恋、ときどき晴れ

主に『吉祥寺恋色デイズ』の茶倉譲二の妄想小説

話数が多くなった小説は順次、インデックスにまとめてます。

これは恋のはなし

2016-10-13 09:00:38 | 小説とか漫画から恋を考える
これは恋のはなし(1) (ARIAコミックス)
これは恋のはなし(1) (ARIAコミックス)
posted with amazlet at 16.10.12
講談社 (2012-10-17)


久々にハマった〜という漫画を見つけまして。

 絵柄が気になったのと、1話無料というのに惹かれて読んでみたら、11巻まで完走しました。

 このブログではお馴染みの年の差恋愛ですが、この「これは恋のはなし」では何と年の差21歳!!!

初出の時のヒロインは10歳で小学生。

下手すると犯罪でござる(^◇^;)

最終話に行く前の話の段階ですら高校生で、手を出したらやっぱり犯罪ですけどね。

 


 一途なヒロインが好きになるのはスランプ中の小説家。

 主人公である真一が住む古くて広い日本家屋に、拾った子猫をここで育てさせて欲しいと遥(ヒロインです)が現れるところから、話は始まる。

「出てけ」と言われても「お願いします」と食い下がる遥の大人の女性のような瞳に引き込まれて、真一は思わず「猫をここに置いてもいい」と許可してしまう。

もうこの時から真一は遥に魂を奪われたといえるのかもしれません。

 


 猫を置いてもらっているからと遥は真一の身の回りの世話を始める。


そして、家族の愛に飢えている遥は真一のことを好きになり慕い続ける。

この遥の「好きな人のそばで変わらず一緒にいたい」という気持ちは健気で応援したくなります。



 真一の親友で編集者の大垣がスランプ中の真一に「彼女をモデルにした恋愛小説を書いてみろ」とそそのかし、真一も次第に遥のことを意識していく。


大垣は真一の子供の頃からの友人ですが、彼らにはもう一人サトミという友人がいる。

サトミは見た目美しい女性だけど、実は男性。

で、昔は真一のことが好きだった。

 この大人3人に遥の同級生で遥のことが好きな杉田、同じく同級生で杉田のことが好きで遥の友人になる詩子の3人が子供チーム。

 この6人が絡んで物語は進んでいきます。

 



 大人たちの見た目は変わらないけど、子供たちが小学生→中学生→高校生と成長していき、時の流れを感じます。


 一応真一はロリコンではないので、遥への恋心を自覚するのは遥が中学生の頃です。

 



21歳の年の差恋愛というとちょっと気持ち悪いと思われる方もいると思います。

実際犯罪まがいのストーリーのエロ漫画なんかもありますしね。

でも二人の間はプラトニックなままで話が続いていくんです。


子供たち3人が悩んだ時、大人がそれぞれそっとフォローするのがいいですね。

そして大人たちも子供たちから学んでいく…と。

 


ヒロインの遥は複雑な家庭環境です。

会社経営のためほとんど外国暮らしで家に帰ってこない父。

遥の兄を溺愛し、その兄が事故で死んだために心を病んで入院している母。

だから遥は週三回くる家政婦さんに世話されながら広い家に一人で住んでいる。


一方真一の方も子供の頃に母に一家心中の道連れにされかかり、なんとか生き残ったという壮絶な過去を持っている。


最初は一方的に遥を保護しているつもりだった真一も、心の傷を遥に慰めてもらい二人の関係は少しずつ変化していきます。


真一は譲二さんとビジュアルも性格も全く違うのですが、遥への思いに気づいた後、こんなおじさんでは何もしてやれない、と悩んだり、保護者になろうとして苦しんだり、遥に手を出してしまうかも、と悩んだり、その気持にはかぶるところがあって、キュンキュンしました。



どうしてこんなにも年の違う女性を好きになってしまったのか…。

そう悩む真一の夢の中で遥が

『真一さんは運命って言葉信じませんか?』

と問いかける場面があります。


生涯で唯一人の運命の人が21歳も年下のひとだったとしたら…。

タイムスリップもののお話なんかでは、その運命の人が100歳違いで実は主人公が生まれた時には死んでいたなんてものもありますからね^_^;)

現実離れしているかも、だけどこういう恋もありかも…と思わせてくれる漫画です。



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