東京昆虫記

東京の自然環境に棲む昆虫たちの生態写真
.My Real Insects Photo Style in Tokyo.

自然生態園ツアーガイド

2024年05月22日 | イベント
この日曜日は野鳥公園フェスティバルのイベントにて自然生態園のツアーガイドを楽しんだ。

Nikon D810+AF-S Nikkor 20mm f/1.8G ED
暑かった前日とは変わって過ごしやすい曇天の条件。それなら飛翔性以外の昆虫の出は良いはず。
すると...

ヤブキリの幼虫

Nikon D810+AF-S Micro NIKKOR 60mm f/2.8G ED
腹部先端に針の様な突起が見られているのはメスのみが持つ産卵管。

ナナフシの幼虫(ナナフシモドキ)

Nikon D810+AF-S Micro NIKKOR 60mm f/2.8G ED
夏の昆虫だけれど暑いのが嫌いで涼しい日影を好み、曇天には葉表に出ている事が良くある。
この時期はソメイヨシノの胴吹きやエノキの実生で良く見つかる。いずれも林縁の日影で。

クズクビボソハムシ

Nikon D810+AF-S Micro NIKKOR 60mm f/2.8G ED
呼びにくい名前だけれど分布拡大中の外来種。クズの葉を穴だらけにしてしまう厄介者。
クズ自体も放置すると瞬く間に樹木を覆ってしまう厄介者だけど...

カレハガの幼虫

Nikon D810+AF-S Micro NIKKOR 60mm f/2.8G ED
パッと見、ガマの穂かと思ったけれど、まだ穂が出る時期ではないしガマでは無くヨシ。いったい君は何者?帰って検索するとカレハガの幼虫である事が判明。体長は8cmほど。ヨシに着いていたけれどヨシカレハではなかった。10年ほど前に成虫を記録した事があるが近年は絶滅に瀕しているようだ。

ミズイロオナガシジミ

Nikon D810+AF-S Micro NIKKOR 60mm f/2.8G ED
まだ先発のアカシジミを見ていない内に早くも登場。比較的アカシジミも本種も晴天より暖かい曇天の午前中に出会える確率が高い。 姿が見られたのは朝一のみで皆さんに紹介できなかった。

オオミズアオ

Nikon D810+AF-S Nikkor 20mm f/1.8G ED
この日一番の見どころ昆虫。アカメガシワの葉裏にひっそり。ミントグリーンが素晴らしく美しい初夏の妖精がグッドタイミングで出てくれて、皆さんに紹介する事ができた。この様な場所で見かける個体の翅に傷ひとつないオオミズアオは、林床に蛹で越冬していた個体が羽化して樹木に登り、翅を伸ばして成虫になった時の状態で、夜になるとこの場を離れて活動する。ただ、昼間でも刺激を加えると飛んで行ってしまうのでそっとしておこう。カレハガの幼虫は予想外だったけれど、ツアーガイドとしての任務は生態と生息環境を分かり易く説明することを心掛けている。

モンシロチョウ(交尾)

Nikon D810+AF-S Nikkor 20mm f/1.8G ED
たくさんのモンシロチョウが飛び交う大根畑で子供達が収穫体験を楽しむ場面。
フェスにご参加いただいた皆さま、ありがとうございました。スタッフの皆さま、お疲れ様でした。

撮影日:5月19日


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