夏祭りの夜に

夜になり、私の住むマンションの隣にある公園で、町内会の祭りが始まりました。






子供たちの声が聞こえてきます。

例年に比べても賑やかです。

昼間は暑すぎて外にでるのも適わないから、夜になったら祭りに行ってみよう…と考えるのでしょうか。

なんにしても、自分の住む町に活気があるのは、心強いことです。





二、三日前から、いつも首から掛けている十字架のヒモが切れ掛かってました。

今日は都心に用がありましたので、その帰りに四ツ谷のカトリック聖品店に寄りました。

三百円から五百円くらいで、カワイクて祈りのこもった小物がたくさん置いてあります。

物欲が薄いのを良いことに、ふだん私は食品でも衣類でも生活雑貨でも、安い量販品で間に合わせています。

でも、この聖品店にくると、じっくり選んでしまう。

だって、自分が気に入ったものじゃなければ、イミがないから…。





店番のシスターは、このケタタマシイ暑さの中、長袖の正装をしてボウシまで被っていました。

エライもんですねエ。

もっとも、昼間の都心は、ゆうに四十度を越えていたでしょう。

気温が体温を超えたときは、肌を露出するより通気性の良い布で被ったほうが良い…と、聞いたことがあります。

中東の人たちの装束はそのゆえとか。





家に帰ってきて、私は新しい十字架を首に掛けました。

マンゾク…。

クロス（十字架）と聞くと金属製の「＋」型を思い浮かべる人が多いでしょうが、本当は形も素材も多様なんですよ。






夏祭りの太鼓がやみました。

明日の夜も、またお祭りがあるということです。

今日と明日は、今月唯一の連休です。

心も体も、じっくりと休めたい。

では、お休みなさい。












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