<キイトルーダとは>
<免疫チェックポイント阻害薬>

9月末に11回目の抗がん剤(シスプラチン&ゲムシュタビン)の投与が終わり3ヶ月が過ぎた。
前回の抗がん剤では身体がボロボロ、骨髄抑制が酷く個室隔離、抗生物質投与、白血球増量の皮下注射、血小板の輸血と物々しく追加治療を行いなんとか退院だった。
流石にしばらく間隔を空けないと抗がん剤で死んでしまう(比喩ではないんです)。
本当は2ヶ月ぐらい空けて癌治療再開だったのだが、年末は仕事も忙しいしそこで急いでやったほうがいいかという訳でもない。(もちろん間隔をあければいいというものでもないのですがその辺はドクターとの相談)
そして年が明けて1月8日、まずは現状を把握するためにも血液検査とCT検査をやることになった。
8日自体は検査のみ、そして検査結果を聞いて今後どうするかを11日に決めることとなる。

いつものそうなのだが検査結果を聞く前は辛い。
聞いてしまったらそれが現状で変えようがないので腹をくくるしかないのだが、聞く前はいろんな事を考えてしまう。
特に年末から左鎖骨の腫瘍が大きく固くなってきており触っても痛い。
冷えると更に痛みが出て、痛み止めを常用していた。(その状態でも漕ぎたかった)
一番怖かったのが骨への転移。
骨に転移するととにかく痛いそうだし死亡率も高い。
正直そうなったら仕事も無理だしカヤックも漕げなくなる。

(造影剤を入れる準備)
それで結果は・・・癌は鎖骨のも肺のも増大、但し骨や新たな臓器への転移はなし。
今後の治療は抗がん剤はもう終わり。
元々抗がん剤は身体で分解できずに蓄積していき、生涯限界投与は10クールが目安とされる。
しかし私は既に11クール、そして11クール目の危険な症状、過去には1クール目の錯乱、3クール目の静脈血栓症、そして最近の骨髄抑制や血管炎など危ない兆候は目白押し。
その上で効果がなく癌が増大なので遂に昨年1月に厚労省から認可されたばかりの免疫チェックポイント阻害薬のキイトルーダの投与となった。
元々3年ぶりに大阪国際癌センターに行ったのもこの薬が認可されて使えるかと思ったから。
同じタイプの薬に有名なオブジーボがあるのだが、それは私は保険適応で使ってもらえない。
仕方なくしばらく自費で投与してもらっていたのだが一回で100万円越え癌保険もおりない。(このあたりはややこしく色々あるんです。

キイトルーダになると入院は2泊3日で2回目からは通院でできる。
抗がん剤のように目まいや吐き気、白血球の低下などはない。
ただ副作用は違う面で出てきて、間質性肺炎や肝炎、糖尿病になることがある・・・
まあ今の私に使う薬はそんなんばかりです。(血小板の輸血や造影剤でも何万人かに一人は死んでるのでそうなっても文句はいいませんと誓約書書いてからやってるんです)
ありがたいのは2泊3日だと筋肉もそこまで落ちないし、前みたいに赤血球が堕ちて血中酸素不足で息切れとかにはならない。
という事は退院してもいっまでと変わらず漕げるという事。
そこがポイントかと言われるだろうが、私にとってはとても大事。
死ぬまで漕ぎ続けるって決めてるしね。

(退院して漕ぐ理由を増やそう!)
そんなわけで17日の木曜日に入院します。
通算12回目の入院、ベテランですね。(ちっとも嬉しくないけど)
退院は19日の土曜日、というか17日は入院と薬の説明、18日点滴、18日の晩は様子を見てなにもなかったら19日退院という流れです。
そして次回は3ヶ月後、いくら入院は短くとも身体の負担はあるのでそれぐらいは間隔をあけてです。
11日の診察が終わり、翌12日にKAYAK kono-toriに顔出して挨拶。
そこで治療祈願をこめて
パドルを1本購入。
退院してこれで漕ぎまくる!そのためにもしっかり治療して帰ってこよう。
まあゲン担ぎです。
やっぱり私のお守りはカヤックギアでないと!