恋、ときどき晴れ

主に『吉祥寺恋色デイズ』の茶倉譲二の妄想小説

話数が多くなった小説は順次、インデックスにまとめてます。

ひとつ屋根の下・蟻地獄

2014-10-21 09:25:42 | ひとつ屋根の下

番外編『ひとつ屋根の下ストーリー』で思いついた譲二さんの危ないストーリー。

>>お母さんが10何歳下の男性と再婚して、その義父が譲二さんとか。

これを『ひとつ屋根の下・母の夫』『ひとつ屋根の下・妻の娘』として妄想したんですが、その続きのストーリーも思いついたので、よろしければお付き合いを…。

☆☆☆☆☆

俺:
茶倉譲二
妻:茶倉宏子…16歳年上
その娘:森田友梨花…10歳下


☆☆☆☆☆
ひとつ屋根の下・蟻地獄

〈譲二〉
 仕事の合間のお昼の休憩時間に、ロコをランチに誘った。

 前々から目をつけていた店で、個室も取れた。

宏子「珍しいね。ジョージがウィークデイにランチに誘ってくれるなんて」

譲二「たまにはこういうのもいいだろう?」

宏子「うん。嬉しい」

 ロコの無邪気な笑顔を見て心が痛んだ。

 俺は…彼女に離婚を切り出すつもりだったから。

宏子「結婚前はなかなか会えなかったから、こんな風に時間を作ってランチしたよね?」

譲二「ああ、夜も友梨花ちゃんが小さい時はあまり会えなかったしね」

 なぜだか、恋人時代の話で盛り上がった。

 あの頃はロコのことしか頭に無くて、別れるなんて考えたこともなかった。

 楽しそうに思い出話をするロコを前にして、どう話を切り出そうかと悩んだ。

譲二「…ロコ、ちょっと話があるんだ」

宏子「何?急にあらたまって?」

譲二「俺と…その…友梨花ちゃんのことなんだけど…」

 ロコの顔が強張る。

宏子「その話、聞きたくない」

譲二「ロコ…」

宏子「私のいないところで、あなたたちが何をしようと勝手だけど、私の前ではいい夫と娘でいてちょうだい」

譲二「ロコ…、話だけでも聞いて欲しい…」

宏子「聞かなくても分かってる。あなたたちのことなんて、全てお見通しよ!」

譲二「ロコ、それならお願いだ。俺と…」

 俺の言葉を遮るように言った。

宏子「ジョージ!私のこと、一生守ってくれるんじゃなかったの?」

 その言葉で、俺は何も言えなくなった。

宏子「男が…一度口に出した言葉はちゃんと守ってちょうだい」

譲二「…」

宏子「ごめんなさい…。そろそろ仕事に戻らないと。
ごちそうさま」


 俺は一人残された。

 そうか…、やっぱりロコには気づかれていたのか…。

 そうだよな…。友梨花ちゃんが俺を見る目、あれは義理の父親を見る目じゃない。




☆☆☆☆☆

 その後もロコの俺に対する態度はいつもと変わらなかった。

 ただ、このことを切り出そうとすると必ず拒否された。

 そして夜は…。

 俺は友梨花ちゃんと深い関係になってからはロコを抱くのをなるべく避けようとした。

 しかし、ロコは毎晩のように誘ってくる。

 俺は疲れた振りをしてなるべく相手にしないようにしていたが、三、四回に一回はロコを抱く羽目になった。

 一度など、眠っている時に俺のものを弄ばれたこともあった。

 ちょっと腹を立てた俺はロコを乱暴に抱いたが、かえって盛り上がってしまった。


 セックスに関しては、全てロコが教えてくれたことだったから、どうしても彼女に主導権を握られている。

 そして、ロコを抱いた翌朝は何故だか友梨花ちゃんにはばれているようだった。

 部屋は防音されているから女の感という奴だろう。

 しかしそのことについて、友梨花ちゃんと話したことはない。

 代わりに、友梨花ちゃんと二人だけで過ごせる夜には彼女を優しく抱いた。

 初めの頃は苦しそうにしていた友梨花ちゃんだが、俺の愛撫に悶える姿は可愛らしく、一つに繋がった時にもだんだん愛らしい声をあげるようになった。

 初めての女性を少しずつ開発していく経験は面白くて、俺は彼女にますます夢中になった。


 このままじゃいけない…焦るばかりだった。

 まるで蟻地獄に陥っているように、俺はどうすることも出来ないでいた。



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