第218話. 師走の近況(2) 後僅か・・。 

2018-12-31 22:02:55 | よもやま話,雑感,最近思う事
湖畔人です。

今年もあともう少しですね。

色々あった一年でしたが、振り返って見れば、

プライベートでは身内を二人も亡くしたのが大きかったですね。今年は亡くなる人が多かった。希林さん他、著名人も沢山他界されたし、同僚の家族も亡くなった方が多かった。そして自分の身内も・・・。ホントに亡くなった方が多い一年でした。震災でも来るので、先を急いだのだろうか?本当の所は判らないですが、あっという間に当たり前に存在していた方々がこの世からいなくなってしまいましたね。ホント寂しい限りですね。でも、こんな日が来た日には、精神のバランスでも崩してどうにかなってしまうのではないかと心配をしておりましたが、何とか普通に暮らせているようです。それにしてもあっけないものですね・・・。

仕事面ではもう少し深堀出来たかな?問題の本質をグッとつかんで表に出して、解決への道筋をしっかり提示できるような、そんな、もう少し踏み込んだ対応の仕方が出来たかな?と思っています。そのあたりを来年はもう少しやってみたいな、と思っています。敵対勢力とバトルをすると思考が鈍る事が多いので、今後はもう少しうまくやりたいし、少し強くなった気がするので、何時だって澄んだ頭で落ち着いた心で今後は素早く対応をして行きたいと思っています。

次にブログですが、もうちょっと、霊的人生観を思考の真ん中に置いた場合、どう考え、どう現実と折り合いをつけるべきなのか、自分なりの考えをもう少し提示して行きたいな、と思っています。全ての人が神の子なのは間違いのない事実、でも現実には、その神の子であるはずの方々が、その自覚を失い、誤った認識のまま、自分や周りに危害を加える事も有りうる、そんな場合に一体どうするのが正しい対応の仕方なのか?と考えますと、やはり、本質論は全員神の子であっても、誤った考えを持つ側が、正しい考えを持つ側にダメージを与え、正しい方を駆逐し、悪しき考えを持つ者達が勝利する、何て言う状況の出現は、まるで彼らに正義があるかのような誤解を多くの人々に与える事になるので、そんな状況の出現は許すべきではないと思うのです。だから、霊的真実から見て誤っている勢力には正しい認識をする側が決して負けてはならないのです。相手の神性、相手の仏性に手を合わせ、目覚めよ!と願いつつも、悪を粉砕して行く必要がありますね。また仮に正しい側が劣勢に立つ場合があったとしても、そこは何とか踏ん張って耐えて行かねばなりません。時間が経てば、耐えた事実だけで評価となるはずで、より自信の付いた自分がそこにいるはずです。とにかく耐性をつけて強くあらねばなりませんね。そう考えます。
来年もまた、神と共に、より信じる力を強めて、強く前進してまいりたいと思っています。
それでは皆様、また来年も湖畔人の拙い呟きにお付き合いいただけますと幸いでございます。
それでは、また来年も、どうぞ、宜しくお願い致します。

湖畔人

第217話. 師走の近況

2018-12-24 00:02:34 | よもやま話,雑感,最近思う事
湖畔人です。

忙しいですね。いや、忙しい。正月には少し休めそうだけど、今週も目一杯の一週間です。休みが明ければまた4月中旬まで息つく暇もなさそうです。体持つだろうか・・・、頑張ります。でもブログの更新が厳しくなりそうです。

さて、色々世の中では起きていますね。前話でお話した紀平選手は全日本選手権でショートでミスをし5位スタートとなるも、フリーでは3Aを見事2本決めて大分巻き返したようですね。流石です。でも最後は坂本さんの優勝となったようですね。でも正直、坂本さんが優勝しても、紀平さんが優勝しても、宮原さんが優勝しても、3人の内、誰が優勝したとしても、普通に素直にその優勝を祝福できてしまうような、皆そんな、応援したくなるような魅力的な選手達ばかりですね。皆、それぞれ持ち味があり、それぞれに素晴らしい選手だと思います。真面目で努力家の宮原さんはもちろん応援したくなりますし、天然で見ているだけで面白く且つダイナミックな坂本さんもとってもイイと思いますし、そして期待のホープ紀平さんも当然素晴らしいですしね。ロシアでは、ザキトワさんが若い世代の台頭に押されて結果5位だったようですね。厳しい世界ですね。まだ16歳なのに、もうベテランみたいになってしまっています。紀平さんもうまくピークを次の冬季五輪に持って行けるといいですね。その頃は4回転が当たり前になっている時代なのかもしれませんしね。大変な時代の到来です。是非頑張ってほしいですね。応援しています。

さて、他にも気になる点は、色々御座いますが、例えば、ゴーン氏の再逮捕や、中国製通信機器の不使用運動の流れや、それと辺野古への反対運動とか、半島情勢、マティス氏の退任などですかね。まあ、それぞれ気になりますし、一つ一つ取り上げたい所ですが、時間も無いので、幾つかピックアップしたいと思いますが、ゴーン氏の件以外は、まあ、これらは全部繋がっていますけどね。アメリカの中国との冷戦の本格化ですね。

まず、中国製通信機器の件ですが、中国製通信機器にはバックドア機能があるなんて言う噂が出回っていますね。もし本当なら、情報は取られたい放題だし、自分が知らない所で自分の端末経由で問題行為を起こされたりして自分が知らぬ間に加害者側に回っている、何て言うことも大いにありうるし、まあイイことは何一つないですね。本当なら怖すぎる話です。でも、先日家電量販店に行ったら中国製の携帯ばっかり売っていましたね。どうなっているんでしょうね。利幅が大きいのでしょうか?勘弁してほしいです。テレビも韓国製ばかり、パソコンも海外性が多く何かパッとしないし、携帯もテレビもパソコンも半導体も是非日本勢に復活して欲しい所ですね。ホントこれらの分野は元々日本勢こそが本家本元だったはずなのにね、もう残念としか言いようがないです。新しい生産技術を自前で抱えて革命的なコストダウンを実現しないと状況は変えられないですね。同じ装置を使って勝負したら人件費が安い所に勝てるはずも無いんですから・・・。後、10年位で家電の景色を元に戻して欲しい所ですね。是非、半導体分野の皆さん、フラットパネル関連の皆さん、先端電子デバイス技術分野の皆さん、家電メーカーの皆さん、熱血投資家の皆さんには、電子機器分野における日本勢の復活を目指して、長期戦略を持って、是非、頑張って頂きたい所ですね。心から応援しています。

半島ですが、まあ、先日も韓国の徴用工訴訟問題の姿勢を非常識と非難しましたが、今後は自衛隊の飛行機にレーダーを照射したりと、開いた口が塞がらないですね。日本の天変地異を起こす神々にも注意喚起に出張に行って欲しい位の所ですが、でも、まぁ、神々の世界にも色々ルールがあるんでしょうけどね。北もなんだか、どうなんでしょうね。トランプ氏と対談が出来て、あれからは、国内に向けて強硬派を抑える為にポーズとしての強行姿勢を保ちつつも、本音では、非核化をしつつ、米国を含む西側に入る準備を始め、経済的に豊かになる方向で尽力するのかと思いきや、何か進展が少ないですね。本来的には北には選択の余地がなく、非核化せざるを得ない筈なのですが、どうも進みが遅いが感じがしますね。余り煮え切れないと、トランプさんもマティスさんを外す決断をしましたが、軍事オプションをまたテーブルに載せる、何んて言うことも十分あり得ると思いますよね。

これに絡みますが、北の軍事的緊張も無いんだから辺野古は要らないだろうと沖縄新知事は言いますが、判らないですよ?北だってまた緊張状態になるかもしれません。それに、米軍にとっての本丸は中国ですしね。中国は、2020年には台湾を併合したいと言い、尖閣を核心的利益と言い、沖縄は嘗ての中国の王朝が冊封関係を結んだ相手、統治を認可してやった属国なのであって、中国の一部だったんだ、と言う強引な説を説いています。台湾も、尖閣も、沖縄も、チベットやウィグルみたいにしたいようです。ご存知の通り、チベットもウィグルの方々も、彼らの大切な信仰を否定され、同化政策の元、彼らの固有の文化を捨てさせられ、反抗すれば、強制収容所にブチ込まれ、虐殺されたり、臓器売買の対象にまでされていると言う噂が絶えない程の恐怖政治が今も彼の地を覆っているのです。まさに、生き地獄です。中国が台湾、尖閣、沖縄を強奪できずにいる理由は、単純に沖縄に米軍がいるからです。台湾も、尖閣も、沖縄も、そして半島も、沖縄の米軍に守られているのです。東アジアにとって、沖縄の米軍は必須な存在なのです。もちろん、自衛隊に代わりが出来れば別ですが、今の自衛隊では自国ですら守れない脆弱な存在です。憲法の制約と乏しい戦力によって自国民すら守れない情けなさなのです。(変えねばなりませんね)ですから、米軍に沖縄にいて貰うしかないのです。辺野古が要るのは普天間が街に近く危険だから代わりが要る為です。だから普天間は要ります。要るのです。それを邪魔立てするのは、台湾、尖閣、沖縄を危険に晒す事を積極的に誘発しているのと同じ事なのです。綺麗な海も大事ですが、何よりその地に住む人々、または隣国台湾に住む人々、その人間の命を、その専制的恐怖政治から守る事の方がもっと重要なのは言うまでもありません。当然な話ですよね。ですから、タレントの皆さんも署名活動等に忙しいのは結構ですが、ご自分のなされている事が一体どういう事態を誘発する可能性があるのか、それを想像する力が必要だと思うのです。その時は判らなかった、では済まされる話ではないのです。そのご自身がお持ちの小さくない影響力を誤った方向に使うべきではないと思うのです。本当によく考えて行動いただきたいのです。頑張っているのかな?と思っていたタレントの方々のこうした行動には本当に失望を禁じ得ませんし、本当に残念です。

湖畔人

第216話. ニュースターの誕生

2018-12-10 00:58:37 | スポーツが与えてくれる力
湖畔人です。

ニュースターが誕生したようですね。
紀平梨花さん、若干16歳で、フィギュアスケートのグランプリファイナルで優勝です。
しかも、ビギナーズラックと言うには、彼女の持っているもの、やっている事がまるでベテランの世界チャンピオンのような感じであって、どうもそんなラッキーの類の話ではないようなのです。
まず、そもそも彼女の肉体はアスリートとして超一流のようです。彼女は、幼稚園の頃、既に、逆立ち歩きを軽々とやっていたそうで、疲れるまで継続出来たようです。逆立ちは体幹が強くないとできませんので、ジャンプをブレずに飛ぶための基礎である体幹の強さが元々あったようですね。また、縄跳びも3重跳びを軽々とこなしていたとの事で、ジャンプ力も抜群だった事が判り、高いジャンプを飛ぶ基礎も、もう幼少時に出来上がっていたようです。他にも片手で側転も出来たようでして運動センスがそもそも抜群だったようです。年長時には、幼稚園内を毎朝2km走っていたそうです。毎朝です。フリープログラムを最後まで集中してやり切る基礎体力が幼少時から既に備わっていたようです。また、こうしたアスリートとしての基礎的な体の強さの上に、更に技術面の強化も幼少時からしっかり出来ていたようです。クラシックバレエや体操、ピアノなど8つもの習い事をして来たようです。バレエも体操も、間違いなくその表現力の美しさや豊かさ、優雅さに寄与しているはずですよね。狙って出来ていたのか、たまたまなのか判りませんが、もう小さい頃から今の彼女を作る為に必要な下地がしっかりと出来上がっていたようなのです。もう生まれながらの天才スケーターと言うしかないですね。運命付けられた存在のようです。
今、彼女の体脂肪率は6%、かなりの筋肉質であり、体幹も相当強く、それ故に真央ちゃんゆずりのトリプルアクセルを可能にしているようなのです。現在も50m走を7秒8というタイムで走れるその肉体は、普通にアスリートとして超一流のようですね。

その恵まれた体力的資質に加えて、彼女のアスリートとして意識は、まるでベテランのアスリートのように相当高いようで、彼女はその経験から、ジャンプをうまく飛ぶために、それを可能にする為にちょうど良い筋肉のハリ具合と言うものを、もう感覚として掴んでいるらしく、それを実現する為に、念入りにマッサージで筋肉をほぐしてみたり、練習の量を調整してみたり等、色々調節をしているらしいのです。凄いですよね。まるでイチローやダルビッシュのようです。一体今何歳だよ?って言いたくなりますよね。ホント凄いです。一流のアスリートと言うのは、随分若いウチから相当意識が高いようですね。

そして、メンタルも凄く強いです。今回彼女はフリーで、いきなりトリプルアクセルを失敗しましたが、動揺する訳でもなく、悔いの無いようにと、攻める事を肚に決め、元々単独だったはずの次のトリプルアクセルを急遽変更してダブルトーループとのコンビネーションに変えて果敢に挑み見事そのコンビネーションを成功させ、加点をしっかり稼いで、一気にその後挽回をし、その後はもう最後まで優雅で質の高いスケーティングを披露し、見事優勝となったようなのです。

元々生まれ持った体の強さに加え、幼少時からのバレエや体操等将来のフィギュアに役立つバランスの良い下地作り、自分の肉体との対話に基づく意識の高い準備、そしてメンタルの強さと、勝者に必要な要素を既に数多く手にしたこの16歳は、今4回転の習得に向けて練習中のようです。一体今後どんな高みまで登り詰めて行くのか、今後の彼女の成長に目が離せませんね。

湖畔人

第215話. 自然と人工の境目 クリストのマスタバ

2018-12-02 23:57:38 | 気になった物・形・色・店舗
湖畔人です。

少し前、海外に行っていた際、BBCを観ていると、CMで芸術家・クリストの番組の番宣をしていました。クリストは、島や建造物をビニールシートで包んだり、自然の中に大きくカラフルな傘を多数配置するインスタレーションをしたり、渓谷をビニールカーテンで遮ったり、かなりスケールの大きな広い空間を使った期間限定の芸術作品を作られる方なのですが、多分、この時期にBBCがクリストの番組を組んでいた理由は、実は今年ロンドンのハイドパークの池に大きくカラフルな構造物、古代メソポタミアの古墳マスタバを真似た構造物、ロンドンマスタバをクリストが作り上げて池に浮かべているのですが、BBCは、多分きっと、この巨大で期間限定の貴重な芸術作品を出来るだけ多くの英国民に知って頂きたかったのでしょうし、クリストと言う生ける伝説とも言えるような偉大な現代美術家の芸術作品が初めて英国で見れると言うその貴重さと栄誉を出来るだけ多くの英国民に知って頂きたかったのでしょうし、且つまた単純に、この稀有なる機会を出来るだけ多くの英国民に来て見て楽しんで頂きたかったのではないかと推察しております。(その番組を観ていないので詳しくは判りませんが・・・)このマスタバは赤、ピンク、ライトブルーの綺麗な色のドラム缶を台形状に重ねた構造物でして、そのカラフルで巨大でシンプルな形状の構造物が、青空の下、緑に囲まれ、池に浮んでいるその様は、何とも言えない不思議な光景なのです。その不思議で巨大な構造物の周りを白鳥たちが悠然と泳いでいる光景は、もう最高の非日常的情景なのです。
クリストは元々、奥様のジャンヌ=クロードと一緒に、二人三脚でクリスト&ジャンヌ=クロードとして活動してきました。今は奥様に先立たれ、1人で活動されています。過去手掛けた作品は、セーヌ川にかかるパリ最古の橋をシートで梱包したり、マイアミの複数の島の周りをピンクのシートで覆ったり、ヴァレー・カーテンと言ってコロラドの渓谷をシートで塞いでみたり、ベルリンの帝国議会議事堂をシートで包んだりと、どれもこれもスケールが大きく、どのプロジェクトもその実現の為に、大変なお金が掛かっているであろう事が容易に推定されるのです。一説には、材料費だけで数億円掛かっていると聞きますし、携わる作業者の数も多く工賃だけでも相当なものだと推定されます。更に、土地や建物の権利者への説得も要る為、かなり手間と時間の掛かる、相当苦労の多いブロセスを経るようなのですが、その割には、手掛けた作品は数週間から数ヶ月の短期間で撤去されてしまうので、彼の成している事は、まるでセミの一生の如くであって、長く辛い準備期間の後、一緒の輝きを放って消えてしまうような、そんな切なく儚い仕事なのです。大変な苦労の末に一瞬の幻を見せる事を仕事としている、まるで花火師のようです。でも、ただ美しいと言うだけではなく、観る人に何かを感じさせ何かを考えさせる仕事をしていますので、哲学的花火師と言った所でしょうか?彼らは資金集めも外部に頼らず基本自分達だけで活動資金を稼ぎ出します。ドローイングやオブジェを作っては売って資金集めをするのです。そして、根気強く関係者達を説得して回り、相当苦労した末に、プロジェクトを実現させているのです。頓挫するプロジェクトも少なくないようで、かなり根気の要る泥臭い仕事のようです。でも、どうもクリスト自身は、その泥臭いプロセスをとっても楽しんでいるようで、彼は、もしかすると、彼のアートを実現するその過程をも、見せ物として、アートとして捉えているのかもしれません。彼の仕事のプロセスを我々に見せる事で“事を成す”と言うことはどういう事なのかを我々に示しているのかもしれませんね。芸術の役割は様々ですから、美とは何かを教える役目もあれば、クリストのように作品を作るプロセスを我々に見せて、事を成すとは何かを考えさせる、なんて言う芸術の役割があっても良いと思うのです。彼自身は作品に具体的なメッセージは持たせない、と言い、見る側の感じるままを尊重したい、と言うのですが、我々観る側としては、彼の作品自体も、彼の仕事ぶりも、両方、立派な彼の芸術作品として楽しませて頂いておりますけどね。
このクリストは、嘗て日本でもインスタレーションを行っております。アンブレラ・プロジェクトと言って、カリフォルニアの砂漠地帯と茨城の田園地帯の二か所で同時に巨大な傘をそれぞれ千本以上配置すると言う巨大プロジェクトを実施しています。乾燥したカリフォルニアの方には黄色い傘を、湿気の多い日本側には青い傘を使って自然の中にカラフルな傘の花を咲かせました。一本の傘の大きさは高さ6メートル、直径約8.7メートルというかなり巨大な傘だったようで、その大きくてカラフルな傘が平凡な日常の風景の中に非日常の空間を作り出していたようです。1ヶ月弱の会期中に日本では50万人、アメリカでも200万人を動員したそうです。先日、水戸の芸術館に行く用事があり、その際立ち寄った売店でクリストのアンブレラプロジャクトのポストカードを購入しました。正直、とってもカッコウが良いです。部屋に飾っております。とても気に入っております。
私は個人的に、安藤忠雄さんの幾つかの建築作品もそうなのですが、自然の中に直線的で単純なフォルムを持つ人工的な構造物が忽然と出現して、自然とのコントラストを作り出す光景にとてもシビレてしまうタイプの人間でして、ですから、例えば、広い芝生の公園の中にあるステンレスの手すりの付いたコンクリートの階段を見ただけでも嬉しくなってしまうようなタイプの人間なのです。そんな私のようなタイプの人間にとって、このクリストの作り出す自然空間の中に対比となる単純で直線的なフォルムを持つ人工的構造物を当てがって作り出す非日常的なその空間は、私にとって、いわばドストライクの芸術作品と言えるのです。本音を言えば、短期間で消えてしまう作品だけでなく、出来れば永く恒久的に残るような作品も残して欲しい所なのですが、でもまぁあの時間限定の刹那が、この世の諸行無常を表し、何か哲学的な意味を作品に持たせているのかもしれません。(考え過ぎか・・・) でも一説によれば、次にアラブ首長国連邦のアブダビに建設予定のマスタバは恒久的な建造物となるらしく、大きさもロンドンのマスタバの10倍に成るそうで、本当に楽しみです。実現すれば世界最大の彫刻となる見込みで、完成した暁には、必ず一度は訪問して、直接この目で見てみたいと思っています。

しかし、クリストの描くドローイングは最高に格好がイイですね。このロンドンのマスタバのドローイングも超絶カッコイイです。ポストカードでもいいので手に入れて是非部屋に飾りたい所です。
そして、何より、ウチの近所の湖にもマスタバが欲しいですね。自宅の家の窓からマスタバを毎朝見れたならもう最高なんですけどね。何とか実現しないかな・・・。

湖畔人

第214話. 晩秋に似合う曲・気になった音楽(40) Little River Band『Reminiscing』

2018-12-02 23:04:24 | 気になった音楽
湖畔人です。

晩秋に似合う曲の最後の一曲は、Little River Bandの『Reminiscing』です。
この曲は実は数年間にyou tubeでAOR関連の曲を自動再生でランダムにBGMとして何となく流していた所、たまたま流れて来た曲の中にこの曲が入っていて、何かとてもいい感じの曲だなと思って聴いていたのですが、それ以来何かとっても気に入ってしまって、繰り返し聴いている内に、いつの間にか自分の定番曲の一つになってしまったと言う一曲なのです。
自分は平凡な日常にマッチしている曲で、それで少しだけの平安や少しだけの元気を与えてくれるような曲が好みなのですが、その条件にピッタリのソフトでメローで品の良い曲だと思います。コーラスも綺麗だし、イイ時代のイイ曲、って感じで大変気に入っております。日本では多分あまり知られていないと思うのですが、海外では、特にアメリカではヒット曲を複数持っているらしいです。これだけいい曲が書ければ売れて当然と思いますが、何故か日本では無名ですよね。何でだろう?と不思議だったのですが、先日youtubeでこの曲の動画を見ていると、パチンコ屋からフラッと出て来たかのような背の低いオジサンがボーカルを担当しており、 “ああ、これか”、と妙に合点が行きました。日本の当時の洋楽好きの女子達の需要はイケメンに集中していたので、ちょっと厳しかったかもしれませんよね。でも曲は最高です。お勧めです。さて、晩秋関連はこれで最後ですが、もう少し寒くなったら冬の曲特集をしてみたいと思います。では、また。

湖畔人