蛹が魚に

ギンヤンマの羽化観察を終えたのち、すぐさま都心部に向けて車を走らせ、野鳥公園にあるエノキの幼木へとまっしぐら。先日、いくつか見つけた終齢幼虫のうちのひとつが蛹化したとの連絡をいただいたので駆け付け、早速観察。

アカボシゴマダラの蛹

D80+Sigma 15mm F2.8 EX DG Diagonal Fisheye+Sigma Electronic Flash Macro EM-140 DG

逆光であったため、枝のすき間から覗かせる太陽を構図に入れたく、カメラを縦位置に構え、露出を太陽光に合わせて、絞り、シャッタースピード、ストロボ光のバランスをみながら仕上げたカット。サナギの重さで枝が下におり曲がってしまっているものの見事にエノキの葉に擬態している姿は素晴らしい。しかし、長い間、眺めているうちに別のものに見えてきてしまった。翅脈は胸ビレ、突起は背ビレとサナギではなく魚に見えてきてしまったのであった。いつか羽化をおこなう瞬間も観察できればと思う。

撮影日：５月３日

撮影地：都立東京港野鳥公園