ここどこすりぃ

流浪の銭湯ブログ

大門湯(荒川区東尾久6丁目11-2)

2019-02-23 23:59:00 | お湯
町屋の銭湯「大門湯」に行って参りました。
場所は千代田線町屋駅から都電沿いに600m位、
徒歩10分です。都電の最寄の電停は
「東尾久三丁目」となり、北に徒歩2分と
なります。
銭湯は住宅密集地の曲がりくねった道路の
二股の角にあります。建てられてそのままの
寺社造りの立派な建物です。
表側もコインランドリーなどは設けられておらず、
男女側とも庭が残っています。
玄関の暖簾をくぐると男湯は左側です。
番台式の脱衣所は外壁側と島ロッカー、
外の窓際にベンチと丸テーブルがあり、
あとは飲料の冷蔵ケースと古いアナログ
体重計があるくらいで余計なものはありません。
道路側の庭には立派な木が2本生えています。
トイレは外壁側の縁側奥ですが、水洗とはいえ
和式で木のタンクが上にあり鎖を引いて水を流す
レトロなタイプで残っていました。
浴室も外壁側に一つ立ちシャワーがあるだけで、
洗い場は両壁と島一列のシンプルでオーソドックスな
造りです。シャンプーやボディソープの備え付けは
ありません。
浴槽は奥壁に3槽で、外壁側に少々前に張り出した
大き目の浅湯バイブラ付き、中央が細かい泡が
勢いよく噴き出す座ジェット2つ、内壁側が
深湯になっています。特別な設備はありませんが、
深湯に半分に切ったレモンが浮かべてありました。
湯温は浅湯と座ジェットが43度位、深湯が
ちょっと熱めの44度位でした。
シンプルな設備ですが特色があるのがビジュアルで、
最も特徴的なのが浅湯の床に金魚のタイル絵があります。
奥壁のペンキ絵も立派な富士山で、男女壁には
チップタイルでヨーロッパらしき風景が
横一面に描かれています。
土曜の開店直後の4時過ぎに行きましたが、
男湯は先客の常連さんが1人のみでした。
女湯には3~4名ほどいたようです。
電車道を挟んで反対側の隣湯「やまと湯」も
レトロな下町銭湯の風情を残していますが、
この大門湯は外観・内装とも殆ど手を加えられて
いないようで、昔ながらの下町銭湯そのままと
いった感じです。しかもきれいで清潔にしてあり
開店直後ながらカランのお湯は十分熱く、
番台のご主人はジャケットを着て接客されています。
近くの建てかえられた銭湯や、北千住周辺の
キングオブ●●などといった銭湯などに比べ
話題にはなりませんが、タイル絵なども含め
銭湯好きは一度訪れておきたい好銭湯だと
思います。
[#PARTS|USER|118948#]