東京昆虫記

東京の自然環境に棲む昆虫たちの生態写真
.My Real Insects Photo Style in Tokyo.

久しぶりの再会

2012年07月25日 | カミキリムシ
ヨツスジトラカミキリ

D700+AF-S VR Micro-Nikkor 105mm f/2.8G IF-ED+SB-700

キリギリスやヤブキリを探している最中、草中からハチらしき黄色い虫が上がって来たと思うと、ツユクサの葉の上でピタッと静止した。
ん、アシナガバチ?いや、よく見ると違う。アシナガバチに擬態して鳥などの外敵の目をあざむく素晴らしい擬態昆虫であるヨツスジトラカミキリ。

別の個体

D80+Sigma 15mm F2.8 EX DG Diagonal Fisheye+Sigma Electronic Flash Macro EM-140 DG

オオカマキリやハラビロカマキリを観察しに緑地や公園へと訪れたとき、ヤブガラシの花の上にて吸蜜している姿を数多く見る事ができていた。しかし、なぜかここ数年間、全く見かける事がなく、急にいなくなってしまったと思いガッカリしていたところ、今回、久しぶりに発見できて嬉しい再会となった。意外と敏感で直ぐに飛ばれてしまったり草中へと逃げられてしまうといったイメージが強かったものの、幸いにも曇り空という条件が動きを止める要素となり、たっぷりと時間をかけて、その姿を観察、撮影する事ができた。

撮影日:7月20日

撮影地:東京都区内

河川敷の桑で

2011年08月04日 | カミキリムシ
たまに雲間から出る陽射しからの暑さをしのごうと河川敷に生える桑の木の下に入って暫く休憩。
ふと、クワの幹に目をやると何かが幹の中から出てきた痕跡穴が所々についていたので外側からクワの木を丁寧に調べてみる。するとそこにいたのは

キボシカミキリ

D300s+AF-S VR Micro-Nikkor 105mm f/2.8G IF-ED+SB-600
子供の頃、近所の庭先や空き地に植えられていたイチジクの木に数多くみられ良く捕まえていた思い出がある。カミキリムシの仲間では夏になると頻繁に目撃する身近な種類であった。しかし、その後、その空き地は綺麗に整備され家が建ち、近所の庭先にあったイチジクも無くなってしまいそれと同時にキボシカミキリは姿を消してしまい残念ながら見る事ができなくなってしまった。まさか河川敷で見られるとは思ってもいなかったので見つけた瞬間、懐かしく思いながらシャッターを切った。

トラフカミキリ

D300s+AF-S VR Micro-Nikkor 105mm f/2.8G IF-ED+SB-600
桑の木から少し外れた場所のクズの葉の上で見つけたのだがこちらもキボシカミキリと同じく食樹は桑。この虎縞模様はスズメバツにそっくり!鳥などの敵から身を守る素晴らしい擬態術には惚れ惚れしてしまう。

そういえばアシナガバチに擬態しヤブガラシに集るヨツスジトラカミキリの姿をここ数年で見かけなくなった。

撮影日:8月1日

撮影地:東京都世田谷区多摩川河川敷