東京昆虫記

東京の自然環境に棲む昆虫たちの生態写真
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越冬トンボ二種の羽化とヤゴ

2024年08月06日 | トンボ
ホソミオツネントンボ 雄(羽化)

Nikon D810+AF-S Nikkor 20mm f/1.8G ED
例年7月中旬に羽化の最盛期を迎えるホソミオツネントンボ。遅れて8月中旬に羽化の最盛期を迎えるのがオツネントンボ。今がちょうど両種の羽化観察が同時に叶うシーズン。産卵はオツネントンボの方が先なのに何故か羽化はホソミオツネントンボの方が先なので、ややこしい。

オツネントンボ 雌(羽化)

Nikon D810+AF-S Micro NIKKOR 60mm f/2.8G ED
まだ体色が薄いピンク色なのでオツネントンボと分かりづらいけれど、羽化開始から飛び立つまでの間は成虫に向けて体を作って行く段階にあり、体内に残っている余分な水分を排出する行動をとる。その排出された羽化水が落下する瞬間!めざせ、渾身のワンショットをものにするにはこの段階が狙い目。

オツネントンボとホソミオツネントンボのヤゴ

Nikon D300S+AF-S Micro NIKKOR 60mm f/2.8G ED
両種の終齢幼虫を並べて比較撮影。ホソミオツネントンボよりもオツネントンボの方が個体差もあるけれどひと回り大きく、また、オツネントンボの尾鰓の模様がはっきりしているのが特徴として分かる。単純に考えて大きい方が成長に時間がかかるので、オツネントンボの方が羽化の時期が遅くなるのではないかと思ったけれど、孵化の時期から成長過程に理由がありそうだ。両種のヤゴはまた別にヤゴの記事でUPしたい。

ホソミオツネントンボ 雄(羽化)

Nikon D810+AF-S Micro NIKKOR 60mm f/2.8G ED

合わせてご閲覧ください。
ホソミオツネントンボ(越冬の魅力に迫る)
ホソミオツネントンボ(越冬明けから秋までの魅力に迫る)

撮影日:8月3日