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カヌーの日記  鸛(こうのとり) 弐

カヌーの日記  鸛(こうのとり) 弐

澪標 ~みおつくし~

2011-03-22 01:06:00 | ノンジャンル

澪標-Wikipedia
 澪標というのをご存知だろうか? 連続テレビ小説でも同名のものがあったがようは海の標識の事。河口などで水深が深い所と浅い所がある。特に干潮時などは浅いところでは座礁してしまい潮が満ちてくるまで動けなくなる。そのような所に目印として立てられているのがこの澪つくしだ。

 先日「海国記 平家の時代」という本を読んでいてこの澪標が随所に出てきた。どうも普段カヌーで漕いでいるのでこの浅いという事に今一つ感覚が鈍く知識としては知ってるが実感としてはわかってなかった。
 というのも30cmの水深があればカヌーは漕げるし元々川から始めた私にとって水深が浅く座礁するのはよくある事、そうなれば単に引けばいいぐらいの感覚だ。しかし護岸されていない昔の港ではこの水深をしらないととんでもない事になる。まして荷物を満載の船が干潮に向かう時に座礁したらどうしようもない。
「大阪今昔散歩」の160ページにもでています。)

 この澪標、明治27年(1894年)私が今、店を出している大阪市の市章に選ばれた。他にも役所、電鉄などでも使っている所は多い。
 上記の写真は店から400mほどの咲洲キャナルを通って海沿いに出たところにある。ちょうど昨年通勤カヌーと称して淀川から漕いで上陸したところだ。 ここにあります。クリックしてね。

 すぐ後ろに見えるガントリークレーンは夢洲のものだ。大阪市内を歩いていると随所にこのマークは見るのだが海沿いにこうやって立っているのは妙に心を惹かれる。古代から海にしるされた指標、ATCまでこられたついでに見るのもいいものですよ。



※とここまで真面目に書いていてなんなんですが今日向かいのWTCに行ってきました。するとなんと1Fホールにこんなオブジェが! ババさんですよね・・・車は実物大です。 まあなんとも言えないなあ。



思い出のカヌー 寝屋川編

2011-03-19 11:19:00 | 思い出のカヌー
 H19/2/6のカヌーです。家から歩いて近くの川に行きそこからスタートするというのは長い間の目標でした。今でも毎日寝屋川市駅で電車に乗るとここを漕いだのだなと思いだします。自分にとっては本当に忘れられない原点ともいえるカヌーです。
 記事自体は以前にもアップしたもので少しだけかえています。では・・・



 私の住んでいる寝屋川市は文字通り寝屋川から名前の由来がきている。この寝屋川も一度は下ってみたいものだと思っていたがかなり浅いだろうと躊躇するまま今日にいたっていた。そんな時に先日聞いた話。毎年4月に寝屋川広報で募集して寝屋川市からイーボートで寝屋川市駅から野崎参りにいくという。これは素晴らしい。イーボートでいけるならカヌーなら多少の渇水でもいけるはず。これはもう行くしかない!

(出艇場所の桜木町のポンプ場、ここから水が増える)
 さて実際いくとしたらどういくか。そもそも寝屋川は星田から流れてくる傍示川が寝屋のところで北からの水路と合わさって寝屋川になる。しかしこの辺は水がない。そして三井団地の下を通って下観音橋で3mほどの堰がある。ここの北岸側が私のいる国松町になる。それから寝屋川警察(外環状線)を越えて幸町を抜け、京阪のガード下をくぐると桜木町のポンプ場となる。このポンプ場の手前に1mほどの段差。ここまでの水深は10cmぐらい。そしてポンプ場で太間からきた水路と成田山不動尊からきた南前川と合流している。
 やはり出艇はここしかない。今回は同じ寝屋川市に住むOさんとのタンデム。Oさんに朝自転車で我が家まで来てもらい、担ぎやすいように二つに分けたタンデムをもっていざ出撃。川まではもちろん徒歩。歩くことに意味がある。

(川から見た京阪電車・寝屋川市駅(左斜め上)、感動物だ!)

 テクテクあるいて目的の桜木町のポンプ場まで来た我々。途中川沿いにみてもここより上は浅い。とても漕げるものではない。
 場所を決め私はカヌーの組み立て、Oさんはコンビニに買い出し。このコースはほとんどあがるところがない。もちろん食事も水の上だ。ちょうどポンプ場が放水している。ありがたい。ここから京橋までいけばそこから先は行ってるので海まで繋がる。時間は9:40、さあ行こう!
 この辺は川幅10mぐらいか。浅くて所々引っかかるもののなんとか漕いでいける。スタートして1kmほどで京阪電車の寝屋川市駅に到着。ここは毎日通勤で使っているところ。川からみると感無量だ!
 実は寝屋川市は親水事業として駅前のところで川沿いに遊歩道をつけて川まで降りれるようにしている。もちろんここで出艇もできる。ちょっぴり周りの目に耐えるだけ。まあ今回はできるだけ上から行きたかったからなんだけど・・
 このあたりから釣りを楽しむ人が増える。流石にみんな物珍しそうにしながらスッと竿をあげてくれる。まあカヌーをみたのは初めてだろうなあ。
 サクサクくだって萱島駅を通過。この辺はフナの宝庫、60cmもある大物もいてる。そうそうナマズやカメもいてた。なんだかんだいって工業排水が減り、藻が生えて魚が戻ってきている。寝屋川市民としても嬉しいものだ。
 ところで一緒にきていたOさんも勘違いしてたのだが寝屋川はここから南下、淀川や京阪電車とは離れ生駒山脈のほうへいく。(まあだから野崎参りができるのだが)

(清滝川の中、真っ暗で先がわからず断念)
 萱島を抜けて川で囲まれた寝屋川市南水苑町を通過、すぐに国道163号線をくぐる。この辺が寝屋川と門真の境界線。この川沿いの路を高校3年間通ったものだ。
 かなりマンションが増えたのを見ながら母校を通過。川からは見えなかった、残念。ここで四条畷の清滝からきてる清滝川と合流。といっても幅3mほどの川、この日はこういった小さな川と何度も合流していく。
 清滝川は珍しく金気がなく飲める川、といっても60年ほど前のことだが・・さっそく面白がって行ってみる。しかし川は続いているが道路の下を通っているので真っ暗。ヘッドライトがないとちょっとみえない。まあまたいつか行ってみよう。
 また寝屋川に戻って大東市に入る。深北緑地をすぎると閉じた水門がある。この向こうが権現川と思う。ここが野崎観音の横。寝屋川を通って北河内から、浪速から野崎参りに来たのだなあ。

(住道から鴻池新田までの高い壁、昭和40年代の大東大洪水の後にできた。もちろんあがるのは無理)

野崎からすすむと住道で恩智川と合流。これは生駒沿いを八尾の恩智までいっており、所々流れが逆流するらしい。昔の河内湖の外側、東高野街道に沿っている。そして大和川までのびており、改めて大阪中川が張り巡らしていると思い起こされる。
 この住道からはものすごく高い岸壁。これは昭和40年頃の大東の大水害のあとできたもの。あの時は大雨で山からの水があふれ大東市や東大阪市が水に浸かったらしい。とにかく垂直の10m近い高さがあり、ちょっとあがるどころか釣りも無理。回りが見えないのでどこかよくわからない。GPSだけが頼り。そうこうすると中央環状線(近畿自動車道)が見えてくる。やはり大きい。
 ここからしばらくは人工の水路。昔の地図をみるとJR沿いに放出のほうにのびている。今は第2寝屋川のところ。鴻池さんが新田開発の際に掛け替えたのだろうか?
 しばらくいくと内環状線をくぐる。ここから今里筋はすぐそこ。OBPがみえてきてもうすぐ京橋。大阪市内は川をいくと本当に近い。信号も渋滞もないので本来の距離だけとなる。JRの学研都市線を越え環状線がみえてくる。

(JR京橋駅、この瞬間ついに家から海までが繋がった)

 さあ京橋だ。以前Oさんとここまで来たことがある。ここから先は海まで漕いでいる。京橋で感慨に耽りながら昼食。家から歩いて川をくだり海に繋がるところまできた。もちろんここから伊賀上野が琵琶湖が須磨が淡路島が和歌山が、そして徳島が繋がっている。頭の中にいままでいった所とその距離が思い浮かぶ。こういう楽しみが味わえるから、カヌーってやめられない。 

 結局このあと大阪城公園から平野川に入り東部市場までくだる。そしてJRから京阪に乗り継ぎ寝屋川に帰ってOさんと祝杯をあげる。このOさんは平成4年11月に初めて木津川で出会い川は木津川や保津川はもとより長良川や大歩危・小歩危、海は紀淡海峡に徳島北部から小鳴門に日本海の若狭や和歌山の由良・白崎、そして寝屋川や中之島といった街中も一緒に漕ぐというオールラウンドカヤッカー。先日古川橋の噴水の撮影もやってくれた。改めて感謝の気持ちを贈ります。

ファルトの組み立て説明会!

2011-03-17 17:33:00 | お店のお話
 3/12.13は店内で恒例の折りたたみ式のカヌーの組み立て説明会。慣れた私らは普通になってしまったのだがこのカヌーを畳んでザックに入れれる!しかもそれをもって運べるというのは本当に凄いこと。でもこれを実際にみれるところはあまりないのですね。
 まあ普段でも見たい人があれば随時組み立てをやってるのだがこの2日間は何度でも組み立てる。大体2日で10回ぐらいは組んだだろうか?このザックに入った骨組みが出来上がっていくのは何度やっても独特の感慨がある。ではその様子です。

(フジタカヌー アルピナ460EX)
 このファルトの組み立てのコツだがまずセンターを組む。あまり歩き回らないように組む。そして船体布を入れるときは初めに充分広げてからといった事があげられる。あと1番大事なのが組み立てる順番を間違わない事。くむのはゆっくり組んでも順番さえ間違えなければそんなに時間はかからない。

(ARFEQ アリュート380)
 このファルトの組み立てだがいつ来てもらってもまずアルピナとアリュートは実演できる。(まあ常時在庫はありますから)エルズミアやスペリオはあるときとない時がある。ちなみに今までにフジタカヌーのアルピナ、スペリオ、ARFEQのボイジャー、パックボートのパフィンスポーツの組み立ての説明DVDを作ったことがある。やはり紙の説明書では分からないという人は多い。

 ちなみにこちらは同じ日に大阪アウトドアフェスティバルで出展されていたノーティレイ。また国内販売をするというのではなく国内の取扱店を探している様子。まあ今さらノ-ティレイを取り扱う所は○○○○○!)
 艇はともかく面白かったのがこのストリンガー。

 完全にイングランドサイブレス仕様ですね。450で目指してたのはこれなんですね。ただ450のストリンガーは補強の意味も大きいのでコクピットの前と後ろのリブに渡す必要があったのであまり狭くすると乗り降りができないという欠点があったのですがこうすれば問題ないですね。
 まだまだファルトも進化しますね。

月が瀬湖・・という名前です。

2011-03-14 11:49:00 | 川でカヌー

高山ダム上流の無料駐車場
 木津川の大河原駅の上流で木津川と名張川が合流する。合流して名前は木津川になるのだが水量は名張川の方が多い。いくら水量が多くても名前が残らない事には支流になってしまう。だから名張川は淀川水系木津川水系名張川です。
 その名張川の合流点にあるのが高山ダム、ダムに堰止められる事によって川が細長い湖のようになっている。そこでこの区間を月が瀬湖とも呼ばれるのだが月が瀬梅林の下の名張川と月が瀬湖はまったく同じもの、こういう川と湖の名前のところは案外多い。

 さてこの月が瀬湖だが桃香野と高山の2か所に入川道がある。ここはエンジンつきはダメ、直火はダメ、安全の為にライフジャケット使用・・・ではカヌーは?どうぞ使ってくださいとの事。
 そういうことなので他の船はエレキの船ぐらいしかいないし普段は流れもない。(高山ダムが全開放流の時はサイレンがなります)景色は人工物も少なくカヌーをはじまるにあたって漕いでみようというにはピッタリ!ただ何回か行くと飽きてくることもあるのでその辺は御考慮いただきたい。

(冬は夏より水位が10m高いので道の途中までつかっている)
 3月9日の水曜日、ちょっと時間があったので久々にこの月が瀬湖を漕ぐことになった。もっと上流の桃香野までいけばそろそろ梅も咲いてるのだが高山には梅はない。まあたまにはこういう気晴らしもいいもんです。
 今回は私がフジタカヌーのアルピナ450ハイブリッド、YanさんがEasky15、では出発だ。

 漕ぎだしてまず見えるのが怪しい噴水装置。これは上の桃香野にもあるがかなり派手に水を噴き出す。でも水位が低い夏には止まってるんですね。まあこの日も動いてなかったので土日だけなのかな?
 奥には高山ダムと間違ってダムの方にいかないように張られたオイルフェンス。ダムのほうにはいけないので上流側の高山大橋の方へと進む。

 しかし450は速い。ポリとはいえシーカヤックのEasky15よりスイスイ進む。珍しく何も荷物を積んでないので水の上を滑るようだ。藤田さんはいつまでに返してくれと言わなかったしきっと壊れるまで持っていても大丈夫・・・そんなことはないか(苦笑)
 そうこうするうちに高山大橋が見えてくる。

 なんと高山大橋が綺麗に塗り替えられている。こうやって綺麗に塗り替えられているといいですねえ。2011年になって初めてきたのですが前はもっと古びた感じだった。
 で、この高山大橋なんですが実は途中に橋脚がない。これは上流の桃香野の八幡橋もそうだが両岸だけに橋脚のつり橋のようになっている。川といっても湖との名前ももつので川幅は広い。その広いところに何も支えるものがないのはなんか不思議な気がする。

(広い川面でしょう!)
 橋をくぐってしばらく上流に漕いで行くと曝気装置がある。この曝気装置が水の浄化を行っており近づくとモコモコと泡が立っている。この曝気装置が所々と周りに時々道路が見える以外にはあまり人工物が目に入らない。本当に自然の中という感じだ。
 平和に漕いでいた我々だが風が段々きつくなってきた。しかも雨に混ざってみぞれも降り出す。これはたまらない。でももう来週には奈良のお水取りも終わる。最後の寒の戻りと信じよう。(関西は寒さは奈良のお水取りまでといういい方があります。)

(途中にある滝、普段より水量が多い)
 寒くなってきたので戻る事に。大岩、滝とポイントも廻って元の所に。風でEaskyは振られてラダーを出すが450は軽くリーンを掛けると流されない。
 ほどほどで引き上げて撤収。お疲れ様でした。

ワイルド、初漕ぎ!

2011-03-11 07:40:00 | 川でカヌー

 実は私は元々ワイルドウォーターの選手だ。このワイルドウォーターというのはバランスの悪いイカのようなカヤックに乗って流水を突き進むというもの。全長は450cmあり気分は人間魚雷といったところか?
 なんで急にこんな艇が出てきたかというと今年もJCF(日本カヌー連盟)の競技選手登録がやってきたからだ。私が最後にレースでたのは平成21年度の大阪府民大会、これは国体の代表選考会を兼ねていて3位だった。まあ3位といっても4人中なので全然凄くない。

 今回一応選手登録することにはしたのだが出るかどうかはちょっと微妙。でもひょっとして出るかもと思うと久々に漕いでみる事にしたというわけです。
 実は艇も久々に昔使ってた艇に戻した。これは一旦広島にいったつるきちさんに譲ったのだが頼んでまた戻してもらった。この艇で初めて大阪代表になり戦ってきたんだ。
 そういえば初めて大阪で代表になった時は2位はそのつるきちさん。なんと私とつるきちさん意外全員沈脱という荒れレース、こけずに下れたら勝てたという冗談のようなレースでした。

 しかし漕いでみて愕然。筋力の低下以上に心肺機能が落ちてる。ダッシュすると全然息がもたない。もういまさら出て勝てるとはおもわないがせめて沈脱しないでいきたいものだ。
 でもたまのワイルドウォーターはいいですね。まさに水の上を突き進むといったこの感じは他の艇では得られない。

 ちょっと漕いでえらく濡れるので見てみると横から底から水が入ってくる。これは直さないととても乗れないですね。
 さてどうしようかな。レースに出るなら速く直して慣らさないとね~


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