、彼らが社内のトレーダーに注文を出し、その注文を連中が色々なブローカーに振り分けるのですが、そこにコンタクトして注文を取ってくる、と言う仕事になります。
正直こちらの顧客のそれらの連中へのコンタクトは私は一切外人君達に任せてまして、あっしはもっぱら他店(スイスやドイツや)とのコンタクト及び東京本社とのリエゾンのようなことが主になってます。当然トラブルも起こるわけでそのフォローなんかも大事な仕事でこれがまあ面倒なのですな・・

という訳でスイスに居た頃より結構時間が無いので、なかなか更新も出来ずに本当にすみませぬ。
今後は頑張ってまた色々な情報を発信できればと思っておりますので、まあ皆様も気長にお願いいたします!

ここまで長きに渡ってアップをしなかったにも関わらずここに訪れてくださる方々のために、では自分の宣伝を(笑)。
NHKのBS1だかで毎晩やってる「経済最前線」と言う番組があります。
ここにマーケットコーナーってのがありまして、普段はNYの各社駐在員の方々(証券・銀行ですな)が交代でご出演されているのですがね、現在ワールドカップアジア大会の影響で放映時間が繰り上がっていまして、今週、来週はロンドンの駐在員諸氏が登場しているのですが、あっしも実は昨日の金曜日に出させて頂きました、と(笑)。
ちなみにあと来週の金曜日も出る予定ですので、一体小鬼ってのはどんな鬼の顔をしてるんじゃ、と言う方、さらりとどうぞ(笑)。

ちなみに昨日はなぎ状態の予定で、本番前の打ち合わせや、アナウンサーとの掛け合いもまあ型どおりだったのですが、本番20分前にアメリカで雇用統計が発表になりまして、その数字がまた予想より強かったのでそこから為替が乱高下をはじめてしまい、非常に右往左往な出来でございましたとさ。
終了後担当の方は色々と優しい言葉を掛けてくださいましたがね、やっぱり素人ですね、色々な意味であっしはまだまだ・・・

日本で見ていたオヤジ殿は「目線が落ち着かない」「おどおどしておる」みたいな感想を述べておられたそうですが(笑)、そりゃ無理でしょう、と。
私のフィールドであれば多少はカメラをガッチリ見据えて話も出来るかも知れませんがね、なんたって聞かれる内容が、為替に原油、ヨーロッパ株式動向ですからね、あちゃちゃ~でございますな。

とは言え、ここは来週はばっちり決めてやるぜベイベー、ってな感じで今から闘志を燃やしておりますのでね、まあぎゃはは~と笑ってやって下さい。
来週15日金曜日は19:40-20:00の放送だそうですので、あっしの出番は多分19:45頃かなぁ、と。
その頃ロンドンはまだ同日10:45なので、マーケットも始まったばかりですので、一体どんなやり取りになるのか、まあクリスマス本番前ですので非常にマーケットは閑散としていると思われますので、あんまり話すことも無いかも知れませんね・・・

という訳で今後とも皆様宜しくお願い申し上げます!!

格差社会だ・・・の続き(結構しつこいぞ、俺様)

2006-07-12 06:34:50 | その他よん
格差社会云々を書いたら非常にまたまた沢山のコメントを頂いて、もちろん賛否両論あってそれらについて随分と私なりに考えたわけである。
それじゃその考えがきちんとまとまったのかと言われればまだまだまとまろうはずも無く、でも今日ももう反論等は大覚悟の上、書いちゃえ書いちゃえ、と。

と、その前に先日書いたJALの公募の件であるが、今日こんなニュースが飛び込んできた。
~~~以下ブルーンバーグニュースより引用~~~
『日本航空は11日、月末に実施する最大約2000億円規模の増資で、引受団に加わっていた日興シティグループ証券から、引受団離脱の通告を受けていたことを明らかにした。日航によると、日興シティから7日、日航と主幹事のみずほ証券に対して
引受団からの離脱の通告があったという。日航広報部では「今回の離脱は日興
側の事情での判断だと理解している。ただ、増資については他の引受証券会社
が引き受けてくれると期待しているので、増資自体には影響はないと考えてい
る」(吉村龍雄アシスタントマネジャー)とコメントしている。一方、日興シティグループ証券では個別の案件についてはコメントできないとしている。』

昨日スイスにてこのJALの公募に備えたプレゼンテーションが行われたそうだが、それにしてもこのイシューは払込日まで予断を許さないと思う。日興が抜けたって事は今後さらに脱落するところが出ないとは限らないわけで、これが上手く行かないと結構JALはしんどいだろうなぁ、と。一部にはGSが絡んで居るから何かあるはずだ、と憶測する向きもあるけれど、現状のまま相場全体が推移したら幹事団もしくは主幹事は募残が残るだろうなぁ、と。株価も何だか不自然な動きをしているように感じているのは私だけでは無いと思うし・・・
まあとりあえずこの件はこれ以上のコメントは差し控えるけど。

~~~

さて、格差だ云々だ、の話である。
こんなやり取りを実はどっかでも見たことがあったなぁ、と記憶を辿ると、会社の机に放置されていた文芸春秋にその対談が載っていたのを思い出して、今日また何度か読み返してみた。
自民党世耕氏、東大助教授本田氏、評論家宮崎哲弥氏、学芸大教授山田氏の討論で、題して「日本人は格差に耐えられるか」。

当然自民の世耕氏の対して他の3人は格差を生んだのは小泉政権だ、とやっているの図、である。
私がどうも気になった箇所に関しての考えを述べさせて頂く。

まずは自殺者の数。小泉内閣発足以来自殺者数は3万人台の史上最多水準を切れずに居り、さらに中高年男性の自殺率が「欧米諸国に比べて」突出して高い、そうだ。(「」は筆者)
確かに自らのお命を断ってしまうことに関しては私はこうべを垂れ、ご冥福をお祈りするしかないし、それらの方々に対してどうこう言うつもりは毛頭無い。
ただ気になるのはこの「欧米諸国に比べて率が高い」と言う下り。
私はこれは宗教との因果関係をきちんと調べるべきであると思う。欧米では当然ながらこの宗教ってのが当たり前のように浸透しており、そしてそれは自殺は戒めている。実際この小国スイスにおいてはほとんど自殺と言うのは聞かない。それらが日本で高止まりしている事実は事実として真摯に捉えるべきであると思うけれど、それを欧米諸国と単純に比較して、だから今の政権は・・・と言う論理にはすっきりしない部分がある。

次に、昔はサラリーマンと言う職業は極めて安定していて、皆が当たり前のように一つの会社を勤め上げ、賃金は徐々に上がっていき、そういった年功序列のお陰で一人一人の努力が無駄にならずにある程度明るい未来が保証されていた、とある。

ほんとにそうか?かつて年功序列は日本的経営の根幹云々といわれ、その頃はその頃で私は数々の批判を見て来た。それが撤廃されたらされたで、昔は努力が無駄にならずある程度の未来が本当に保証されていたのか?
私はそんなモノが崩壊したお陰で、一人一人の努力が無駄にならずきちんと評価される時代になった、と思っているけれどそれって間違いか?
前回の記事に対するコメントで「金持ちばかり相手に商売をしているとそういう狭い視野の物言いになってしまうのでしょうか」と言うご意見があったけど、実際私自身会社に入ってから金持ちばかりを相手に商売をして来たわけでは無いし、現在だって個人を相手に商売をしているわけでは無い。
会社に入ってドブ板を踏みつつ、年功序列の波に乗ってると思いきや、どうしても自分の美学に反する事があって、サラリーマンをばっさり辞めて、スイスの田舎の聞いたことも無い小さな会社に1年くすぶり、その後さる日系のスイス現法から誘われてそこでもローカル採用、いわゆる非正規雇用だわな、になってリスクを取った。ローカル採用ってのは東京本社からの派遣駐在員とは違って、スイスでの税金から保険、家賃から教育費、何でもかんでも自分で処理しなければならず、また一歩間違えれば即首が飛ぶ。つまり明日の労働の保証が無い環境で4年居た。
そこで人並みの努力をして(傍から見ればそんなの努力のドの字にもなら無いかもしれないけれど)、そして現在の会社にやはりローカルとして移籍して途中で駐在員に鞍替えしてもらった。

この記事でも、企業は非正規雇用から正規雇用への道を開くべきだ、みたいな事が書かれているけれど、これもやはりコメント欄に頂いたけれど、派遣として入ってきても、優秀な人間はいつの間にか居なくなるけれど、それは他社で正規社員となって移って行くのです、とあったように、実際問題能力のある人間はやはり企業は放っておかないと思う。(いやあっしが能力があるかどうかは別よ)
つまりどんな企業でも仮に最初は非正規で採用したとしても、その人にやる気と能力があればきちんとそれは考えていると思う。もちろんそうでないところもあるだろうけれど、それこそがご本人一人一人がきちんと見極めるべき問題でもあろう、と。
それまでは人件費ってのは企業にとっては固定費であった訳だけれど、それが業績の変化に沿った変動費になればそれだけ企業にとってのリスクも減って、最終的には全社員の雇用の安定化に繋がるはずで、そんな中でずっと自分の仕事への工夫もせず与えられた事だけをこなしていては駄目だろう、と。仮に最初はルーティーワークであってもそこに工夫を取り入れて、そしてそれが認められれば企業だってハッピーだしそういう人材はやはり放っては置かないし、繰り返しになるけれどそれでも放って置かれるとしたらそれは本人が実際は工夫をしていないか、或いはそれまでの会社か、って事であって、目鼻の効く人間ならとっとと会社を変えるくらいの算段は取るはずで、それもこれも会社が悪い、ひいては小泉政権が悪いって言うのはどうか。

私自身、最初の会社時代に2年間学生の採用をやったけれど、その時に本当に思ったのは、結局採用の可否の分かれ目ってのは、要はやる気があるか無いか、であった。学生諸君には申し訳ないけれど、とってつけたような知識や、取り繕った体面なんてのはあっと言う間にバレる。企業側も馬鹿じゃないからその辺の壁を突き崩す仕掛けは、面接の至る所に配置されている。
近年のように採用が厳しくなると「人間力」「個性」と言ったあいまいな基準が跋扈し、採用される側にとってはそんな能力を何処で身につけたら良いか分からない、少なくとも今の学校教育では身につかない・・・と言う下りが文芸春秋にあるけれど、これは企業側がお化粧なんてしないで素顔をきちんと見せなさいよ、って言っている訳で、そんなモノが学校教育で元来身につくわけが無いし、要はそういうのってのは社会的モラルであり礼儀であり、人間の基本的部分をきちんと磨いてあるかい?って言う問いかけであると思うんだよな。そういう過程でその個々人の個性ってのが醸成されるわけで、頭の良し悪し、もっと言えば受験テクニックだのなんだの以前に、そんな当たり前の事を企業も求めるようになった、って思うんだけどな、それって甘いかな。と言うのは少なくとも私が採用担当だったらそういうきちんとした人間は喉から手が出るほど欲しいし、そういう奴なら入った後の技術的な部分の習得だってきっと早いと誰でも考えるでしょう。

なんだかんだまた長くなってしまったけれど、要は私は、北朝鮮のミサイルに対してなんだか訳の分からない、しかも全てを達観したような物言いをされている党首を抱えた民主党や、ただただ叫ぶだけで何の中味も無い社民党より(今日HPを見ましたけれど、少しは世の中に役立つことやってんですか。あれをします、これをしましょう、ってちっとも説得力がありませんでしたけど)、やはり小泉政権を支持するし、日銀の総裁は福井氏だと思うし、犯罪行為は別としても堀江氏村上氏のやってきた事で評価できるべきところは評価するし、外資はハゲタカなんて言う下らないプロパガンダには真っ向から対立するし、これからもその辺の基本的信念は変わらないし、それらに対して「この問題では貴方のそんなことは関係ない」って言われてもここは私のBLOGだから、私のここを読んでて不愉快もしくは不快に思われる方はお読みにならなくても結構ですので、これからも頑張って続けますので、ご意見お願いします。
もちろん反対意見も歓迎ですよ、但しモラルは守ってくださいな、と。

格差社会だ勝ち組み負け組みだ・・

2006-07-06 08:05:13 | その他よん
本当はファイナンス絡みの記事を今日も書く予定だったんだけど、木村剛さんのBLOGを読んで激しく賛同してしまったのでちょいと予定変更。
本当は本日も起債が相次いだので、また昨日書いたとおりジェイブリッジと言う会社の起債に関する思うところを書く予定だったのだが、まあ起債は逃げないし、って事で今日はご勘弁。

まずは木村剛さんの7月4日の記事『[木村剛のコラム] 経済なき道徳は寝言である』と、7月5日の『[ゴーログ]中小企業の手形決済を早くしてみては?』の記事の前振りを是非お読み頂きたいね。
もう私のつたない文章力では全然書けなかった事を本当に簡潔にキレイにまとめて下さっている。

年収300万円の人にキレイごとを並べつつ庶民の味方を標榜しつつ、でもご自身は一体いくら稼がれているのか、って前に書いたけれど、その辺のなんとも忸怩たる思いを本当に理路整然と書かれているわけだ。

格差社会は小泉政権のせいだ、みたいな論調を良く見るけど本当にそうなのか?
確かにデータの裏づけはあるのだろうけれど、もっと基本に立ち返ってみたらその論理ってのは、お日様が東から昇るのは誰々のせいだ、って感じにならないのかなぁ、と思う。
昔はもっとみんな貧乏だった気がするんだよな。
私の先輩、しみじみ語ってくれたことがあるけれど、「俺が餓鬼の頃はさ、雪が降るとお椀と黄な粉を持って外へ出るわけ。そして雪をお椀に一生懸命入れて黄な粉をまぶして食ってた、これがおやつだったんよ。」
私はこの話は一生忘れないと思うけれど、その先輩は今じゃ大証券会社の大店の支店長さん。大証券会社の支店長さんって、いわゆる勝ち組だと思うけれど、これって要はその人の努力なんじゃないのかなぁ、って。誰のせいでもなくて、仮にその先輩が黄な粉の雪で満足してたんなら今頃はもっと違う人生を歩んでて、そんで持って悪いのは社会だ、って叫んでたかも知れない。

スイスの教育。
小学校5年生から第2外国語が始まって、6年生で既に将来の選択に迫られる。
中高一貫教育だけれど、出来る奴はGIMMと呼ばれる非常に勉強で大変な学校へ進む。これはクラスの上位2-3人。次点はセクンデと呼ばれる、その次のレベルの学校へ進む。そしてこの学校もA,B,Cと中で3つのランクに分かれてる。そしてもう一つの選択肢は、いわゆる職業訓練校。
GIMMに行く連中は将来医者になりたい弁護士になりたい、とにかくまずは大学へ行きたいって連中が行くのだけれど、入ったと同時に第3外国語が始まる。中1から強烈な勉強に追われるから、親も気合を入れないとならないようだ。
セクンデに行ってもAクラスに居れば、その間の成績が良くて試験に通れば途中でGIMMに鞍替えが出来る。
ちなみにこれって全てその辺の公立学校の話。特別な私立の話でも何でも無くて、日本流に言えば○○市立第5小学校から、○○市立第2中学校へ行くような話しである、念のため。
最初から実家のペンキ屋さんを継ぎたいと思えば、小学校卒業と同時に職業訓練校へ行ってペンキ屋さんとはなんたるかを学ぶ事になるわけだ。
ちなみにセクンデを終了するとごく一部は大学へ行くけれどそれ以外は社会へ出る。つまりスイス社会の根幹ってのはほとんど高卒で成り立っている。学校を出て自分の興味のある業界でOJTを経験する。ちなみに各業界きちんとそれを受け入れる。
色々言われるスイスの金融界だけど、ほとんどがセクンデが最終学歴。大卒は稀なのだよ。でもそこで一生懸命やれば普通に家が買えるし。
普通のその辺の銀行マンは歯医者さんの収入を羨むけれど、それが社会のせいで起きた格差である、なんて主張する人なんて居ないってこと、だって自分が選んだのだから。
スイスで格差があるのは社会が悪いからだ、なんて話は聞かないって。
東大に通う子弟の親は年収が平均より高い事が多い、つまり教育費にお金を掛けられるから子供が東大へ行けるのだ、的な話を良く見るけど、それだって別にそういう親が多いって事で全部がそうじゃない訳だし、わざわざそういう解釈をしてまで格差社会を宣伝したいのかなぁ、って。別に親が金持ちだって東大へ行けない奴は行けないし、行きたくない奴は行かないし、だから何、っていつも思ってしまう。

やれ格差だ勝ち組だ負け組みだって声高に叫んでいるテレビの人々だって、木村剛さんがおっしゃるように、要は彼ら彼女らだって勝ち組企業に属しているわけでしょう。じゃあそれって説得力があるんですか。非常に不謹慎な言い方をすれば、哀れんでいる、高い所から下界を見下ろしてるって取られても私は仕方が無いと思っているんだけど。

モリタクさんの今日のBLOG
「ザ・ワイドの収録で日テレにきました。「勝ち組」の眺めです。」
という一言に、日テレからの東京の風景が添えられているけれど、それって何が言いたいのだろう、と。
さすがにご本人も勝ち組気取りでいらっしゃる、と言う意図では無くて、一種羨んでいるような書き方を意図されていると思うけれど、それってどうなの、と。
それにやっぱりテレビ局ってのは勝ち組なんですね。

仕事で東京へ行くと時たま外資系証券会社なんかを訪問するのだが、まあ連中のオフィスに入ると私は同じ業界に居ながらこうも違うのか、自分自身は負け組なのかなぁ、と感じる。でも学校時代の同級生であくせく働いて会社の文句ばっかり言っている奴を見ると自分は勝ち組かも知れない、って思う。つまりそんな2者択一な底の浅い分類なんて所詮極めて相対的であってかつ意味が無いって事じゃないか、と。
ご自身を負け組みだ負け組みだ、ってNETとかで書かれているのを見るに付け、でも貴方は明日の米に困っているのではないでしょう、何故ならNETにアクセスしてるんだから、っていつも思う。
つまりこんな議論は続けてても意味も無いし、余計なねたみだの嫉みだのを誘発するだけで結局それはマスコミに取っては都合が良いんでしょう、と。
福井総裁の件だって結局そうだし。

今日は変な記事で本当にお詫びの舌の根も乾かぬうちにしゃーしゃーと、とか言われちゃいそうだけれど、やっぱり将来また自分がここを見るだろうって事を想定して書きました。あしからず。

すみませぬ

2006-02-25 09:06:43 | その他よん
ドンキとイオンがあっという間の手打ちになって、ライブドアは相変わらず落ち着かず、日経の社員がインサイダーで捕まり、と色々あった日でございます。

今日は元々身内みたいな方々ですが、最近無事私のお客様として取引を開始してくださった連中と大騒ぎの飲み会だったのだが、その宴もたけなわの頃にママから電話で「Wちゃん、一昨日亡くなったって」

彼はドイツ人、私らがスイスの地を初めて踏んだ当時、最初の家族ぐるみの付き合いをしてくれたのがこのWちゃんご夫妻。旦那のWちゃんはドイツ人で私と10も歳が違わない、奥様は日本人。そこの娘と我が家の娘はほとんど生まれた時期が一緒で、それからの娘たちの歳と同じ数の年月の付き合いだ。

ごめんなさい、今日はとても記事を書けません。Wちゃんの事をちょっとでも考えると何だか知らないけど涙がポロポロ出てきちゃって。
全く男ってのはいざって時にだらしないな、と思うけど。。

コメント及びTBは全て熟読させて頂いております。今後とも宜しくお願いしますね!!


スイスと言う国

2006-02-10 02:35:53 | その他よん
昨今の拙記事に対してのたくさんのコメント、本当に有難うございます。
いやぁ、こうやって色々な方々のご意見を伺えるのは本当に貴重な事ですぜ。

通常は拙日記を先に書くのだが、どうも帰りの電車の中で考えていた内容がとても1000文字で収まらないと思い、まずはこちらから書く。
ネットによって日本の方々との距離はほんとに近くなったように感じているけれど、やはり物理的距離ってのは変わらない。今日はちょっと寄り道をしてスイスの現状とか印象とかを書いてみたい。
これは拙コメント欄にお寄せいただいた、通りすがり様のコメントである。通りすがり様、どうもありがとうございます!

『そうは言っても、日本では大半の人がスイスの口座は胡散臭いとみているわけで、不正はすべて過去のものと言われてもにわかに信じがたい。スイスで稼いでいる金融マンの一方的な言い分だけを鵜呑みにするわけにもいかないし。
マネロン疑惑を払拭すべく、スイス金融業界の問題点や改善策までも指摘していただければ、説得力を増すのですが? (もちろんセールストークは割り引いて読ませていただきます)』

私はスイスに来て以来、ずっと日本株のブローカレージビジネスをやってきているので、実はPB(PRIVATE BANK)業務には余り詳しくない。とそういう言い訳はここでは置いておいて。
私が初めてスイスに来た1991年当時はスイスの銀行も色々な意味で強気だった。覚えているあるPBマンのコメント。
「もし今ヒットラーご自身が我が銀行の窓口に現れれば、お預かりしている全ての資産を即座にお渡ししますよ」
と言うものだ。これが如何に傲慢なコメントかは、結局昨今のユダヤ人資産の返還問題からも良く分かろう。
スイスの著名PBを私も色々と訪問しているが(もちろん自分の鼻くそのような資産を預けるためでは無く、日本株のお客様としてだけど)、かつて松本清張の小説にもあったように、大手を除く中小のしかも歴史の古いPBってのは派手に看板を出していない。しかし一歩中に入ると結構高そうな絵とかが飾ってあるし、中の防犯設備とかは凄いね。
丸の内や大手町の金融機関の入っている立派なビル、入り口にはガードマンが一杯居るけど一歩中に入ったらザル状態。あれはまずいなぁ、と出張のたびに思う。

私が考えるに、やはりスイスのPBなんかを理解する鍵は「鍵」ではなかろうか、と。鍵はキー、キーは鍵なのである。

スイスってのはすっごくこの鍵にうるさい。
我が家のアパート、全部で8世帯が入っているが、メインの入り口は当然1つ。そのメインの鍵はどの世帯のドアの鍵でも開く。つまり我が家の鍵でまずメインを開けて、それでその鍵で自分の家の鍵を開ける。お隣の家も同じ。
これはどういうことかと言うと、万が一私が自分の鍵を盗まれたとすると、その盗んだ奴は少なくとも我がアパートのメインドアは突破出来ると言うことであるので、万が一鍵を紛失したら全世帯の鍵を全て交換させられる羽目になるのだ。
各世帯4-5の鍵をもらっているから、その数だけでも40前後、そして費用はもちろん私が払う。
さらに、スイスにもMr.Minitみたいのが一杯あるけど、家の鍵の合鍵は簡単に作れない。それなりの書類を揃えないと作ってくれない。

良くスーツを着た人がポケットに手を突っ込んでジャラジャラやっているけど、それは日本の場合は小銭の音だけど、スイスの場合は鍵束の音、これほんと。
私だけでも、家、会社のエレベーター、会社の防犯システム、ロッカー、引き出し、これだけは絶対に毎日持っていないとどうしようもない。しかもどれも見た目は同じような形。
会社に行ってエレベーターに乗って自分のオフィスへ行く鍵を探すのに、やっぱりジャラジャラとポケットを探ってしまう訳だ。
別に電子ロックとかそんな気の利いた鍵には見えないのだけれどね。
会社の例えロッカーの鍵でも重要視されていて、全てのナンバーをバックオフィスが控えていて、例えば転勤だなんだで会社を去るときには全てにサインをして返却する。新しく来た時も同じ。家も同じ。鍵の授受には必ずサインが伴う。

ハリーポッターで、ハリーが両親の残した財産を見に行く箇所があったけど、あの銀行の連中は間違いなく「チューリッヒの小鬼」の風刺であろうって。彼らが器用に指の爪で鍵を合わせて、そして迷路のような中をトロッコで進んで、そしてようやくハリーの財産と対面する訳だが、ヨーロッパでもスイスの銀行家は例外なくあんな感じに思われている。

つまり鍵の管理の厳しさってのが根底にあるからこれだけ秘密めいたPB業務ってのも発展できたのではなかろうか、と愚考していたのが帰りの電車の中だった。
それだけ鍵に厳しければ当然私の財産を何があっても守ってくれるわよね、と。もちろん何があってもお守りします、と。

さて、スイスの銀行法で最も有名なのが「守秘義務」である。
恐らく典型的なPBマンは何があっても顧客名を外部には漏らさない。これを頑なに守っているがために、各国のお金持ちが信頼して財産を預けてくるってのが基本だろうか。
しかしながら一部これが崩れている場面に遭遇する。皆さんのご記憶にもあると思うが、例えばビンラディンの財産とか。五菱会の問題だってあれを預かっていたのはクレディースイスだったし、そういった悪質な犯罪に絡んだモノはスイスの銀行と言えども各国の捜査当局に知らせているって事だ。これも一昔前だったら恐らく知らせていない、と言うか積極的に捜査に協力はしなかったはずだ。

スイスと言う国が実はEUにも加盟せずいまだに頑なに独立を守っているのは、この銀行の力と言う話も多い。一旦EUに入ってしまえばスイスの特に銀行の独立性はまず間違いなく失われる。大手のUBSだCSだってのは今確かにPB業務に再び注力しているけれど、その他の業務を世界中で展開しているから余り問題にはならないだろうと思う。しかしながら昔から細々とやっている中小のPBは間違いなくEU参加に反対しているはずだ。
いまだに国民投票で国の行方を決めている国だけに、この辺は国民も頑固だね。
EUに関してはいまだにドイツ語圏(チューリッヒを中心とした約6割)が反対、逆に国際機関が腐るほどあるジュネーブを中心としたフランス語圏や、ルガノを中心としたイタリア語圏は賛成に回っている。数でまだドイツ語圏が若干有利なため、結局投票で撥ねられる。

この間昔からの知り合いで今はPBをやっているスイス人と昼飯を食ったのだが、彼の会社はとても小さいながらも彼は年に2度は日本へ行って顧客と会っている。
彼曰く「家の会社は小さくて、色々な国にオフィスなんて無いから良いのだよ。だって色々な国にオフィスがあればやっぱり一部の顧客を共有したりってことが出てくるけど、それが無いからね」
ちなみに共有の意味は、お客さん自身がこの銀行のスイスとあとイギリスとかに口座を開いた場合を言うのであって、勝手にスイスの顧客を他国の支店に教えてどうの、って事では無いので念のため。

結局この守秘義務があるためにスイスのPBに資産を預ける各国の金持ちが居るわけだが、同時にこれが崩れた場合には長年培ってきた信頼の1つが崩れるわけで、特にEUの問題と合わせて考えた場合、この帰趨はスイスの銀行業界の将来に大きく関わってくる。しかしながら同時に悪質な犯罪に対してはこの頃は積極的に捜査に協力する姿勢があるので、本当に堀江氏の口座やらがスイスの銀行そのものをも欺くような手法で行われていたとしたら、それは銀行側はもっと積極的になろう。
つまり前に書いたようにその場合の被害者はスイスの銀行であって、では日本のマスコミは何故にあそこまでスイスの銀行は一般的に・・・と言う書き方をするのか、と言うのが私の思っている事なのであるね。

具体的な例なりデータなりを何ら掲げられず申し訳無いが、この辺が私が認識しているスイスの銀行の現状である(って何も分かってないじゃない??ってのは置いておいて)。

スイスの事情を簡単に伝えてくれるのが、これ。
SWISS INFO

さらに、たまたまPBに絡んだ記事を見つけたけど、それがこれ。
プライベート・バンクは今も絶好調


すまぬ!

2006-02-09 06:00:20 | その他よん
昨日のスイスに対するマスコミの侮辱とも取れる報道に対する記事に関してのたくさんのコメント、TB、有難うございます!
あの書かれ方は間接的にではありますが、スイスと言う国、それもスイスと言う国の根幹をなす産業に対する大いなる侮辱であり、さらにタックスヘイブンに関しての余りにも無知なる報道は、今後の日本の金融のあり方を真剣に考えている人間に対しての、言葉による暴力に他ならないと考えています。
さらに、それが日本の市場に間接的に与える影響を考えると、簡単に看過できる話ではない気がします。

スイスに口座を持つこと、タックスヘイブンを利用したビジネススキームに対する無知な報道ってのは、それをきちんと知っている人間に対しては良いとしても、それらの報道を鵜呑みにしてしまうであろう一部の投資家の投資行動を考えた場合、結局大きな意味でのこれらは「風説の流布」になるのじゃないかなぁ、と思っております。
機会があるごとに(既に私は一部の在スイスの投資家とそんな話をスタートさせています)何かこの厚顔無恥な日本の報道姿勢に一矢報いることが出来ないかと考えております。

考えておるのですが、今日は風邪のためここまでにさせて下さいな(汗)。
これ以上の集中力が出ないのです。
書きたいことや突っ込みたい記事をいくつも発掘しておりますので(笑)、明日また頑張ります!

たくさんのコメント、お返事がすっげー遅れていて申し訳ございません!全てきちんと拝見しております。
またTBされた記事も、全て拝読させていただいておりますので、今後ともじゃんじゃんコメントでもTBでもお願い申し上げます!!

いやはや・・・

2005-09-28 05:40:40 | その他よん
みなさま、本当に申し訳ない!
決して忙しさを理由にはしないが、いずれにせよ体力的に、家に帰るともうほとんど「バタン・キュー」状態で、腰を落ち着けてこのBLOGになかなか取り組めずに居ました。
何せ会社でどうも今までのように時間が無いために、マーケットからネタを拾うこともままならずにすみませぬ。

今日は最近の話題を少々・・

阪神電鉄の株式をご覧になっているだろうか。
多分阪神優勝!も絡んでこのところ連日のストップ高。但しここで注目したいのは株式ではなくて東証のCBなのである。
この阪神電鉄#9回債と言うのは、今月末で満期償還になる。最後は100で償還になるわけで、しかもプレミアムも当初は多少付いていたので、普通に行けば100で終わったはずだった。
ところが、である。株が連日の高値、ゆえにCBのプレミアムはあっという間に剥げ落ちて、あとはパリティーベースで株価を追いかける追いかける。。
昨日だったか、もうCB値段148円とか付いていた。
この株が動き出したとき、実はCBにも異変が起きていた。
パリティーがようやく100程度の時、103円とかで買いたい、と言う注文が張り付き始めたのである。
正確な株価は覚えていないけれど、これはすなわち、例えば市場で500円している株価のモノを515円で買う、と言う意思表示と経済合理性においては同等である。
さて、この時点でこれは何を意味したか?
そう、株式市場で時価500円の株を1億円分買おうとすれば、それは20万株買わねばならない。しかしながらCB市場で単純にCBを1億円分買えば、それはその株をほぼ20万株買ったのと同じことなのである・・
つまりこれらの段階で、ある筋が、とにかく何でも良いから株式を大量に取得したい、の意思があったと推測できた。
その段階で静かに噂されていたのが、バックは堀江氏率いるライブドアが阪神を欲しがっている、とか或いは村上氏率いるMACファンド、だとか色々あった。
が、結局本日の5%ルール報告にて、そのバックがMACファンドであった事が明らかになった。

ご本人及び阪神側は「単なる純投資」とのコメントを発表していたけれど、果たしてどうなのでしょうね。
それにしても村上氏、やはり目の付け所が違うなぁ、ときっと誰もが思っているでしょう。

これは本当に良い例だが、このように市場にて株式を大量に買えないような場合(例えば毎日の出来高が少ない等の理由で)、その当該会社がCBを発行していれば、そのCBを買うことによって同じ経済効果を得られると言う事がままある。
東証上場モノは別として、特にユーロやスイスで発行されているCBに関しては、業者がポジションを持っていれば、或いは大量に持っている投資家が売りたい意思があれば、比較的簡単に大きなロットで手に入る。
CBと言うのは実はそんな側面もあるのである。
もちろんそのCBのパリティーが50しかない場合、それをいくら買ってもそれを株に転換する際の株コストが非常に高い所に張り付いてしまうが、ただ、そのCBを保有することによってその潜在株を占領できると言う事実は、やはりCBを発行している企業の株式に投資されている方々は頭の隅に留めておく必要があるだろう。

今日は短くてごめんね(笑)

小鬼は生きております!

2005-09-02 07:07:02 | その他よん
皆様、本当に申し訳ございません!
小鬼は無事に生きております。
ただ、余りに仕事が忙しく、さらに勘の良い方はお気づきかもしれませんが(笑)、火曜水曜と立て続けに新規発行のCBが出まして、それにずっと関わっていたのでもうてんやわんやでした。
さらに拙日記で書きましたが、私の祖母が他界致しまして、また引越しによる電話の開通が今日までのびのびになっておりまして、もう小鬼大パニックでございます。

今回の立て続けの新発債の話題やら、その他コメント欄に頂いているご質問やらはきちんとご報告いたしますので、それはこの週末には出来ると思います。
まだ各部屋にADSLが無いものですから、ネットが繋がったとは言え、偉い不便な状況には変わりはありません。。
とにかく生きております!
すぐにアップいたしますので、どうぞみなさま、見捨てないでくださいね!!

いやはや・・・

2005-08-26 07:00:09 | その他よん
みなさんのお陰でこのBLOGのヒット数が徐々に上がってきてとても嬉しい次第です。これが上がると言うことは少しでも正しい知識を得ている方々が増えていると信じておりますので、どうか今後とも宜しくお願いします!

さて、働くと言うことがこんなに大変だとは・・と言う感じで、今も既に夜中の12時ですが、実はさっき帰ってきたばかり。
明日も朝6時過ぎには起きて、会社へは7時半には入っていなくてはいけませぬ。
コメント欄に頂いている質問は会社で目を通し、それぞれのお答えの裏取りはきちんとその方面のプロたちに確認しております。それは業界紙の記者だったり、あるいは外資系の担当者だったり。
明日も夜は遅いのですが、必ずご質問にはお答えいたしますので、どうかこのまましばしお待ちくだされ!

やはりこの手のお話はきちんと準備をして書くのが礼儀だと思いますので、明日明後日には必ずアップ致しますので、どうぞみなさん、このままこのヒット数を維持もしくは伸ばすように宣伝お願いします(笑)。

ちなみに私の日々の記録はさるさる日記の方にアップ(こちらは1000文字と言う縛りがあるので、かなり書きやすいのです)にしておりますので、しばしそちらでお茶を濁していただきますよう、お願い申し上げます!!
ほんとにごめんちゃい!