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東京昆虫記

東京の自然環境に棲む昆虫たちの生態写真
.My Real Insects Photo Style in Tokyo.

真夏のトンボツアー

2023年08月09日 | トンボ
この日はトンボフィールドへ、お二人のSさんをご案内。早朝は羽化のチェックから。すると...

ミヤマアカネ ♂(羽化後)

Nikon D810+AF-S Micro NIKKOR 60mm f/2.8G ED
幅1Mほどの砂礫底の用水路では、例年通りにミヤマアカネが発生している様子を観察。この段階だと敏感で飛ばれてしまう事が多い中、嬉しくも飛ばずに撮影させてくれた。雨が降っていないのにも関わらず、エノコログサの葉に水滴が見られているのは溢液現象。この現象が見られる地域では都心よりも涼しく感じられ、多様性に重要な役割を果たしていると思う。雑草でも刈りすぎ注意。

ホソミオツネントンボ ♂

Nikon D810+AF-S Micro NIKKOR 60mm f/2.8G ED
前世代を8月に記録したのは今回が初めて。
春に最盛期を迎えていたトンボなのに、この連日の猛暑を乗り越え、成虫の姿で1年もの間、生き存えているとは素晴らしい。日本一大きなオニヤンマよりも小さなトンボだけれど驚異的な寿命を持つ凄いトンボ。例年通りならここではオツネントンボとホソミオツネントンボの羽化が見られる時期なのに、すでに終盤なのか、羽化していたのはほんの僅かだった。


オオアオイトトンボ ♀(羽化)

Nikon D810+AF-S Micro NIKKOR 60mm f/2.8G ED
水辺に隣接した林内には生殖休眠中にある多数の未成熟が見られていたけれど、まだ羽化も継続中。
河川に移動してオナガサナエの産卵を観察した後、Sさんが途中下車...ツアーはまだ続く...

オオシオカラトンボ ♂

Nikon D810+AF-S Nikkor 20mm f/1.8G ED
春先にヤマアカガエルの卵が見られる湧水池では、オオシオカラトンボのオスが縄張りの最中。
しばらく滞在したけれど残念ながらメスは産卵に現れず。

トンボツアーとは言えトンボだけではなく他の昆虫も観察。

キマダラカメムシの幼虫

Nikon D810+AF-S Micro NIKKOR 60mm f/2.8G ED

キマダラカメムシの幼虫

Nikon D810+AF-S Micro NIKKOR 60mm f/2.8G ED
水辺に生えるショウブの葉に各段階の幼虫が見られた。
ソメイヨシノ、アンズ、ハナミズキ、ヤナギ等、食樹が広範なのが分布拡大の要因かも知れない。

次の水辺に行く途中でクヌギの樹液場をチェックしてみると、そこには...

カブトムシのメスとシロテンハナムグリ

Nikon D810+AF-S Micro NIKKOR 60mm f/2.8G ED
カブトムシのオスを探してみたけれど残念ながら留守中...

長引く猛暑の影響により池は渇水し干上がる寸前だった。
池で活動するトンボの姿は減少...ヒシが枯れない事を願いたい。

Nikon D810+AF-S Nikkor 20mm f/1.8G ED
池に隣接した林内を歩くと暑さを避けながら時期を待つトンボの姿があり、それらにカメラを向けた。

ミヤマアカネ ♂(未成熟)

Nikon D810+AF-S Micro NIKKOR 60mm f/2.8G ED

マユタテアカネ ♂(未成熟)

Nikon D810+AF-S Micro NIKKOR 60mm f/2.8G ED

ネキトンボ ♂(未成熟)

Nikon D810+AF-S Micro NIKKOR 60mm f/2.8G ED

マユタテアカネをiPhoneで撮影するSさん

Nikon D810+AF-S Micro NIKKOR 60mm f/2.8G ED
笑みを浮かべながら純粋な気持ちで自然観察を楽しまれている様子が印象的で新鮮味があふれていた。
ご案内した甲斐あり。そろそろつぎにいきますよ...

撮影日:8月5日


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