かえるところ

田舎のおうちで何をしよう。ひとまず家族でリフォームし、私は野菜を作ってみよう。

サシガモイ

2005-11-10 21:26:31 | 古民家再生
座敷北側の
差しがも居を取り替える。
そこにシロアリが住んでいるから。

差しがも居は
柱と柱をつなぎ、
家を支える大切なもの。

この古家を建てた大工さんは
もしかしたら
かなりな臆病者だったのかも知れない。
これでもかこれでもかと
驚くほど頑丈に建てられている。

差しがも居も例外ではない。
そのため
取り外すのも大変!

まず連結部を残した
中間部分を切り落とす。

そして残った部分を
引っ張り出す。
えいっ、
まだ残ってる、
えいっ、
まだ続いてる、
えいっ、
ということで、結局
柱をつき抜け
その向こうの部屋を支えている
差しがも居にも
突き抜けるように
組まれていた。


秘密の抜け道

2005-11-10 02:11:53 | こども
近所の陶芸教室から古家へ
山沿いを歩いて抜ける
小道を見つけた。

ちょうど先日の雨で
道の脇にはちょろちょろと
ちいさな流れができていた。

波線を引いたような形の
土と草のふかふかなその道は
礼儀正しくどの家へも
うまくつながっていて、
私たちの古家が最終ゴールだった。
子供たちは大喜び。

三男も上二人と同じように歩きたがる。

私の前に立ち、
っちっち、ってってと言う。
ちとは、こっちのこと、てとは来てのこと。
こちらへ来いというのだ。

道は狭く少しぬかるんでいるので
手をつなごうとしたら
っめっめと言う。
めとはだめのこと。

そしてまた
ってってと言う。
今度のては、あっちへ行ってのてのよう。

一緒に来て欲しいけど、
手をつながず、
少し離れて自分を見ていて欲しいと言うのだ。

そして三男はくるりと前を向き、
歩き始めた。

と、とたんに転んだ。

こんなときにはやっぱり
抱っこして欲しいらしい。

そしてまた、
っちっち、ってって。
今度はまたあっちへ行って、というのだ。

生まれたての頃は
泣き声でわが子の様子を知り、
今は、かたことの言葉と表情で知る。

いつまで知ることができるかな。