稲刈りがすんで
閑散としたたんぼ。
稲が刈り取られたあとには
剣山のように枯れた
稲の株が残り、
土はひび割れ乾いている。
そして
その地面の下には
もぐらや野ねずみ、
おやゆびひめが住んでいて、
おやゆびひめは
もぐらとの結婚はいやだと
空を眺めている。
心優しいおやゆびひめは
お世話になった野ねずみを
悲しませたくはないので
ただただ流れに身を任せるだけなのです。
だけど最後には
おやゆびひめに命を助けられたつばめが
空高くおやゆびひめを助け出し、
王子様のところへふわりと降ろす。
つばめもほんとは
おやゆびひめが
好きだったのに。
おやゆびひめはそうとは知らず
王子様の冠を
やわらかな髪の上にかぶせてもらい、
お妃となって
幸せに暮らしました。
アンデルセンのおやゆびひめ。
エルサ・ベスコフの絵で読むと
また違った趣が。
このごろ
枯れた田んぼを見るたびに、
おやゆびひめを思い出す。
魔法使いからもらった
花の種。
その花からぽんっと
生まれたおやゆびひめ。
悲運な運命に流され
幸運にも流され、
その都度悲しみ喜ぶ。
ありのままがいいのかな。
ありのままって、
ときには残酷かも知れないけれど。
閑散としたたんぼ。
稲が刈り取られたあとには
剣山のように枯れた
稲の株が残り、
土はひび割れ乾いている。
そして
その地面の下には
もぐらや野ねずみ、
おやゆびひめが住んでいて、
おやゆびひめは
もぐらとの結婚はいやだと
空を眺めている。
心優しいおやゆびひめは
お世話になった野ねずみを
悲しませたくはないので
ただただ流れに身を任せるだけなのです。
だけど最後には
おやゆびひめに命を助けられたつばめが
空高くおやゆびひめを助け出し、
王子様のところへふわりと降ろす。
つばめもほんとは
おやゆびひめが
好きだったのに。
おやゆびひめはそうとは知らず
王子様の冠を
やわらかな髪の上にかぶせてもらい、
お妃となって
幸せに暮らしました。
アンデルセンのおやゆびひめ。
エルサ・ベスコフの絵で読むと
また違った趣が。
このごろ
枯れた田んぼを見るたびに、
おやゆびひめを思い出す。
魔法使いからもらった
花の種。
その花からぽんっと
生まれたおやゆびひめ。
悲運な運命に流され
幸運にも流され、
その都度悲しみ喜ぶ。
ありのままがいいのかな。
ありのままって、
ときには残酷かも知れないけれど。