東京昆虫記

東京の自然環境に棲む昆虫たちの生態写真
.My Real Insects Photo Style in Tokyo.

8月下旬のカトリヤンマ

2024年08月28日 | トンボ
この日曜日も沿岸部の予定でベニイトトンボの生息池に訪問。しかし、閉鎖...泣。雨天日とその翌日は閉鎖されているので要注意。でもこの金土、雨降ったっけ??仕方なく予定変更。道路状況と雨雲レーダーを確認すると問題無さそうだったので多摩方面へワープ。しかし、魔の中央道は渋滞中でギリ午前中に到着。とりあえず、前回のマルタンヤンマのぶら下がりポイントをチェック。するとオスが静止...あ!飛ばれた。ん〜残念。この時期、午後から活動するトンボはコシボソ、ミルン、カトリ、ルリボシ、オオルリボシ、各種類のヤンマ。でも山間部は天気の急変がありそうなのでカトリヤンマに決定。

リスアカネ

Nikon D810+AF-S Micro NIKKOR 60mm f/2.8G ED+LEDライト
リスアカネが暑い日差しを避け、林縁の日影で時を待つ姿。イノシシが穿り返したケモノ道を頼りに、
野薔薇の棘と蜘蛛の巣を避けながら、カトリヤンマが棲む林の暗がりへ侵入。すると...

カトリヤンマ 雄(未成熟)

Nikon D810+AF-S Micro NIKKOR 60mm f/2.8G ED+LEDライト
同じ様なステージの未成熟をいくつか発見。まだ交尾の時期には少し早いか。いや、もう羽化から1ヶ月が経過しているから確実にいるはず。そう思い、ゆっくりと奥へ進んでいく。すると、突然、茂みから交尾態が飛び出した。次に止まる場所で成否が決まる。眼で追うと幸運にも樹上へ行かず、目線よりも下に静止してくれた!チャンス到来。いつも通りそっと忍び寄って撮影を楽しんだ。

カトリヤンマ(交尾)

Nikon D810+AF-S Micro NIKKOR 60mm f/2.8G ED+LEDライト+三脚使用
手で触れる距離だったので、指に止まらせる作戦を試したけれど、残念ながらお友達になれなかった。
またのチャンスに楽しみたい。メスが腹先部に持つ2本の長い尾毛がしっかりと確認できる。この尾毛は産卵に入ると欠損してしまう個体が多いので、2本とも綺麗に揃っている成熟メスを観察できるのは期間限定。そう言えば尾毛が揃った成熟メスの単体撮影を忘れていたので台風後に再び訪れたい。

撮影日:8月25日