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第164話. 今年最後の先の大戦の復習

2018-08-19 14:25:56 | ★政治 外交 歴史
湖畔人です。

今回は、今夏の先の大戦関連の最後の記事です。
先の大戦は、知れば知るほど、残念な気持ちになるばかりです。歴史は勝者によって都合よく書き変えられる物、と言った主旨の話をよく聞きますが、本当にそうなんだなと思うし、たとえ動機が良かったにしろ、勝てる見込みが無く、多くの国民の命を失わせた責任は当時の政府にはあるし、アジア解放など狙いはそのままに、やり方は他になかったのかと言う検証は要ると思うし、当時の為政者も、当時のマスコミにも、当時の国民にも、反省点が多かったのは間違いのない事実かと思います。
戦争にそう詳しい訳でもないので、素人の自分が気が付いている範囲でしか語れませんが、現代の我々にも他人事と思わず気にしないといけないポイントは下記かなと思っています。

① 陸海軍の若手によるクーデター未遂が二回も起きた事、ガバナンス不足、
② その背景としての景気の悪化、
③ 反日プロパガンダの放置、逆のプロパガンダの不足、
④ 戦線の拡大のし過ぎと兵站・補給計画軽視、
⑤ 最先端の有効な戦力の研究と保持、
⑥ 強力な友人国の保持。

上記6点に関しそれぞれコメントをしてみたいと思います。

① 陸海軍の若手によるクーデター未遂が二回も起きた事、ガバナンス不足
これは、今は文民統制とマスコミも政治家もうるさいし、余り軍部の暴走自体の心配は必要ないにしろ、今目を光らせる必要があるのは、嘗ての若手将校並みに危険な現代のマスコミですね。テレビと新聞等メディアです。彼らの報道でクーデターに近い事は平気で出来ているし、彼らは実際にやっています。首相もクビに出来るし。その癖、当時の若手将校たちと一緒で、正しく判断が出来る人達とはとても見えないのです。報道の自由、と言われると皆たじろぐ訳ですが、嘘や偏向の過ぎた報道は厳しくチェックされる必要があります。だれかが、あれは偏向している、一面的と指摘できる勢力が要る訳です。放置してはいけません。今後マスコミをどう国民がウォッチし、どう誤りを指摘し制御するか、何が有効なのか、考えるべき時期が来ていると思います。世界的に左傾の偏向マスコミが世論を形作っています。思いっきりバイアスが掛かっていますので、マスコミを監視するマスコミ、マスコミのマスコミが要ると考えます。

② その背景としての景気の悪化
2.26も5.15も背景には当時のもの凄く悪い景気と国民の爆発寸前の不満がありました。景気の悪さでも人々の判断は狂っていくのです。我々も世界の経済がどうなるにせよ、国防とエネルギーと食料の確保が究極の事態には最重要となるのです。食料とエネルギーを全部輸入に頼るのは危険です。戦争に突入した直接的な理由は石油を止められた事にありましたし、現代の日本には原子力も当然必要です。左翼の反原発の動きには負けてはなりません。食料も米は100%近い自給率ですが、食料全体ではまだ40%弱ですので、要改善ですね。特に野菜、大豆、小豆は日本食の基本ですので、自給率アップが望まれます。

③ 反日プロパガンダの放置、逆のプロパガンダの不足
フーバーさんの所でも指摘した通り、戦前は、日本人なんて人間ではない位の勢いで偏見報道が蒋介石の嫁を発信元にして全米や世界で共有され、日本許すべからず、と言う空気が世界に特にアメリカに充満していました。所謂プロパガンダです。今も慰安婦や南京でやられたい放題ですが、これはその逆をやって、嘘と論破し、中、韓、国連は嘘つきだ、信用するな、と逆のプロパガンダをギャーギャー言って回らないといけません。もう許してくさい、我々の悪口は止めてください、と言われる位までグリグリやるべきです。こう言うのは、真面目な女性がやると効果的です。女性戦士に期待したい所です。

④ 戦線の拡大のし過ぎと兵站・補給計画軽視
これは、もう有名な話で、あっちこっちで同時に戦いを起こして、兵器も食料も医療も行きわたらずそれでどうやって戦えと言うのだ?政府も軍の本部もアホなのか?と言われてしまう所以の一番恥ずかしい部分です。本来、戦いに臨む場合は、兵站・補給計画を含め必ず継続的に戦い勝てる戦略を練るべきで、何か起きた時のバックアッププランも様々に考えて置くのが普通であって、行き当たりばったりで事に及び、多くの人命を失うと言う愚行はあってはならない訳です。この背景には、過去の日清、日露の勝利の栄光から緩み切っており、日本は神国だから大丈夫的なメデタイ精神論も背景にあったと思われています。これは、本当に大事な部分であって、神を信じると表明していればいるほど、その人間は、だれより、現実的で、誰より用意周到で、あらゆる戦況の変化に対応できるバックアッププランを考えて置くべきなのです。ある意味、無神論者よりも、現実的で冷静な状況判断と想定が要るのです。その上で、考えてもしょうがない、後は心を決めて戦うだけ、と言う段になれば、そこで初めて神を信じる者として、心を決めて死をも恐れず戦うのは良いにしても、様々な冷静で冷徹な戦力分析もせず、起きうる想定も幾つも考える事もせず、ただただ、めでたく神様が何とかしてくれる、なんて言う態度は、怠惰だし、傲慢だし、“信仰者=馬鹿“と言う誤った印象を人々に与えてしまうし、しては成らない行為だと思うのです。全てを神に委ね、自分は状況分析もせず、研究もせず、対応策も練らずなんて言うそんな態度をとる者は、”神を信じています“等と気安く言うな!と言いたくなる訳です。皆、信仰者が馬鹿と思われるし神様ご自身も迷惑だろう、と言いたいのです。神を信仰をすると言うならば、誰より現実的で、誰より科学的で、誰より冷徹な分析でもって状況を見、しっかり対応策を練るべき、その上で最後の最後に神の御加護を願うべき、それが今後の信仰者に課せられた義務だと考えます(私見ですが)。

⑤ 最先端の有効な戦力の研究と保持
大戦当時のアメリカは、空母と機動性の高い戦闘機の多数の保持が勝利には欠かせないと見、その体制を整えましたが、日本は、その点で先行していながら、その有効性を戦略的に強化が出来なかったのが敗因の一つと思われています。 今は、IT、宇宙、原潜、ステルス性、原爆かそれ相応の決定的戦力保持、等色々あるかと思いますが、何が有効かを常に世界の軍事に目を光らせ、より良い戦力、より効果的な戦力を探し、そして良き物は直ぐに自国に取り込んで行く、その柔軟性とスピード感が重要です。最近政府は、宇宙ゴミの衝突や他国の衛星の妨害を監視する衛星監視用の衛星(SSA衛星)の導入検討を表明しましたが、とても良い事だと思います。

⑥ 強力な友人国の保持
今はアメリカがそれですが、先の大戦前は独りぼっちでしたね。自由、民主、人権、信仰など普遍的価値を守ると表明する現米政権とはしっかり手を組んで離さず、方向性がズレたら指摘をし、うまく補完しながら新しい時代を築いていければ宜しいかと思います。

今思いつくのはそんな所でしょうかね。
兎に角、戦争などそうそうすべきでは無いが、相手に戦争を起こそうと思わせない、そうした強い国である事が、そしてまともな国と協定を結んでおくことが本当に大事かと思います。

湖畔人

第163話. 秋の気配

2018-08-19 11:26:55 | 花鳥風月
湖畔人です。

ここ数日、突然、何か秋の気配が強くなりましたね。
まず、風向きが真逆になりました。つい数日前まで生暖かい、何か懐かしい感じの南風が吹いていたのですが、ここ2~3日は涼しい北風が吹いています。風向きも温度も全く違います。気圧の配置なんでしょうが、お盆が過ぎたら一気に秋の気配になってビックリです。日も短いし、虫たちの鳴き声も秋っぽいし、空の雰囲気も秋仕様です。昔の曲のタイトルにもありましたが、風は秋色、空も秋色です。
つい数年前までは、夏の暑さは9月の中旬位まで続いていた気がするのですが、やはり、地軸の傾きがちょっとズレているのでしょうか?大分、暦(二十四節気)と現実がほぼ合って来ているように見えます。

湖畔人