東京昆虫記

東京の自然環境に棲む昆虫たちの生態写真
.My Real Insects Photo Style in Tokyo.

樹液より花蜜

2024年07月19日 | 甲虫
季節に関係なくアクセスランクの上位がリュウキュウツヤハナムグリの記事で、未だにリュウキュウツヤ人気が下がらない中、先日、皇居でも成虫を確認したとの記事を拝見。沿岸部のリュウキュウツヤハナムグリの現状は過去に幼虫が多産していた林床には、幼虫の糞が殆ど分解されずに大量の糞だまりとなり堆積している状態で、幼虫の育成環境が減少傾向にある。その様子から内陸にも進出、分布を広げていると推測。今シーズンもトンボと同時進行で沿岸部のリュウキュウツヤ事情を楽しんでいる最中。

クヌギの樹液場

Nikon D810+AF-S Micro NIKKOR 60mm f/2.8G ED+SB-700
6月の下旬に見られた甲虫はカナブンのみだったけれど、7月に入ってからは何故かカナブンが減りリュウキュウツヤ、シロテン、シラホシが見られる様になっている。

アカボシゴマダラとゴマダラチョウも目立つ

Nikon D810+AF-S Nikkor 20mm f/1.8G ED+LEDライト
沿岸部は元々埋め立て地なので樹液が出ていてもカブトムシやクワガタの姿は極稀に見る程度。
今シーズンはまだカブトムシを観ていない。

Nikon D810+AF-S Micro NIKKOR 60mm f/2.8G ED+LEDライト
ただ、例年よりリュウキュウツヤハナムグリの集まりが少ない。飛翔している姿は数多く見かけているので何処かに集まっているはず。多分、花...そう思い開花が見られる樹木が無いかチェクして回った。すると...

リュウキュウツヤハナムグリのなる木


Nikon D810+Ai AF-S Nikkor ED 300mm F4D+SB-700
ホストはホルトノキ。ハナムグリと言う名前がつけられているだけあり、樹液より花蜜を優先する習性を持つ事が理解できた。今シーズンの特徴なのか?緑色型よりも赤銅色型の個体が多く見られていた。ホルトノキの花が終盤になると次は何処に集まるのか、引き続き観察を楽しみたい。

合わせてご閲覧ください。
トウネズミモチに群がる
7月のリュウキュウツヤハナムグリ
樹液場を埋め尽くす
新たな展開
真冬のリュウキュウツヤハナムグリ
丸太の下で越冬中

撮影日:7月7日、15日


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