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カヌーの日記  鸛(こうのとり) 弐

カヌーの日記  鸛(こうのとり) 弐

思い出のカヌー 北浜から二色の浜へ!

2011-10-04 06:46:00 | 思い出のカヌー
 これは私のアルピナ430で最も距離を漕いだ記録です。平日に市内を抜けるという無謀な事をやってしまい心底ビビッたツアーでもあります。けっして真似はなさらないよう御笑覧ください。

 川を下って海まで出たい!それはいつもある憧れ。しかしそれは無謀な試みへのスタートだった・・・
 いままでに大阪の川から海へ出たのは4回、上から神崎川、新淀川、木津川、大和川だ。あと大きいのでいってないのが安治川と尻無川。しかしどちらも平日にいくのは怖い、でも一度はいってみたい。そうだ!行って危なかったら戻ろう!・・・というわけで・・始まった!
 今回は犀さんとアルピナのタンデムで。犀さんもここをいけば京都から淡路島経由で和歌山は日高町までつながる。
 集合はまず堺駅,近くのパーキングに犀さんの車を止め電車で天下茶屋へ。地下鉄に乗り換え北浜でいざ出艇!時に午前9時47分。まさかあんなところまで漕ぐとは夢にも思わずに・・

(後ろに見えるのが堺筋、かなり注目を集めた)
 ちょうど干潮に向かうときなのでそこそこ流れもあってサクサク進む。川口まで20分ほど、まあここまでは二人とも来たことがあるので速い。木津川に入り大阪ドームが見えてくるとやはり圧巻だ。そして尻無川を曲がりすぐに大阪環状線をくぐる。
 まあ環状線を越えると別世界、川の両側に小型船舶がズラッと停泊してまさに港町。なるほど港区だなあと妙に感心。カヌーが珍しいのか(まああたりまえだけど)気軽に船の上から挨拶してくれる。いいもんだ!
 少し行くと国道43号線が見えてくる。ここらへんから船舶も大きくなり段々緊張してきた。大阪市の渡し船を越えたところで幼稚園らしき子供たちの団体。手を振る子供たちと緊張で声をかけれない私。(実はこれは本当です。船舶が多いと緊張でものすごくテンションあがって手を振る気持ちの余裕はなかったです。やはり返し波も多いし実際怖い。スターンなので操作に専念してました。でも行ってみたいのは危ない心境か!)

(尻無川のハネ橋、国道43号線から良く見える)
 そこから段々川幅が広がってくる。左に曲がると大正内港、文字通り大正区の中の港だ。ここは進行方向の尻無川より港内のほうが広くてコースを間違いかけた。GPSがないとわからなかった。この水路は地図で見るのと水の上から見るのはまったく別物。距離感も狂うしわからなくなる。
 ここで再び渡し船、ちょうど大正内港に入るところを渡している。われわれもこの渡しの横を渡ろうとすると前から貨物。一旦待って改めて渡る。とっ途中で進路が変わってこちらへ向かってくる。右側通行だし、水路の真ん中まできていたもののこちらに向かってくる船舶はただ怖い。もうとにかく全力ダッシュ。まったく心臓に悪い。

(下から見上げる港大橋と行きかう船舶)
 そこから船が来たら待ち、行ったらダッシュ。緊張してるので疲れがわからない。なんとかなみはや大橋を越えていざ天保山水路へ!実は川はここまでで海に出たのだが前に人工島があるので実感がない。それにまだまだ安心できるどころか気をゆるせるところではない。
 ここを南にいけば平林大橋で木津川の河口にでる。対岸にはガントリークレーン。ただここまできたら私は前にいったことがあるので少し気持ちがラク。船舶が途切れるのを待って一気に対岸へ。そしてフェリーターミナルのほうへと進む。

(奥にサンフラワーが見える。とまっていてもすごい圧迫感)
 阪神高速の湾岸線をくぐっていざ南港フェリーターミナルへ。この時間止まっているのはわかっていてもその大きさを見上げると物理的な圧力すら感じる。ここでも渡ろうとしたら船舶が来たのでとにかく待つ。そしてダッシュ。かもめ大橋が見えてくると再びこちらへくる新たな貨物、われわれの横で回頭してるので着岸するかと再びダッシュ。そしてそしてかもめ大橋を越え大和川の河口へ。ついに来たここまで!掛け値なしに怖かった。時に11時53分、なんと16kmほどを平均時速7.2km/hほどの超ハイペース。しかしまだ日は高い。いける所までいこうじゃないか!これこそファルトの醍醐味だ!



 この日の本来の目的地は大和川河口まで。しかし奇跡的に船待ちもなく順調にきたで更にいこうと大和川を越えて堺港の外側の岸壁へ進む。
 堺港の入り口はかなり船舶の行き来も多いがなんといっても南港よりはるかにまし。無事岸壁についてここからが辛い行程。前にも書いたことがあるがここは4kmの直線の岸壁。見渡す限りズラッと並んだテトラブロックの横をただひたすらまっすぐ漕いで行く。変化もなにもない景色はかなり気分を萎えさせる。しかしこんなところにも一人釣り人の姿。まったく良くやる・・・って向こうもこっち見てそう思ってるのかなあ!

(延々続くテトラ、かなりめげる景色だ)
 ここで行き先の相談、ここからだと上陸するのは浜寺公園、高石マリーナ、大津川河口になる。実はどこでも距離はそんなにかわらない。まあ大津川がちょっと遠いか? 私も浜寺は水路は抜けたことはあるが外側は初めて。そこで少し斜めに泉大津港を目指すことにした。

(沖からみた浜寺方面、まさに工場群)
 沖から見るコンビナートはそれなりに凄い景観。かなり曇ってきてうまく写真では伝わらない。泉大津までは1時間足らず、本当に海上ではほんのすぐそこ。そして泉大津港の一文字を越える。ここも2kmの岸壁でかなり気力がめげる。ここを越えると景色が一変、一気に開けて大津川の河口に出る。
 そこからは徐々に浜側によって木材町沖の一文字から中に入る。実はここまで上陸するところがなかったのでまだ食事もしてない。そして岸和田カンカンの水門の向えで上陸。ここまで31km、4時間15分ぐらい。ああ、腹へった・・・

(カヌーを上げるところがないのでロープで流れないようつないでいる)
 手早く食事をしていざ二色の浜へ。しかし一旦休むとかえってしんどい。肩が、腰が、お尻が痛い。でももう少し、景色も見慣れた風景でかなりうれしい。最後の二色大橋を越えるともうそこ。ゴールは二色の浜で15時5分、36.3kmでした。いや疲れました。

 まだ二色の浜のコスタモールというショッピングセンターでカヌーショップをやっていた時です。この後は艇を畳んで20時まで仕事をしました。いい思い出です。



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思い出のカヌー 伊良湖水道横断編

2011-09-07 10:13:00 | 思い出のカヌー
 これはまだ愛知万博が終わりリーマンショック前の名古屋が景気の良かった時代。かねてより行きたかったが流石に船舶交通も多く躊躇していた。まあもう2度とは行かないし行くべきではないコースです。


 太平洋に面して遠州灘でも有名な海の難所、愛知県の二つの大きな半島のうち南に位置する渥美半島の先端、そこが伊良湖岬だ。実はこの伊良湖水道が2008年の目標だったりする。すでに2回いこうと思って天気で断念、でもここらでバシッと決めたいもんだ。

(二見が浦から、すぐ横に夫婦岩。かすんで答志島が見える)
 前日に今回のパートナー伊賀市のK氏宅にお邪魔する。もうあのあたりは大雨、やばいなあと思いつつとにかくいかなくては始まらない。
 9日4時発、伊勢を目指して出発。山間部ではなんと983hpa・・やばいなあ。気圧が安定しない。海岸沿いに出て伊勢では雨、しかし気圧が1003hpaまで上昇、視界は悪いものの予報でもこれからは安定傾向。よし出艇だ。まあ何とかなる、いやしよう。今回の2人のカヌー歴足して四十数年だ。時に6:52いざスタート。

(飛島・・・文字通り跳び飛びの島だ)
 初めは海岸沿いに進み神前崎から飛島に渡る。島が転々とつらなりまさに飛島、上陸はせずに浮島、屋島と進む。雨もすっかり上がり少し風がでてくる。その風のおかげで雨雲が山側に流されている。いい感じだ。
 屋島から牛島を過ぎると答志島、このあたりで一番大きな島だ。段々風が強くなってくるが我々も気持ちも高ぶってきてるので問題ない。答志島の東側はかなりいい景色、ゆっくりと島を回ってみたい気もするが今日は駄目。気持ちが前へ前へと進んでいる。
 そしてその先の大築海島へ上陸、スタートして約2時間がたっている。ここから神島が良く見える。さあここからが本番だ。ここまでは割合島の間隔も狭く本線航路からははずれている。しかし神島までの5.5km、そして伊良湖岬までの4.5kmの計10kmは波も荒くなるし船舶も多い。さあちょっと休んで気合を入れよう!

(大築海島から神島を望む。あまり視界は良くない)
 さあ出発、ここからはノンストップだ。かなり風がきつくなってきた。でも向かい風なので漕ぐのは漕ぎやすい。そろそろ潮も止まる。一気に行こう・・!
 神島をみていると何故神という名前なのかなあとか考える。でも日の出前に伊勢からスタートして、神島をバックに日の出をみればまさに神の如くみえるのだろうか?機会があればみてみたい気もする。
 このあたりからやはり波形が違う。うねりが大きくなってきた。もう知多半島や日間賀島や篠島も見えてくる。嗚呼、伊勢湾を漕いでいるんだ。

神島の手前でフェリーと交差する。鳥羽⇔伊良湖間の伊勢湾フェリーだ。やはりフェリー航路をまたぐところは侮れない。しかし神島はもうそこ、上陸はせずにそのまま最後の難関へ。しかしこの神島はまだ三重県。どうみても愛知県だと思ってたのにちょっと驚き。島群なので一緒にしたのか?
 いよいよ伊良湖水道に突入、初めは船舶もすくなく楽勝かなっとおもうと大間違い。巨大なコンテナ船や貨物船がどんどんやってくる。更に波形もまたまたかわり隣にカヌーがいてたら見えたり消えたりするぐらい。ああこれで凪ぎなんだなあ。やはり海の難所は伊達ではない。

(そして海上で巨大船が目の前を通過。いったい何隻くるんだろう。もう10分以上通過待ちしているぞ。)
 今回は神島あたりまで平均速度は5.8km/h、後半に備えてやや押さえ気味に漕いでいた。しかし伊良湖水道にはいってからはなんと3.2から4.4km/h、しかもこれが全力ダッシュ。潮にも押されたしうねりの影響もうけてるけどちょっと遅い。やはりなめてはいけないということだ。・・・閑話休題・・・

(刻々と大きくなる伊勢湾海上交通センター)
 巨大な船舶の通過を待ってさあダッシュだと意気込む我々、しかしそこに近づいてくる白い船・・あっ海上保安庁だ。
 停まってこちらにいろいろと質問、とにかく危険なのでこんなところを漕いではいけない、ハイ・・もうしません、このコースは二度と漕ぎません。
 注意され一旦船舶が途切れるまで待機、そして一気にダッシュ・・でも前述の通りあまりスピードは出ないのだが!なぜかその時に横をトビウオがとんでいる。一緒にダッシュしてくれてるんだねえ。
 それからも心配してしばらく追走してくれている。大丈夫です。戻ったりしません。ほんとご迷惑おかけしました。
 結局1kmぐらい来られて再び航路に船が多くなってきたのでそちらの警戒に!すいませんでした。

(浜に近くなるとまたまたうねりが、底が浅くなってるのか、そして浜辺はなぜか白い波・・・)
 その時K氏が近くの水面を指差す「黒い背びれ見えるか?サメや」・-・-・-・-・-・あっあまりみたくないです。まあこの辺は黒潮の影響で水温は高いし、スナメリなどもよくくるしエサも豊富だ。でも船はかじらないでね。
 それから漕ぐときに手を水につけるのも気にしながら一路岬へ。もう目の前だ。

(恋路が浜、奥は神島がみえる)
 ゴールの恋路が浜はえらい波が高い。なんとか安全な上陸ポイントを探しているがどこも波が高い。意を決して突っ込んでまずバウマンが飛び込む。そのまま波に押されて一気に上陸!イヤー迫力ありました!

 やはりファルトでくるのは大変でした。でも良く頑張ったぞ・・・(後で見ると一部金具が外れてました。もう心当たりありすぎて笑うしかない。特にゴールはフレーム折れても仕方がない波だったような。)
 しばらくボーとして撤収、フェリー乗り場はすぐ裏なのでトコトコ歩いていく。気持ちのいい疲労感と達成感、遂に愛知県まで来たんだなあ。

(フェリー乗り場の横に見覚えのある船舶が!ここが海上保安庁の待機場なんですね)
 フェリー乗り場についてみるとついさっき船がでたばかり。次の船は1時間10分後だ。ちょうど昼食もまだだったのでご飯食べてコーヒーのんでみやげもの買って・・・
 そんなこんなしていたらあっという間に出航時間、K氏はビール、私はコーヒーでもう一度乾杯!来た海を見ながらゆっくり遊覧。
 ゴールの鳥羽について電車(JR)で行こうと思ったら1時間半待ち、フェリーより時間ながいんや。もう、一駅乗るだけだったからタクシーで。いい一日でした。さあ次はどこに行くのかな?

(フェリーの車の駐車スペースにひっそり置かれたカヌー、また頼むね)

 この時に使ったのはノア500EXです。結局ノアでは紀淡海峡、鳴門海峡、明石海峡、伊良湖水道、宇高連絡航路・・・といろんな海の難所を漕いでいる。よく活躍してくれてます!
あとこの辺りにはヤシの実が流れ着くという話があるのだがこの時一緒にいったK氏が後日紀伊長島でひらって写真を送ってくれた。本当に流れ着くんですね。


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思い出のカヌー あれから5年、紀伊水道横断編

2011-06-21 10:54:00 | 思い出のカヌー
 今から5年前の平成18年6月21日の事、単独で和歌山の日の御崎から伊島を通って四国まで到達した。このツアーこそその後のシーカヤック人生の指標ともなったツアー。怖くて震えて感動して・・・いまでもその時の事は鮮明に覚えている。では5年前に戻り紀伊水道横断の旅へ!

 大阪南部でシーカヤック乗っていて、まずいってみたいのが友が島、そして淡路島。その先に敢然と立ちふさがるのが言わずと知れた四国。
 その四国にいくには淡路島から鳴門海峡を越えて渡るか、紀伊水道を通るか!・・実はこれが2006年の目標でもあったのです・・
 6/21はこの数日ベタ凪の絶好のコンディション。実はこのコース昨年秋にチャレンジして7km沖で断念して帰ったことが・・さて今回は?
 6/20PM10:00 田杭漁港(日の御崎)着 寝ようとするが寝れない。
 6/21AM4:11 起床 おお!ベタ凪だ。寝不足で起きたてなので食欲ないけど食べないとやばいので必死におにぎり食べる。

 AM5:23 いざ出艇! (まだ日の出前)
 AM6:30 漁船が1艘寄って来る。「兄ちゃん、どこいくんや」「伊島」「ええっきィつけていきや。この先フネいおおいで」「ありがとう。」
この辺で約6km沖。視界が悪く四国はまったくみえないものの相変わらず凪いでいるのでいく決心をする。
 AM7:00-7:11 漁船の集団とかち合う。前、後漁船だらけ。ダッシュ&ストップでやり過ごすもののはっきりいって怖い。なんでこんな広いのに・・抜けてホッと一息。
 AM7:20 後の和歌山もみえなくなる。相変わらず前方にはなんにも見えず。360度、海。コンパスとGPSだけが頼り。しかしまわりみえなくなったら怖いやろなあと予想してたのにハイテンション。何故は海のトリトンの歌を歌いながら漕ぎすすむ。なんか凄く幸せな気分。
 AM7:35 前方にうっすら島影 「伊島だ」やっぱり嬉しい。ただ日の御崎を出て真東(270度)に進んでたので伊島が左手にみえるはずなのに、右前方にある。やはり2kmほど南に流されてる。でも大体予想範囲内。

 AM8:00島影がかなり大きくなってくる。始めは北側に向かってたが、岸壁がきれいな南側に進路変更。ここらから波が大きくなってうねりが1m~1.5mぐらい。
 AM8:30 波がほとんどなくなる。ほぼ無風。うねりだけの幻想的な世界。ただきれい。この中にいる自分が信じられない。
 AM9:10東側の横を漕ぎ進む。流石に南側に回ると凄い景色。太平洋の荒波が造った壮大な世界。
 AM9:32 西側に上陸。水もきれい。嗚呼!伊島だ!ここまできたんだ!
(伊島から四国本土は約4km もう徳島県です)

<田杭漁港~伊島西側>
総行程26.3km 移動時間4時間9分 停止時間(フネまち、水のみなど)4分44秒 移動平均速度6.3km/h 全体平均速度6.2km/h 最高速度11.3km/h
ここまでラッキーなことに大型の貨物、タンカー、フェリーはまったく交差せず。うまく潜り抜けました。  

 伊島で40分ほど休憩してからさあ出発。まだ10時過ぎで一日はこれから。体調もいいし、テンションも高い!
 伊島から蒲生田岬を目指す。このあたりは凄い漁船の群れ。
 相変わらず風も波もなくうねりだけの不思議な風景。
 約1時間ほどで蒲生田岬に。静かな湾内を椿泊に向いて進む。ここは阿波水軍の遺跡があるところ。いかにも水軍が潜むところの多い小島がいっぱい。

 椿泊には上がらず舞子島の方へ。そこから野々島へと・・・
 なんか瀬戸内にいてるような錯覚を感じながら野々島の東側を抜け北上。
 実はこの日、シーカヤックなのでファルトのようにたためない。(あたりまえか)そこで無理いってYさんに回送をお願いした。でもできれば徳島までいってフェリーで帰りたい。連絡のタイムリミットは二時。少しでも北への思いにも駆られてどこにも上陸せず。
 湾内を追い潮にのって通過して淡島付近で小さな島が点在。1時頃岡川に。
 その先は徳島では吉野川についで有名な那賀川。私は四国は吉野川と四万十川しかいったことないけど、くしくも那賀川の河口に到着。
 気が付けば腹筋が痛くて身体がおきて来ない。まだ1時半というもののもう7時間漕いでる。流石に疲れて河口で休憩。あと徳島のフェリー乗り場まで20km弱。もう駄目ギブアップ。Yさんに迎えにきてもらうことに・・
やはりここにきて寝不足が応える。その時点でGPSデーターで距離が45.4km。やはり50km漕いで終わりたい。海で小松島を回るか、川を行くか迷ったけど、ここは那賀川を漕いで見たいという誘惑&淡水でゴールすると洗うのが楽という利便性で那賀川に決定。

 散々海を漕いできて、最後に川は贅沢だなあと感じながら溯上。平和な景色に疲れた身体も心地よい。途中で急に水温が冷たくなる。ああ、海水と混ざっていたのが淡水だけになったなあと実感。
 河口から3つ目の橋がちょうど50km。そこでゴール!50km以上漕いだのは実に平成7年10月15日以来。しかもこの時は川でワイルド艇。シーカヤックではもちろん初めてです。
総行程50.2km 移動時間8時間9分 停止時間(地図確認、水のみなど)12分02秒 移動平均速度6.2km/h 全体平均速度6.0km/h
思えば遠くにきたもんです。けっこう後半も速いペースで漕いでたんだなあ。ほとんど前半と同じぐらい。
 川原でゆっくり着替え、淡水でシーカヤック(特にラダー部)を洗う。
 そこからカートに積んでテクテクテク。わかりやすい合流地点を探して、結局5kmほど歩きました。シーカヤック引いて歩いている姿はさぞや奇異に映ったでしょう!(青線参照)

 今回、ラッシュガードをきていたにもかかわらず腕が水ぶくれ。やはりあまりに暑過ぎた。このコース来月も潮目がいい日はあるが、はっきりいって気温が高すぎると辛い。
 日帰りパドラーの私は近場漕ぎばかりでこういった遠出はしんどい。(この日も当然翌日は仕事)でもYさん始めみんなが助けてくださったお陰。感謝感謝です。あとはいろんな障害(艇、スキル、天候、同行者、休日etc)があっても自分がどれだけやりたいかですね。
 しかし単に家に近くの淀川を、寝屋川から河口にいきたかっただけがこんなところまできてしまった。始めた頃は思いもしなかったこと。
本当にカヌーって面白い。 

 やはり今読んでもその当時が思い出され感動物です。私は片道だけだったのですがこの後カヌー仲間のオヤジさんとラッコさんがこのコースを往復しています。(特にオヤジさんは日帰り往復) 実はこの後でもう1回犀さんとファルトで渡ろうとしたのですがちょっと天気が悪く予報文に雷の文字があったので辞めました。紀伊水道横断、やはりいつまでも胸躍る言葉です!



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思い出のカヌー 毛馬の閘門

2011-04-04 09:07:00 | 思い出のカヌー
淀川は昔は毛馬から大川への流れが本流でした。今でも毛馬の所には旧淀川の表示がされている。この淀川から大川へのところにはかなりの段差があり昔は綱で引き上げていたという。現在そこにあるのは毛馬の閘門、水位を調整してこの段差をクリアする。いままでに1度だけこの閘門をカヌーに乗って通過しました。行ったのは平成13年4月19日の事です。では以下にその時の様子を・・・


 昔は淀川の本流はいわいる大川の事、そしてそれは天神橋筋にかかる長柄大橋のすぐ上流から分かれる毛馬の閘門(こうもん)から入っていく。この日、艇は2艇、私とKくんがレイカータンデム。Iさん夫婦がノーティレイレイドⅡ(?)だったと思う。まず集合は長柄大橋手前の川原の駐車場。そこから艇を下ろしてさあ出発。
 私は10歳まで守口の滝井に住んでいた。そこでよくきたのが城北公園と毛馬の閘門。赤川の鉄橋を越えて、よくタニシを捕りに来たもんだ。
 この懐かしい毛馬の閘門は出艇場所から淀川を横切ってまん前。なんか感動的でした。やはり自分にとっての原風景なんですね。

 毛馬の閘門は通過するには事前に事務所に申告が必要。土日は係員がいないのであけてもらえない事が多いが、平日はOK。
 門の前で待っているとシグナルがブルーになってマイクが入る。鎖で水門がガラガラっと上がっていくのは、今までのカヌーではなかった興奮があった。水門を潜るとその先にもう一つの水門。この淀川と大川は水位が違い、ここで水位を調整する。(おお!パナマ運河方式だ!)


 上の写真の上が淀川、下が大川の水位。カヌーの下を水が減っていくのは変な感じ。でも面白い。この水位を調整してる間はシグナルはレッド。そして水位調整が終わって水門が上がって再びブルーに。水門を通過したそこはもう大川。これだけ劇的に風景が変わるのもちょっとない体験。
 大川に入るとまず強烈な違和感を感じる。それまで淀川の風景は川原があり広々とした景色だった。しかしここ大川はそのまま護岸に家が建っており、普通の生活圏がある。嗚呼、こういうのもカヌーなんだなあってしみじみ思う。毛馬から桜ノ宮へ向かう間に阪神高速はあるし、よくしってる道路がある。今まさにいつもの生活してる風景を川の上からみてるんだなって思いは感無量である。はっきりいって街中の川でも淀川などの大きな川より、こういった川の方が生活感を実感できる。
 さて毛馬から桜ノ宮とくだっていくと向かって右岸に出店がいっぱい。それもそのはず、この日は造幣局の通り抜けの日。川から通り抜けの桜はみえないものの、珍しがってみんなが声をかけてくる。こちらも手をふったりして和気藹々。時々来る水上バスをよけながら見えてくるのは帝国ホテルに国道1号線の銀橋。この銀橋は見えてかなり嬉しかったです。
 そして銀橋を越えると、当然京阪電車の天満橋(毎朝乗ってる)に大阪城。これで喜ばないと大阪っ子とはいえないか!

 やっぱり最高です。この先、今はなくなった松坂屋の横を通って中ノ島が見えてくる。右が堂島川、左が土佐堀川。今回はまず左の土佐堀川に入ってすぐ左右の川が繋がる所がある。堺筋線のすぐ手前のバラ園のところです。まあこの辺でゆくり上がれるのはここと桜ノ宮ぐらいか?
 少しの休憩後今度は右の堂島川を上がる。北浜を越え御堂筋の下をくぐる。いままで桜ノ宮や中ノ島では通る人が立ち止まって見たり手をふってくれたのに、御堂筋では誰も振り向きさえしない。これはこの後、何回となくいってるが御堂筋が一番カヌーを見ての反応がない。まさか見慣れているということはないはず。まあ流石大阪のビジネスマンというべきか!
 ここでIさんのカヌーがかなり浸水。まあ自転車やらなんやら落ちてたしどこかで引っ掛けたか?水抜くとこもないしつかりたい水でもないので北浜に引き返す。
 上がって地下鉄北浜の駅から柴島駅まで電車1本。約10分。そこから長柄大橋の駐車場まで歩いて10分。これがファルトのありがたさ。またいこっと。

これが初めていった大川であり中之島公園で最後の毛馬の閘門です。残念ながらこの翌年にボートが毛馬の閘門ではなく淀川大堰でなくなったので毛馬の閘門まで申請不可になってしまいました。いい雰囲気なんですけどねえ。本当に前は気軽に申請して通過できたのですが・・・
 でもまた変わることを信じて待ちたいものです。



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思い出のカヌー ロール失敗編

2011-03-26 10:11:00 | 思い出のカヌー
 これは忘れもしない苦い思い出です。2007年5月20日に木津川で試乗会をしていての話ですね。写真で季節感のない半袖の人は今も手伝ってもらっているアニキですね。もうけっこう長いつきあいになりました。



(10分以上川の中で待っていてくれた携帯)
 先日の試乗会の時、エスキモーロールで2つ大失敗をしてしまった。うーん、穴があったら入りたいような。
 まずこの日は私は主に陸上からみてたので携帯電話をケースに入れてつないでなかった。防水なので川の水(塩水は電極が粉ふいてくるから駄目)なら大丈夫かと無造作にジッパーなどのないポケットに入れたままだった。

 そこでなんのはずみかアルピナ2でコーミングカバー(スカート)をつけずにロールができるかという馬鹿な話になった。そこでK2さんとロールゴッコをしてしばらくしてふと気がついた。「うっ電話がない!」なんも考えてなかったがそらフタのないポケットからだとおちるわなあ。あわてて探し回ったけど水がにごっていてよく見えない。いやーかなりあせりました。するとしばらくして京都のFさんが見つけてくださった。Fさん、ほんとにほんとにありがとうございます。しかもゆうに10分以上川に沈んでたのに異常なし。さすが防水携帯!すばらしい!やはり色はオレンジだなあ!黒やグレーだったら見つかったかどうか?

(歴代の携帯電話達・・なんとなく置いてるが使えない)
 そんなことがあったのに懲りずにまたまた失敗。最後にみんなでロールの練習をしてるとき、はじめはちゃんと深い所でやってたのだが風に流されて知らない間に浅瀬へ。ロールしようと思ったけどすでにそのとき水深30cmほど。思いっきり砂を頭ですくって沈もできない。なんとか手をついてあがってやり直し。
 まあそれはそれでよかったけどどうも耳から水が抜けない。綿棒ですくっても同じ。その日は水の抜けない耳を下にして寝たけど朝もどうもザワザワする。そこで急遽出勤前に耳鼻咽喉科へ。幸い花粉症のひどい私はちゃんと診察券もっている。
 先生にイネ科の花粉ですかといわれて、今日は耳ですっと。まあ私の仕事もしってるのですぐ見てもらうといっぱい石がはいっている。(顕微鏡映像で見れるんですね)じゃ吸出しましょうと遣り出したら鼓膜が痛いの何の。思わず動くと2人がかりで頭を押さえつけられた。でもまだ全部でないので麻酔をして水で洗い出すことに。まあとにかく素人治療でやらずに来て良かったといわれてホッと一息。
  教訓 ロールをするときは物は落とさないように深いところでやりましょう!

(わかりにくいけどボールペンと耳から出てきた小石)


 これは本当に気持ち悪かったです。耳で砂をすくったんですね。浅い所ではロールは厳禁です。
 上の携帯を見つけてくれたFさんは先月の宇治川ツアーでも御一緒してこの時の話もでてました。これ以来携帯は蛍光色以外買ってません。防水携帯も今ので5代目、海も使うのでどうしても2-3年でどこか故障します。
 ところでロールですが最近は前にもましてしなくなりました。どうも頭をつけると溶けて来そうで・・・



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