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カヌーの日記  鸛(こうのとり) 弐

カヌーの日記  鸛(こうのとり) 弐

平城京から水辺への道

2012-11-10 10:21:00 | 歴史関連
 最近、大阪・京都・と続いてるので今度は奈良の話です。久しぶりに歴史的な観点で見てるところが多いです。では以下に続きます・・・

(赤い線が今回歩いたコース)
 ずっと以前から思っていた事なんですが何故平城京はあの場所にあったのか?まあ政治的や陰陽道的などいろいろあったのだろうが平城京は水路からわりと遠い。遥か昔から陸の道は人の道、水の道は物の道として物流を支えてきたのは水運だった。
 飛鳥はまだ規模も小さいのでともかく、平安京、難波京、長岡京、大津京・・・などいづれも平城京より水運が便利だ。まあ藤原京みたいにもっと水運悪いところもあるのですんけどね。
 平城京はというと北の木津川まで直線で6km、平城京自体はすぐ西を秋篠川、東大寺の横は佐保川が流れている。そして唐招提寺・薬師寺を越えて奈良市から大和郡山市の境界線で合流、さらに南下して近鉄ファミリー公園前駅の横で大和川と合流して法隆寺の横を通り大阪へと流れて行く。

木津川市と奈良市の境界線の五領池、横の川は木津川水系
 この川の小ささが原因ですぐに都を移したのかとか想像してしまう。その少し後の平安京がなんだかんだいって明治維新まで続いたのに比べるとあまりに短命、でもその割に古都として現代まで連綿と続く街であることも確かなんですね。
 ある本にはその場所自体が六合(東西南北天地)の中心であるという意見。各部族の調整を計るためにどこかに偏るのでなく、等間隔でありながらまだ便がいいところ。
 成程、そういう考え方もあるんですね。確かに伊勢は少し遠いが、伊勢湾、日本海、琵琶湖、瀬戸内海、太平洋のどこでもいけるといえばいける。

(ウワナベ池という名前の池ですが小奈辺古墳です。)
 そんな訳で平城京から実際に大和川、木津川の南北の川まで行ってみたいと思ってました。大和川は秋篠川から佐保川をある所は漕ぎ、あるところは歩き大和川まで繋いだのであとは木津川までを歩く!距離も10kmないしいつでもいけると思っているとついつい後回しになりますね。
 そのうち先に木津川から鈴鹿川通って四日市や野洲川通って琵琶湖、あるいは大和川のもう一つ南の紀ノ川から太平洋、そして櫛田川から伊勢も先にいってしまった。
 まあ結構気になってたんです。そこで今回JR木津駅(木津駅から木津川までは何度も歩いている)まで車で行って平城京まで徒歩で分水界を越えてきました!

(こういうのがさらっと建ってるのが古都の凄いところです)
 まず国道24号線に出る。道路沿いに歩いていくとゆるい上りがありガーデンモール木津川の横に出て五領池がある。ここが一つ目の分水界(頂きではない水の分岐点)、ちょうど県境にもなっている。
 こういう小さい上り下りは車でいってしまうとわからない。自転車でもある程度はわかるが、下りは自然に進むので徒歩とは感じが違う。やはり歩いて行くのが自分にはシックリくる。まあカヌーで漕ぐならOKなんですけどね。

(平城京の大極殿跡)
 その先を上がったり下がったりして航空自衛隊の奈良基地が出てくる。その横に小奈辺などの古墳がありそこを越えるとすぐに平城京だ。
 なるほど歩いてみると以外に高低差が少ない。東大寺から柳生方面だと上るのも大変だが平城京から木津川だと案外いけるのかもしれない。
 それに木津川もずっと東から西に流れていて木津(平城京最寄り地)だけ妙に南下してあとは北にながれている。やはり歩いてみるもんだ。距離の近い木津川と少し遠いが都自体がその水系に入っている大和川、なんとなくいいのかなという気になってきた。

(朱雀門の東側、ここは平城京の敷地外、釣りは禁止なのか・・・釣りは。)
 せっかくなので平城京を散策。大極殿の上から大膳識、朱雀門などを遠望する。1300年か!いったい何世代が過ぎたのだろう。いまさらながらに悠久の時を感じてしまう。

(奈良市内の川の欄干は木目調になっていていい雰囲気をだしている。)
 平城京までいったことでようやく繋がった。これで平城京から南北の川を使って大阪湾に至るルートを回った事になる。
 平城京→(南)→秋篠川→佐保川→大和川→大阪南港→木津川(大阪府)→土佐堀川→大川→毛馬閘門経由→淀川→木津川(京都)→木津駅→国道24号線(分水界)→平城京です。本当は大和川は今と川筋が違うし、川を上るときは大川でなく神崎川で上がっているのだがまあご勘弁を。
 でも面白いもんですね。こうやって実際にフィールドワークしながら考えて行くのも普通に漕ぐのと違って楽しいもんです。京都・奈良そして大阪も1000年以上続いた都は歴史がいっぱいです。


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山科区放浪記

2012-11-08 10:50:00 | ノンジャンル

(名神高速、京都東IC)
 京都市全区制覇に燃える私は道案内&見届人のTさんを迎えに山科区にある四宮駅にやってきた。正直山科区は詳しくないので国道1号線以外よくわからない。駅でTさんをピックアップしてまず向かうは名神高速の下にある大塚北溝町の池、しかしここは無情にも鉄条網が張られ立ち入り禁止の看板があがっている。
 まあそんなにすんなり漕げることはないなあと次に国道1号線沿いの上花山花ノ岡町へと向かう。まだこの頃は気持ちにも余裕があった!

(上花山花ノ岡町の池、これは漕げない!)
 しかし着いた先で再び現れた鉄条網!これはいけない。こうなったら人の住んでなさそうな思いっきり山手にいってみよう!
 そうして再び名神高速をくぐり山科警察の横から伏見区との区境にまたがる東野東山の池を目指す。・・・が途中で警備のおっちゃんが出てきてこの先は京都の処理場なので一般車は通行止めと追い返される。さしがにそろそろ焦り出す私。仕方がないので今度は東野東山と山科区の中で対角線に東山区との区境にある北花山下稚児ケ池へ。

(奥の民宿からは道があるが道路からは降りれない)
 ようやくたどり着いた北花山下稚児ケ池は10m以上下にありとても降りれない。あとは事前にチェックを入れていて一番漕げそうにない北花山西ノ野町の池。一縷の望みをかけていくも干上がってどうしようもない。
 いくら限られた山科区の中といってももう既に2時間以上走り回っている。まさかJRの北側の天智天皇の御陵などいけるはずもなく、ほぼ諦めた時にふと見た車の中のかなり前に地図。その中にはまだ他の池が載っている。まあ行くだけでも行ってみよう。

 そこにあったのは六兵ヱ池公園という池の名を冠した公園。きっと池を埋め立てて公園にしたんだろうなあと想像しながら公園に中を歩く。するとあった!ありました。狭い水路というか水たまりというかとにかく水がありました!

 周りに立ち入り禁止の看板もなくフェンスもない。それもそのはず水深は10cmたらず。公共の場所だしまさかここでカヌーを浮かべようという試みがされるとは想像もしていなかったのだろう。でも禁止されてなければOKです!
 さっそく車からダッキーをだし不審そうに見つめる近所の人ににこやかに挨拶してセッティング。まあ多少怪しく見えてもこの際仕方ない。

 そして大満足の表情を浮かべダッキーに乗り込む。予想通り底がついて動けないがまあ些細な問題だ!漕いだがと言われれば微妙だが所詮自分がOkといえばいいのである。
 そうして苦闘の山科区を終わり出町柳に向かう。さあ葵橋から漕いで(引き摺って)北区も制覇だと勢い込むのだが駐車場がない。正確にいえばキャリアをつけて240cmの車高の私の車をいれれるところがない。更に修学旅行生が大量に賀茂川の周りを徘徊している。
 流石に気おくれして(本当です)北区はまた日を改める事にする。今度は電車で来る事にしよう!
 しかし予想以上に苦戦した山科区・・・Tさん、お付添いありがとうございました!


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近畿の政令指定都市とは

2012-11-06 10:41:00 | ノンジャンル

(京都市の区分、右京区、北区、左京区が広い!)
 近畿の政令指定都市はいくつあるかご存知だろうか?まず新しい所で大阪府堺市(2006/4/1)、残り3都市は全て1956/9/1に指定された大阪市、神戸市、京都市だ。
 元々大阪の全ての行政区を漕ぐのが目的だったのでまず大阪市24区(2008/1完了)、次に堺市7区(2008/5完了)を漕いだ。
 まあ始めはそれで終わる筈だったのだがファイントラックの金山社長に何故神戸市は行かないのかと脅され(嘘です、脅されてはないです・・)神戸市11区を(2011/7完了)海と川で全て繋げて漕ぐというこだわりを見せた!

(山科川・・でもここは伏見区)
 そしていよいよ京都市11区制覇に向けて始動する!
 しかし神戸市の時と同じように既にかなりの区を漕いできている。
 鴨川:上京区・右京区・中京区・東山区・下京区・南区
 保津川:右京区・西京区   清滝川:右京区  宇治川/濠川:伏見区
 桂川:右京区・西京区・南区・伏見区 ・・・・既に9区漕いでいる。
 残るは北区と山科区だ!

(鴨川を下る!さらしものともいう)
 実は北区は繋げようと思えばすぐに繋がる。私は鴨川は出町柳から下ったのだがそのほんの300mほど上流、賀茂川の葵橋の上はもう北区だ。まあ途中何段も堰堤があるが絶対距離がしれてるので行く気になればすぐだ。
 問題は山科区、川は山科川しかないうえかなり水質も悪く水も少ない。マイルールで川は繋げなければいけないので、山科区の小野から宇治川までは約6km・・・ちょっとしんどいな!

(床の人に手を振っている!)
 では池を探してみるか? 幸い今回は京都市民のTさんが道案内をかってでてくれた。まず山科、そして北区を一気に行こうという計画。では京の都に出発だ!

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今度のStarはコラボ商品?

2012-11-04 07:31:00 | お店のお話

 もう早いもので今年もあと2ヶ月。2ヶ月後には2013年だ。そんな時に一足早く2013年モデルが入荷してきた。知る人ぞ知るジャクソンカヤックSTARシリーズだ!
 2005年、2007年、2010年とスターシリーズが出てきたのだが、昨年2011年はロックスターと少し趣きを変えて再びStarの名を冠したカヤックの登場である。

(2013 ALLSTAR!)
 やはり新製品は嬉しいもんで早速開梱する。するとバウの部分に見慣れないものがついている。なんだこれは?どうもなにかのマウントみたいだな。

GoproのHPです。)
 なんでも映像メーカーのGoproさんがジャクソンカヤックとコラボして、カヤックで漕いでる時に簡単に撮影ができるようにマウントを標準でとりつけたとの事。よくみるとカヤックのJacsonKayakのロゴの上にもGoproのロゴが入っている!
 このマウントは不要な方は取り外し可能という事で、その為に取り付けネジは貫通させないで止めているという事。ほー面白い事しますねえ。

(ボトムの見える接合跡)
 あと今回のもう一つの特徴はシートをしっかり取りつけるため本体に圧着したところが裏のボトムに跡として残っていること。これは今回入荷の2013Star、2013AllStarは全てそうなっているということだ。
 実物みたら気になる人もいるだろうがこの辺りは賛否両論。しっかりつけるとどっちがいいかなんですね。

 まあなにわともあれNEWボートです!寒くなる時期ではあるものの新しい艇が手に入ると漕ぎたくなるのが人情!まだまだ川は熱く燃えますね!

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鷹島回って無事帰還!

2012-11-02 10:47:00 | 海・湖でカヌー

(総行程14.5km 移動平均4.7km/h 全体平均3.4km/h)
 黒島の洞窟を出て島伝いに漕いで行く我々。島沿いは風裏になり平和な世界。しかし島をでた途端に沖からの風がやってくる。相変わらず沖の風上へ風上へと曲がろうとするカヤック。みんな頑張れ~

(アリュート380で頑張るHさん)
 島から島に渡るときは私はまっすぐ進む。しかし周りでみんなはどんどん沖(左)へ流されていく。とにかく私から離れたら元の針路に戻ってきてもらうんだが何回も何回も離れては戻りの繰り返し。でもここで私も左へ行くと全体の針路がかなり曲がってしまうんですね。
 そうこうするうちに鷹島の接近。島に遮られて風が弱まる。フゥ~、これで一安心。

(鷹島は広い浜があるので上陸しやすい)
 スタートからここまで上陸なしで漕いで来たのでここでゆっくり昼休み。
 こういう時に気をつけてほしいのは島影で風が遮られているだけで風がやんだのではないという事。島に来てるという事はまた風にさらされて帰らなくてはいけないという事。岸伝いなら艇を置いて歩いてでも帰れるが島ではどうしようもない。風で漕ぎにくい角度、風が強くなる時間などもわすれないでくださいね。

(名南風鼻の奥の洞門)
 ゆっくり休憩して再び漕ぎだす。こんどは対岸の名南風鼻まで渡りそこから岸伝いに洞門を潜りに行く。ただある程度岸に近づくので先ほどの洞窟の向こう側のように反射した三角波が連続できて漕ぎにくい。
 それでも何人かで洞門も潜る。まあ初めに来たら怖いけど十数キロ漕いで身体も慣れてるのでなんとかなるもんです!そして急いで名南風鼻まで戻り岬を越えたら嘘のように風がなくなる。もうこれで一安心。このあとは穏やかな湾内を帰るだけですね。

(この2つの島を回ってきたんだなあ。)
 そして海水浴場の境界の杭を越えて遠浅の砂紋を楽しみながらゴール!振りかえるとさっきまで漕いで行ってた黒島、鷹島が見える!こういうのなんかいいなと思いません?
 こうして広川ツアーは終わりを告げる。次は久しぶりに白崎から黒島に行こうかな。みなさんお疲れさまでした!


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