玄米

今朝、朝市で無農薬玄米を買った。
粒が青い未熟米や籾殻付の粒が目立ったが、
作り手と話をしながら買うのはいいものだ。

先週、同じ米で白米を買った。
一般的にはコシヒカリが人気だけど、
この朝市に出ているのは播州地域で
よく作られているキヌヒカリ。
おいしかった。

この玄米を炊くには粒をよらないと
いけないので手間がかかるけど、
きっとおいしいだろうな。

思いついて、玄米をビンに入れ、
おはしでついてみることにした。
これが白米になるまでには
相当の時間がかかることだろう。

以前、平和資料館へ行ったとき
戦時中の人は一升瓶に入れて
米をついていたと聞いた。
そうして精米し炊いた
白米を食べたときにはもう、
たまらなくおいしかったことだろうと思う。

今は当たり前に白米を食べている。
手軽に手早くおいしいものを食べて、
残った時間で、一体、人々は
何をしたかったのだろう。

農薬まみれの作物を買うために、
ストレスを感じながら不規則な生活をして
懸命に働かなくてはならなかったのだろうか。

かくいう私も、面倒なことは
したくないのが本音なんだろうな。