第766話. 井上尚弥と言う衝撃(3)祝・PFP1位! 祝・3団体王座統一!

2022-06-11 16:33:01 | スポーツが与えてくれる力
湖畔人です。

さて、井上尚弥選手です。

このブログで過去何度も何度も何度も取り上げてきた日本ボクシング界の最高傑作、井上尚弥選手ですが、

また今回も、先日のドネア戦では、我々の期待をまたまたいい意味で裏切って頂き、またまた想定以上の出来の良さで勝利を掴みとりましたね。

その衝撃はあっという間に地球を一周し、とうとうUSの老舗専門誌『The Ring』のパウンド・フォーパウンド(PFP)ランキングで1位になりましたね。

世界一強い男、という認定です。

上位にいるだけで凄いのにとうとう1位ですね。大橋会長ではないですが、近々そんな状況が生まれるとは思いもよりませんでした。
去年の大谷君に続く衝撃です。

ただ、あのマイクタイソンも"コイツはヤバいヤツ"と感嘆していた位なので、皆、内心"コイツは別物だ"と知っていたのでしょうね。
ただ、後はそれを証明する機会だけが必要で、今回たまたまその機会が来た、と言う事なんでしょう。皆、この子はちょっと格が違う、と知っていたのでしょうね。

なので、モンスターと言う異名に疑問を挟む人は一人もいませんね。

彼の凄さは、まぁ皆ネット上で語られている通りです。

重くて速いパンチ、スピード、固いガード、フットワーク、コンビネーション、絵にかいたような基本がしっかりしたボクサーで、全てが超一流、
それを可能にしたジムとお父様の教育と献身、

且つ、狡猾ともいえる頭の良さ、瞬間瞬間に状況を見て戦略を変えらえる柔軟さ、そして決める時に勝負に出れるその決断力、と、その集中力、そして度胸、それを可能にしたお父様の教育、

その裏にある、あるゆる場面を想定して、その場が来た時に最善の手を打てる為の、想定力と、その為の練習、その引き出しの多さと、
そうしたシミュレーションと練習を可能にして来たお父様のセンス良さと、家族とジムの献身力、

基礎体力を保つ練習とスタミナ、とそれを可能にしたジムとお父様のサポート、

無理をしない考え方、自分を客観視できる冷静さと反省力、修正力、それを可能にしたお父様の教育、

そして、人を喜ばせたいと言う気持ち、エンタ―テナーとしての気持ち、等々。

まぁキリがないほど、総合力が高くて、あらゆる要素で超一流、なので、飛び抜けてスゴイ。それは外人でも見ていれば直ぐに分かる凄み。

でもやはり、体幹を中心に、体の部位の連動によって、体重が載った重くて速いパンチを出せる事が彼の最大の強みで、どうすればそれが出来るか、その仕組みを知っていたお父様のセンスが凄まじく良くて、それを実現するために鍛錬を重ね、身に着けた事が井上選手のコアな部分ですね。

後は、そのコアな部分を更に有効活用するために、その周辺の、フットワークや、ガードや、戦略的思考や、相手の心理を読む力等を鍛え、そのコア技術を活かすために追加をされて来た感じでしょうかね。

それを実現すべく、行動を起して来た、あのお父様が、やはり、プロジェクト井上尚弥のコアであり始まりであるかと思います。

なので、彼自身も一流だけど、家族、特にお父様がスゴイ。そしてジムの大橋会長もスゴイ。

でも、仮にお父様が凄くても、大橋会長が凄くても、彼自身がそれに応える能力が無ければそれは実現しない訳で、父の期待と教育に応えられる力があった尚弥選手のセンスの良さと、素直さと、負けん気と、勤勉さと、持って生まれた体の資質の良さが相まってそれを可能にしている訳で、

その意味でも、やはり、井上尚弥選手自身が一番すごいんでしょうね。最近は、お父様の想定を超え始めている気がします。

そうした全部の要素が凄くて、プロジェクト井上尚弥はその総合力でPFP世界一なんだと思います。

まぁ、スポーツファンの立場からすると、長嶋茂雄さんじゃないけど、注目を集めておいて、わくわくさせておいて、その期待に応え、更に期待を超えられるアスリートってのは歴史上そうはいないと思うのです。

なので、長嶋さん、大谷君、井上尚弥選手は、やはり別格ですよね。

で、彼らはみな陰徳もスゴイ。

大谷君はゴミ拾うし、井上パパも、ドネアを気遣って、息子が勝利したのにそっちのけでドネアの容態を気にして駆け寄っていましたね。あれです。あの陰徳具合がスゴイ。ああ言う姿勢が、幸運と神の助力を呼び込むのです。


ネットに溢れる井上尚弥選手の称賛記事はほぼ全部同意ですが、
特にそうだよなーと思ったのは、元世界3階級制覇王者の長谷川穂積さんのお言葉ですかね。

彼はこう言っています。

”この試合では相手のいる場所を見て、瞬時に打ち方を変える反応のよさも際立った。今このパンチが当たるという判断力だ。最後の場面ではワンツー、ボディー、フック、ツーと続けたが、相手にあれだけ効いている中でボディーを一つ挟むのは、なかなかできることではない。

試合のたびに進化し続ける尚弥選手は、ボクシングの神様に愛されたボクサーなのだろう。何十年、何百年に一人現れるような逸材の完成形のようだ。
そして、神様がいつもそばで応援してくれるのは、彼が努力を怠らないからだと思う。

練習ありきの規則正しい生活、
日々のコツコツとした練習は、試合が決まっていればできる。

しかし、彼は常にその生活を貫いている。しかも、あれだけのプレッシャーの中で自分の思うパフォーマンスをやり抜くハートの強さには感服する。”

との事でした。

流石、天才、天才を知る、の好例ですね。

井上選手も、長谷川さんや山中さん、他の名選手達の栄光と実績のベースの上に現れて来た逸材ですので、自分達の延長線上に井上選手がいる事実を誇って頂きたいですね。

大谷君が、日本の球界のぶ厚い蓄積の上にあるのと一緒です。

さて、次は、4団体統一ですね。

井上選手、お父様、是非、また次も、我々に勝利を見せて欲しい!是非また頑張って、勝ってください!応援しています!

では!

湖畔人







第600話.最近の日本と世界 8月9日 五輪色々 メディアの功罪

2021-08-09 01:22:36 | スポーツが与えてくれる力
湖畔人です。

パラリンピックは、これからですが、五輪の方は、あっという間に終わりました。

自分は期間中に大きな地震が来ると思っていたので、大きな騒ぎもなく無事に終われたのはなりよりでした。特にわざわざ海外から大勢のアスリート達が日本に来て、地震で瓦礫の下敷き、なんて洒落になりませんから、無事に終わって何よりです。想像ですが、一日に何度も小中規模な地震が北関東、東北で起きた期間があって、何かひずみの軽減作業、ガス抜きがあったような気がしました。始まってしまった五輪を邪魔してもしょうがないというケアが働いたのかもしれませんね。判りませんが…。とは言え、現政権への神の裁定は相当厳しいので、地震に限らず、今後大きなしっぺ返しがいろんな形で起きて来るでしょうね。

さて、日本チームは史上最多の58個のメダル。お見事でした。

メダルを取ったと聞いて初めて知ったアスリート達の多い事多い事。メディアに取り上げられると、うまくいかなくなるケースがほとんどですね。メディアは視聴率をとるために要らん盛り上げを無理くり作ってはアスリート達を難しい状況に置いているようです。これは日本だけじゃないけどね。どこもそうでしょうね。でも特に日本がひどいかもね。

要らんプレッシャーを与えたり、自分は特別と勘違いさせたり、競技そのものに没入させることの邪魔だてになってしまっているのかもしれません。勿論、メディアの注目を受けても、それを突き破り結果を残す嘗ての長嶋さんや井上尚弥選手や大谷君みたいな特殊な存在もいることはいますが、彼らはやはり普通ではないのです。特別なのです。なかなか真似は出来ませんね。みんなそこまで行ければいいけど、なかなかそうも行きません。

一方、今回の五輪ではメディアノーマークの選手達が多くメダルを取ったようにみえます。そしてメディアで取り上げられ、期待された選手たちの多くが想定外の早期敗退に見舞われました。アスリート側の心理的負担、メディア達の業の深さを感じましたね。

それでも多くの期待の中、大きな勝利、大きな前進を示せたケースも多々ありました。

・野球は期待の中、勝ち切って大変見事でしたね。選手の質も、監督の志も大変高かったかと思います。最後まで勝つ姿勢を崩さずに高い集中力と献身の姿勢で皆、金にふさわしい活躍をしましたね。個人的には甲斐選手がMVPですかね。稲葉監督は優勝を決めるとすぐに退任を公表されましたが、引き際も鮮やかで、まさに侍の如し、見事な本物の侍でしたね。あ、後、韓国チームからロジン(滑り止めの白い粉)を付けすぎとクレームを入れられるも、全くひるまずに、粉を付け続け、投げ続けた気の強い伊藤大海投手もその次位に素敵でしたね。本人曰く”滑って打者にブツける方がよっぽど危険だろ?何を言ってる?”と全く意に介さなかったようです。やりますね。彼。

・同じくソフトボールの金も見事でした。最後は上野投手が決めましたね。その采配をした宇津木監督は、単身中国から渡って来た帰化人ですね。日本のソフトボールの発展に多大な貢献をされた立派な方です。上野選手も宇津木さんも、国は何らかの形で報いないといけませんね。

・卓球も期待と不安の中、見事に勝ち切りました。混合ペアは金ですし、団体は男女ともに感動的でした。お見事!水谷さんもこれで見納めですね。残念です。張本君には危機を突破するダイナモがありましたね。日本に必要な何かは多分きっとあれですね。

・サッカーは途中までは良かったけど、期待がかかるにつれ、また相手も強くなるにつれ、ゴール前で打つ手がありませんでしたね。かつての先輩達の姿と大部被りましたね。ゴール前を強引にこじ開けるスアレス並のダイナモを持った選手達が、あと複数名必要な感じですね。そんなモンスター達が連携プレーをするようになると、もう天下無双になります。きっと、そこまで行きなさい。君たちなら出来ますよ、って言うことなのかもしれませんね。持久力も、瞬間的なダイナモを可能にする筋トレと体幹トレーニングによる強いフィジカルも、そしてテクニックも、全てが求められています。相当ハードルが高いですね。でも久保君が泣いている姿を見て、彼らなら何とか行ける気がしてきました。今後きっとまた強くなってくれる事でしょう。

後、注目の中勝ち切ったのは、

・ゴルフ女子の稲見さんも注目される中勝ちきり見事な銀でしたね。”世界一になるには世界一練習しないと話にならない”と1日10時間以上を練習をするそうです。”プレーオフでは負けたことが無い”と言い切る強心臓な方です。凄い方ですね。
・レスリングの川井姉妹も目立つ中二人で金、お見事でした。
・団体ではあれでしたが、阿部一二三、詩の柔道兄妹も見事でしたね。
・スポーツクライミング女子複合の野中選手の銀、野口選手の銅もお見事でした。最後までメダルが獲れるかは判りませんでしたが、日の丸が二つ並ぶ情景は感動的でしたね。
・マラソンの大迫選手も6位入賞、ご自身で100点満点と言われていましたが、ホントその通りだと思いますね。大変お疲れさまでした。
・女子1500mの田中希実選手は、8位入賞を果たし、女子中距離としては93年ぶりの入賞、女子トラックでの入賞は25年ぶりとの事で、専門家達の間では驚きをもって受け止められているようです。

他にも多くの選手たちが注目されるプレッシャーの中、見事に活躍されました。

でも一般的に、今回の多くのメダリスト達は、メディアノーマーク、事前のメディアでの扱いが少なめの方の方が好成績に見えましたね。特に、今回の五輪を指導する神々達は、無邪気で屈託のない心、目立たなくとも真摯に競技に打ち込む心達に、今回は数多く微笑み掛けたように見えますね。特に10代の活躍が目立ちました。

・スケボー男子金の堀米選手、同じくスケボー女子の四十住さん、開さん、金銀と大活躍です。あの競技は皆仲良しですね。互いに寄り添いたたえ合う姿が印象的でした。

・バスケ女子、ノーマークでしたね。それがまさかの、なんと銀の大快挙です。在日滞在期間の長いアメリカ人監督トム・ホーバス監督の指導の下、元気印のキャプテン 高田主将に率いられ、USを脅かす好プレーで日本中を沸かせました。特に、1試合18アシストと言う五輪新記録をマークした小柄な司令塔、町田瑠唯選手は世界から、特にUSから大絶賛されていますね。お見事でした。オコエ選手の妹さんも頑張っていましたね。素晴らしい!

・レスリングの向田選手は、婚約者の志土地コーチの声掛けに発奮し劣勢をヒックリ返し金を得ましたね。

・最終日、自転車の女子オムニアムで、梶原選手が日本女子初の自転車競技でのメダル、それも銀メダルをつかみましたね。お見事でした。

・元々注目はされてはいましたが、大注目までは行かなかった、喘息持ち、アレルギー持ちで、それらの克服の為に始めた水泳で2冠の栄光に輝いた大橋悠依選手もお見事でしたね。

・内村選手と言う絶対王者が予選落ちの中、その実質的後継者として現れた橋本選手は二冠獲得です。中国からSNS攻撃にもめげずに見事な二冠でした。

・そして何より、レスリング女子の須藤選手、全試合テクニカルフォール勝ちと言う、レジェンド吉田沙保里さんや伊調さん達も達成できなかった快挙を成し遂げましたね。

他にも多くの方の活躍がございましたが、彼らの活躍が特に目立っていました。

さて、一方、大注目され、うまくいかなかったケースも多々ありますね。

特に、男子400mリレーは残念でした。
どうも隣のレーンの走者と近過ぎて、衝突を恐れて減速した事が、あのような事態をもたらしたようです。これまでも日本の良さがでる日本人向きの競技と言ってきましたが、技術的にギリギリを狙った場合、不確定要素が入ると修正するバッファーが無くなるのも課題ですね。東京で金が取れればカッコよくはありますが、ピークはまだまだ先にある、と、きっと、そう言う事なんでしょうね。皆さんは悔しいでしょうが、起きたことは仕方がありません。分析し、修正し、次に活かすしかありません。まず伸ばすべきは、個の力ですね。まだまだムキムキになる必要がありそうです。中国の選手が進むべき道を示してくれていますね。正直、仮にバトンがうまくいっても3位以内に入れるのかな?と思って見ていました。結構厳しかった気がしなくもないのです。やはり、次ですね。切り替えて行きましょう。

水泳界も大橋さん以外はメダルには届きませんでした。病から復活した池江さんも決勝に進むもメダルには届きませんでしたし、バーンアウト気味で復活を遂げた萩野選手も、スキャンダルで一度外れた瀬戸選手も、メダルには届きませんでしたが、本人達は2人一緒に決勝に出れた事が何より嬉しい、と言っていますし、本人達がそれで満足なら、それはそれでいいと思うのです。別に彼らも国民の為に存在している訳じゃないし、我々も日本代表をただ応援したいだけなので、別にベストを尽くしていただいたのなら本当はそれで十分なのです。メディアのあおりと過度な期待が問題なのです。世界との距離感無視して変に上げ過ぎ、煽り過ぎなのです。メダルはまた別の話ですからね。周りが何言おうが本人達が納得しているならそれでヨシかと思います。池江さんなんてまだ病み上がりですからね。過度な期待は気の毒です。

内村さんもあれですが、キングカズみたいな生き方もあります。泥臭く行きましょう!

バトミントンも全般にうまく行かなかった印象ですね。
松山選手も大坂なおみ選手や錦織選手も消化不良感がありますが、でも、暑いですからね。ジョコも怒ってます。あの時期に五輪を断行したIOCが悪いのです。USの三大ネットワークNBCの空き時間が今しかないから、と言う理由だけで真夏に外でやる羽目になっているのです。放映権目当てで、どこがアスリートファーストだ?っつーの。ホントくだらないですね。

再生を果たしたと言えば石川佳純さんもそうですが、再生組の中では、山縣さんも池江さんも荻野さんも内村さんも皆苦労する中、唯一団体でメダルでしたね。無邪気に平野さんと選手村を満喫できたみたいですが、楽しめたなら何よりです。お疲れさまでした。ずっと張りつめていたら疲れますからね。ねー。

まぁこうした国際大会は、参加した外国選手の意見が気になるものですが、

概ね、
選手村のご飯がおいしかった、
コンビニがおいしくて便利で驚きだった、
ボランティアが疲れ知らずのホスピタリティで感動した、とか、
そうした声が大きかったようです。

ちょっとでもいい思い出が出来たならうれしいですね。ボランティアの皆様、大変お疲れさまでした。皆様の献身はいつもながら大好評ですよ。

それと、今大会のMVPは、もしかすると、”Good Morning Athletes!Even if you don't get a medal, you're still the BEST!! So believe in yourself!"(おはようございます、アスリートの皆さん!たとえメダルが取れなくても、あなたは最高です!!だから、自分を信じて)と言うプラカードを持っていたおじさんかもしれません。この方を撮った写真がSNSで拡散され、だいぶ話題になり、日本のイメージアップに貢献しています。立派ですね。何がどう広まるかわからないものです。面白いですね。

閉会式は、開会式と同じでとりとめがなく、説明されないと展開も意味もわからないものが多くて、空間の広さを持て余す演出が多く、何か分かりにくく面白みに欠けていましたね。せっかくのスカパラも十分に活かし切れたか疑問ですね。プロジェクトマッピングと花火は綺麗でした。

でも、何より地震もなく無事に終わってよかったです。

いずれにせよ、IOCもCM代欲しさにアスリートに無理強いばかりさせて、反省しろ!って話ですね。
JOCもコンパクトな五輪とか言って結局想定の10倍以上お金を使っています。都民の皆さんも、もういい加減にあの都知事の本性に気付いた方がいいですよ。ね。

そして、テレビは、アスリートへの寄り添い方、期待が過度にかかり過ぎないようにするケアが要りますね。程よい距離の取り方、注目が力になる人と、そうでない人がいますので、相手を見て対応を変えた方がいいですね。

パリは無事にできますかね?その頃にはコロナは収束しているのだろうか?変異株が次から次へと出てくるからね。終わってないかもしれません。聞けば、コロナの変異株もまだまだ隠し玉が沢山あるようなので、中共が崩壊でもしない限り、今後も変異株がドンドン武漢から出て来るでしょうね。なので、まだ3年後も感染対策をしている可能性は十分にありますね。

では。

湖畔人


第582話.今週の日本と世界 6月20日(2) 祝 Naoya Inoue 3R TKO, 祝 Shohei Ohtani 22nd HR

2021-06-20 14:27:10 | スポーツが与えてくれる力
湖畔人です。

余りに嬉しくて一話。

井上尚弥選手、今回も大きな期待を背負って、期待以上のパフォーマンスで圧勝です。WBAスーパー&IBF世界バンタム級タイトルマッチがベガスで行われ、IBF1位のマイケル・ダスマリナス選手と戦いましたが3回のダウンを奪い、最後はボディで圧巻のFINISHです。WBAでは5度目、IBFでは3度目の防衛に成功した事になりますね。かなりの実力差を感じましたね。階級を上げても良い気がしましたね。本当に強い!

後は、エンゼルスの大谷翔平選手、タイガース戦に2番・指名打者で出場し、自己最多タイの22号2ランを放ちチームの勝利に貢献しました。2試合連発ですね。両リーグトップに1本差だそうです。二人の和製MonstersがUSで大活躍です。

後はホンダですね。パリGP、PP獲得なので決勝が楽しみですね。

では。

湖畔人


第321話.ラグビーロス 信じられる人達の再発見

2019-10-27 13:13:58 | スポーツが与えてくれる力
湖畔人です。

ラグビーのワールドカップはまだ続いていますが、日本代表のラグビーワールドカップはもう終わってしまいましたね。ま、いわゆるラグビーロスっていうのに自分もなっているみたいです。

でもその感動の余韻はまだズーっと続いています。サッカーのワールドカップもWBCも燃えますけど、このラグビーワールドカップから頂いた深い感動は且つてないものでその余韻がズーっと続いているのです。でも何であんなにラグビー日本代表に、また、このイベントにこんなにも感動してんだろう?と自分でも少し不思議に思うのです。元々ラグビーファンでもないし、何でなんだろうと自分でも不思議だったのですが、でも、もしかしたらこれかな?と幾つか思い当たるポイントがございましたので、ここでちょっとまとめてみたいと思います。

感動した理由の一つ目は、『この世界にはこのラグビーに携わる方々のように、勇気とかフェアプレーの精神とか相手への敬意を持つ事の素晴らしさとか、そうした美徳を尊ぶ、信じられる良質な人達が、どうもこの世界にはまだ沢山いるようだ、と再確認が出来た事』、
感動した二つ目の理由は、『ちゃんとやっていれば、見ている人は見ていて、そうしたラグビー関係者達のように信じられる良質な方々には日本は評価されたりする事もあるんだな、と思えた事、それと、それら賞賛を浴びた日本の方々の行為が作り物ではなく、自発的で自然なものだったという事』、
感動した理由三つ目は、『普通に日本代表のやるラグビーは面白いなと思えた事』。
感動した四つ目の理由は、『日本代表の人種の多様性と、まとまったチーム力は日本の未来への希望だな、と思えた事』、等でしょうかね。

一つずつ説明しますと、と言うか一つ目も二つ目も、日本の隣国と日本の政府と国際社会の不正義と不誠実さに正直ウンザリしていた所に、どうも、この世界、そんな悪い奴らばかりじゃないぞ、日本の良い所を見ていてくれる良質な方々はどうも沢山いるようだぞ、と思わせていただいたのが、何かとても嬉しかったのです。

別に日本人全員がいつも聖人君子の様な良い人ばかり、と言うつもりもないけど、でも、概ね、多くの日本人は、良い人達が多いし、親切だし、正直で、勤勉で、ルールを守り、思いやりがある方々が多い、と言うのが、よく海外に行く事が多い者として、日本と日本人を客観的に見た時に見えてくる率直な日本人観なのです。自分が言うと何か手前味噌みたいになるので何か嫌なのですが、でも本当に海外に行って帰ってくると普通にそう思えて来るのです。

でも、中韓朝など反日国に言わせると、日本人は非人道的な悪党ばかりで、いつも彼らが被害者の立場にいる、みたいな話になり、永遠に謝罪し保証し続けろ、悪者め‼、と罵られ、話が噛み合わなくなるのですが、今の情報社会において、簡単に大量の情報がネットを通して手に入る現代において、一面的ではなく、様々な角度から見た情報が簡単に手に入るようになった今、且つて学校の教育で教えられて来た日本は酷い国だったと言う歴史観とは大分違った情報が大量に見れるようになり、どうも、これまで学校で習って来た所謂自虐史観というモノの見方は、大分偏ったものの見方であり、大分嘘が混じったものの見方であり、これはどうも、日本は悪い事をしたんだと日本人に信じ込ませようとする勢力がいて、それら反日勢力による洗脳教育がずっとなされてきたようだな、どうも我々はこれまでずっと騙され続けて来たみたいだ、と言う事が段々と判ってきた訳です。真実の歴史はそれら教えられてきたものとは大分かけ離れたものであって、日本が明治以降に成してきた数々の戦争も、併合も、別に侵略でも何でもなくて、単に自衛の為の行為であり、アジア解放の為にやって来たんだ、という事が段々と判って来たのです。嘗ては、隣国に酷い事をして来た悪い人達と教わってきた先人達ですが、今はそれとは真逆の、己を捨て、自国の防衛とアジア諸国を欧州の植民地支配から解放せんとして戦った無欲な英雄としての先人達の姿が段々と浮かび上がって来たのです。嘗ての日本は、別に侵略をした訳でもないし、全ての戦争は自衛の為に行ったのであり、その自衛の為の対処の中で結果的に幾つかの戦争が起きたのであり、併合や満州国の設立もその過程の中で致し方なく起きた事であって、慰安婦の強制連行も日本発の作り話だと判ったし、徴用工の強制的に労働を強いられたとか日本人労働者より過酷な待遇で働かされたと言う主張も嘘だという事も判って来たのです。強制ではなく自らの意思で職を得たのであり待遇も日本人労働者と同等だったのです。ですから我々は嘘の情報に基づいたいわれなき批判を隣国から浴び続けているのであり、そのいわれなき批判に基づいた賠償や謝罪の要求を繰り返されている訳です。その上、韓国とは戦後に国家間の契約として取り決められた請求権協定があって、そこでは多額の資金供与の見返りに、一切の個別の請求権を放棄すると言う条約を結んでおり、そこで日本から得た天文学的な資金と日本からの技術指導を基に韓国は今の繁栄の基礎となる漢江の奇跡を成し遂げる事が出来たのです。細かい個別保証は此方がやるから兎に角お金が欲しいと日本側に要求したのは韓国側の方です。ですから仮に慰安婦や徴用工に関する不満が韓国の国民にあったとしても、本来それを受けるべきは日本政府ではなく韓国政府であるべきなのは明白です。であるのにも拘わらず、日本企業の現地法人に賠償を命じたり、資産の没収をしようとしたりする韓国側の態度は余りにも酷すぎるものであり、法治国家として論外な対応であって、全く話にならない対応をし続けているのです。ホワイト国除外の件だってそうです。核兵器開発など軍事目的に転用可能な戦略物質をこれまで何度も韓国は北朝鮮など危険な第3カ国に違法に横流しをして来ました。それら違法でずさんな輸出管理をする韓国に対し、日本政府は再発の防止と詳細な情報の開示を韓国側に求め続けて来たにもかかわらず、韓国側はそれをずっと無視し続けており、管理の強化も全くして来なかった為、日本政府は致し方なく韓国をホワイト国から外す事にすると、それは日本による経済制裁、攻撃だと騒ぎ立て不買運動を始める始末です。自分の非は認めず、態度も改めないのに逆ギレをして此方側を非難し始めると言う異常としかいい言いようのない態度を取り続けている韓国に対し心底辟易としていたのです。自らの間違いは正そうともせず、ただ一方的に日本を非難するばかりで、こんな理解不能な隣国も、きっと民主主義や自由や人権など西側の価値観が共有出来る普通の国なんだろうと思いきや、蓋を開けてみれば、どうも、この我々の隣国は、起きている事象を判断、評価しようとした場合に、それが真実であるかどうかと言う事よりも、むしろそれが自分達のプライドを満たす事なのかどうか、自分達にとってそれが気分が良くなる事なのかどうか、自分達にとってそれが都合の良い利益をもたらすものなのかどうか、と言う観点の方が真実を求める気持ちを上回ってしまい、優先してしまうようで、真実が仮に自分達にとって納得が行かないものだったり、プライドが許さないようなものであったりする場合には、その真実ですら否定をし、真実をねじ曲げてでも、自分達にとって都合の良い偽りの主張を通そうとする為、出て来る判断や主張に信憑性や公平さや客観性が欠けたものが出てきがちなのです。真実を追及する気持ちや、正直さを尊ぶ価値観よりも自分達の気分や私情を満足させる事の方が優先してしまいがちなのです。その為、本来客観性が一番問われるはずの司法、最高裁判所ですら、出て来る判決に客観性が欠けており、かつて国家間で結んだ条約をも平気で無視をしたり、ないがしろにした判断が平気で出て来てしまう程の異常さなのです。しかし現代の世界、特に先進国と呼ばれる国々で構成される国際社会は契約社会です。そしてその契約社会では正直さが前提にないと関係性が成り立たないように出来ているのです。国として平気で嘘を付かれてしまうとその前提が崩れ関係性がそもそも成り立たなくなってしまうのです。よって国として平気で嘘が付けてしまう中国や韓国のような国々は、未熟で野蛮な非文明国家と言われても致し方ない国々であり、文明国家の仲間に入る資格が無いと言われても本来致し方ない国々、と言う事になるのです。よって平気で嘘が付けてしまう中国や韓国のような国々には、まず正直さを尊ぶ風潮が生まれない限り、本来、文明国同志の交流の輪には入れてはいけない国々、と言う事になってしまうのです。そういった国々には、モーセの十戒ではないですが宗教的な教えの普及が要るようです。神と人間の間の契約として嘘は戒めの対象であり、してはならない事、恥ずべき事だと知る事、そうした基本中の基本からやり直しが要るのです。嘘は100回言えば真実なんて考えは中韓では当たり前なのかもしれませんが、国際社会で通用する考えだと思ったら大間違いなのです。韓国は残念ながらまだ国として平気で嘘が付けてしまう国のようです。残念過ぎますね。その恐ろしくも絶望的な事実が段々と判って来てしまい、どうも日本の隣にはこんなにもおかしな国が何千年も前からずっと存在してきたのか?本当にこんな異常な国が存在しうるのか?という衝撃がずーっと続いていて、どうも我々の隣国とは普通でまともな会話が成り立たちそうもない相手だぞ、これはエライ相手が隣に住んでいたものだ、Xっているし、これでは永遠に判り合えそうもないぞ、一体これからどうする?と暗澹たる気持ちでいた所だったのです。僅かではありますが、最近、慰安婦も徴用工も韓国の認識は間違っているぞと主張する保守派の意見も韓国内から僅かに出始めてはいるようなのですが、でも未だ少数であり、一体この後何十年、何百年経てば、この隣国と判り合う事が出来るのだろうか?と言う暗澹たる気持ち、絶望的な気持ちでいたのです。
中国だって同じです。尖閣諸島の近くに石油の埋蔵されていると言う情報が流れ始めると、突然、尖閣は我が国固有の領土と主張し始め、毎日自国の監視船を尖閣臨海に送ってきています。今では沖縄も中国の一部と言い出し始め、沖縄側にもそれに呼応する人達が多数存在します。台湾を併合し、願わくば沖縄も取りたいと願う中国は、基地反対運動に資金許与をしていると言う噂が絶えず、沖縄の基地移転問題も中々進まずにいます。そもそもハワイから西側の太平洋は全て中国の覇権下に置きたいと言う覇権構想を持つ中国にとって沖縄の米軍は目の上のタンコブ、目障りで追い出したい存在なのです。共産党が支配する中国は、唯物論国家であり、神や霊性を否定した国です。ですから当然人間を神の子なんて見る思想もなく、結果、人権思想など成り立つはずもない為、人を単なる機械、共産党政権と言う体制を支える為の単なる部品、単なる肉の塊位にしか見ておらず、であるが故に、共産党の体制を批判する方々を数千万人と言う単位で殺して来た歴史があり、天安門でも万の単位の若者達をタンクで轢き殺したりと、そうした非人道的な大量殺戮が平気で出来てしまう程の危険な唯物論国家なのです。それら危険な思想を持ち非人道的な悪行を繰り返す中国を国際社会が厳しく批判をし孤立させようとするも、何を勘違いしたのか当時の日本政府(海部内閣や宮澤内閣)は天皇を政治利用し天皇を中国に派遣をし中国への友好を示す事で中国を国際社会に戻す助け舟を出して中国を救ってしまったのです。本来中国に反省を促し西側的な人権思想を取り入れた国に変わって貰う尊い機会を余計なことをして潰したのは当時の日本政府です。しかも中国に恩を売ったつもりでいた愚かな日本政府でしたが、見事にその恩は仇で返され、その頃から日本は南京大虐殺の嘘で中国から攻撃をされ始めたのです。南京大虐殺は事変後の人口の多さから中国側の主張が全くのウソである事が明白であるにも拘わらず、金で買われたのか調査能力がプア過ぎるのか、何故かユネスコは南京大虐殺を記憶遺産として認めてしまい、登録してしまったのです。嘘でもって日本国は大虐殺をした酷い国として永遠の汚名を着せられた形になりました。国連に正義は存在しないようです。残念ですね。信じていたのに。そして今、ウィグルでは100万強のウィグル人達が強制収容所に監禁され、拷問され、臓器売買の対象にされ、日々虐殺が行われています。香港と台湾は武力で脅され、香港では民主主義を求めるデモ隊が警察に武力でもって弾圧され続けています。その史上稀に見る非人道的国家である中国に対し、声を上げているのはアメリカのみであり、最近、その中国に北大の教授が逮捕監禁されているにも関わらず、それでも日本政府は中国に対し未だ声を上げようともせず、国民を取り戻す努力もせず、習近平を国賓で迎えるという姿勢も崩しておりません。国民を守る事よりも中国の気分を害さない事の方がずっと優先するようです。許し難い中国共産党と、それを野放しにし、むしろその勢力下に置かれている弱くて不正義な国連と、弱弱しいアメリカ以外の主要国達、そして国民を守れない非力で愚かな日本政府、それら全てに心底ウンザリしていた所でした。この世界からは、正直さを尊ぶ人達も、親切さを尊ぶ人達も、正義を希求する人達もどこかに消えてしまったのか?正義は死んだのか?道徳は死んでしまったのか?神への信仰は死んだのか?彼らが気にするのはお金と力(恐怖)だけか?皆中国の奴隷なのか?と心底ウンザリしていた所だったのです。

そんな絶望的な気分の中、

ワールドカップラグビーが始まって、日本代表チームのフェアプレーや、その真面目さ、日本チームがこれまで4年に渡って積み重ねて来た血の滲むような努力や、日本チームの弱点の克服のために考案した戦略的な試合運びやその実現のための鍛錬、各国のチームを出迎えた日本各地の都市とそこに住む皆さんのおもてなしの精神や、日本ラグビーファンのスタジアムを清掃する姿や、対戦相手が何処だろうが国に拘らず参加国の国歌を歌える良質な日本のラグビーファン達の姿や、自国チームかどうかに拘わらずスタジアムを満杯にして熱い声援を送り続けた良質な日本のラグビーファン達の姿や、ラガーマン達が街で触れ合う親切な日本人達に、各国の選手達や各国のHC等のラグビー関係者達やそれを報じる世界中のメディアが、”史上最高の大会”とか、“日本代表チームに何度も恋をした”とか、”日本のラガーファンは世界一のラガーファン”とか、”唯一無二の大会”、等と言って日本代表チームや日本のラガーファン達の事を手放しで褒めてくれた事が、同じ日本人として何かとっても誇らしく思えたのと、それらを素晴らしい事と認めてくれる価値観を持つ世界のラグビー関係者達とそれを報じる世界のメディア達も信じられる人達だなと思えたし、何かとても素晴らしい方々だな、と思えた事がとっても嬉しかったのです。

彼らは、勇気や創造性やフェアプレーやチームプレーや献身性、親切さ、思いやりや、戦った後は恨みっこ無しのノーサイドの精神、等のそうした精神的な美徳を”尊い事”とする価値観を持っていて、互いに褒め合い、互いに影響し合って、エールを送り合っている姿がそこにはあったのです。それは自然発生的なものであって見せかけのものでも作られたものでも何でもなくて、全て本物であったのです。その世界が何かとてもキラキラしたものとして私の目には映っていて、何て美しい世界なんだろう、何て信用できる人達なんだ、そんな素晴らしい人達が世界中にまだこんなにも沢山いたのか!と、心底驚されましたし、心底嬉しかったし感動もしたのです。

以前自分のブログで、スコットランドの選手と日本人選手が喧嘩寸前になった事を書きましたが、あの後、この話には後日談があって、キャプテンのマイケルリーチは、毎試合後の恒例行事として、自分達を苦しめた相手チームで一番てこずらされた相手をMOM(マンオブザマッチ)に選んで、試合後に相手チームのロッカールームを訪れてはその選手に日本刀のプレゼントすると言う事を期間中ずっとして来たようなのですが、スコットランド戦後も、それをしており、田村選手と乱闘寸前になったリッチー選手を日本代表はMOMに選んで、彼に刀を渡し称えたところ、それを受けたリッチー選手は“ピッチ上では死力を尽くすが、しかし最後の笛が鳴れば、そこには尊敬しかない。日本はアメージングな開催国であり、南アフリカを相手に健闘祈っている”とエールを返してくれたのです。揉めた田村選手ともツィッターでリッチーと和解をし互いにエールを送り合っており、本当に見ていてとても美しい世界が展開されていたのです。

一次リーグで釜石で試合をするはずだったカナダチームは台風で試合が中止となり、一次リーグ敗退が確定してしまったのですが、帰国を延ばして釜石に留まり、台風でダメージを受けた釜石の街で泥の除去作業を手伝ったのです。その泥掃除に参加したSO/FBのピーターネルソンによれば”試合がキャンセルとなって、我々は落胆したけど、でも、こんな時だからこそ、ラグビーよりも遥かに重要なものがそこにあると思ったんだ。ここでは(台風で)壊された家を何軒も見たし、彼らの手助けになる事なら、どれだけ小さい役割でも我々にできることがあるならば何でもしようと思ったんだ”と言った趣旨の事を言っていたようなのです。 事前合宿で地元の方々と触れ合い、絆を深め、試合では惜しみない声援を送り続け、大会を通して盛り上げてくれた地元の皆さんに何らかの感謝の気持ちをボランティアを通し伝えたかったようなのです。この美しいボランティア行為は世界中のラグビーファン達から賞賛され、カナダ代表公式ツイッターでも”ラグビー以上の価値がある”とまで称賛された行為でしたが、このボランティアの後、帰国の途に就いたカナダ代表は、成田空港で多数の航空会社の関係者や一般の日本人の方々から釜石でのボランティア活動の礼を言われたようで、それにエラく感動した同チームのレジェンド、ファンデルメルビは”カナダ人であることが、どれほど誇らしく、素晴らしく感じたか、言い表すことができない”と感動していたようなのです。でも感動したのはコッチの方だと思ったのですが、立派なカナダ代表にも、成田でカナダ代表に礼を言った沢山の日本人達にも、両方ともホント立派だし素晴らしいと思うのです。この成田で礼を言った多くの日本人達は、誰に言われる訳でもなく、湧き上がる感謝の気持ちをただ自然に発露しただけなんでしょうけど、その行為はホント立派だし、日本人としてとっても誇らしいと思えたのです。

千葉の柏の人達も小さい子供達からお年寄りまでオールブラックスをお迎えする為に、オリジナルのハカを習得して出迎えたようです。誰に言われる訳でもなく各自治体が自発的に動いて世界から来たラガーマン達を暖かいおもてなしの心で出迎え、各国の選手達を感動させているのです。ホント凄いぞ日本人!っていう話ばかりなのです。

世界から集まった屈強で荒々しい男達は、大会を通して、良い事を互いに取り入れる素直さを持ち合わせた方々だったようです。日本代表がやっている試合後のスタジアムのファン達に向けて一列になって深く一礼する行為も、大会を通して段々と他のチームも真似し始めました。日本代表がよくするロッカーの清掃も各国で真似され流行っていましたし、良い事や尊敬が相互に行交い互いに伝搬し合い、互いに影響しあうその世界は、何かまるで夢の世界、天国を見るような気分にさせられたのです。ホントに美しい世界がそこには出現していました。(地獄の様な過酷なスポーツなのにね・・・・)

特に互いに潰し合う激しいぶつかり合いの試合の後、ノーサイドと言って互いに尊敬を持ち合う後腐れの無い世界はまるで世界の理想です。まるで先の大戦で死闘を繰り広げたアメリカと日本のようです。(トランプさんやレーガンさんとはそんな感じだったかもね、クリントンは違うけど・・・)本当は反日国達ともそうなれば良いのですがね。難しいでしょうね。残念ですね。具選手は韓国出身だけど、日の丸の為に死力を尽くしてくれました。彼は大切な仲間ですし、皆彼みたいな素敵な人達ばかりだと良いのですがね。恨の国と中華思想の国達ですからね。なかなか厳しいです。

上記が、感動した理由一つ目の、『この世界にはこのラグビーに携わる方々のように、勇気とかフェアプレーの精神とか相手への敬意を持つ事の素晴らしさとか、そうした美徳を尊ぶ、信じられる良質な人達がどうもこの世界にはまだ沢山いるんだなと再確認が出来た事』の説明であり、また、二つ目の、『ちゃんとやっていれば、見ている人は見ていて、そうしたラグビー関係者達のように信じられる良質な方々には日本は評価されたりするんだな、と思えた事、それと、それら賞賛を浴びた日本の方々の行為が自然で自発的なものだったという事』の説明になります。

では、次に感動した理由三つ目の、『普通に日本代表のやるラグビーは面白いなと思えた事』ですが、私のようなラグビー素人から見ても日本のラグビーは速くて上手くて見ていて飽きの来ない楽しいラグビーでしたね。素早いパス回しが日本チームの特徴かと思いますが、流選手の絶妙なポジショニングからの素早いパス回しはホント見事でしたね。そしてそのパス回しの最後に世界クラスのスピードを持つ松島選手か福岡選手にボールが渡れば、かなりの確率で点になりました。あれは凄かったです。また、相手をひきつけタックル受けながらパスを回して行くオフロードパスも何度も見る事が出来ましたが、あれも日本代表の特徴の一つだったかと思います。あれも相当練習を重ねて取得して来たようですね。スコットランド戦では、堀江選手がムーア選手にオフロードパス、ムーア選手もタックルを受けながら後ろから来たトゥポウ選手にオフロードパス、ゴール前でトゥポウ選手が稲垣選手にオフロードパスで渡して最後に稲垣選手が見事に初トライを決めていました。あれも凄かった。他、田村選手の正確無比なキックも日本の武器だったし、実は力のぶつかり合いであるスクラムでも押し勝つ事が多くて、これもジェイミーさんが選手達に課した地獄の様な体幹を鍛える特訓の成果の一つだったようですね。
実は、この速い展開をする日本チームのやり方は欧米のメディアからは救世主的なものとして見られていたようですね。力の強い重い選手同士が激しくぶつかり合う従来型のラグビーだけだとケガのリスクも高まるし継続不可能なモデルと思われており、別の道が模索されるべきと言う機運があった中で、ジェイミージャパンが披露したクリーンなパスゲームで勝利を重ねた事実はこれまでの既成概念をブチ壊すラグビー界の救世主的なものとして目に映っていたようなのです。
現役時代もイングランド代表で活躍し、2003年大会ではイギリスチームに栄冠をもたらしたクライブ・ウッドワード元HCなどは、”我々は日本がトーナメントにもたらしてくれたものすべてに感謝することしかできない。ハンドリングのスキル、パス、スピード。まるでラグビーを初めて見た時のように感動した。もう一度、ラグビーに恋をしたのだ”と日本のラグビーに最大級の賛辞を送っています。玄人から見てもワクワクする位ですから、我々素人が見ても楽しい訳です。

最後に、感動した理由四つ目の『日本代表の人種の多様性と、まとまったチーム力は日本の未来への希望だな、と思えた事』ですが、以前のブログでも何度か書いたように、アフリカと日本のハーフの松島選手や、ラファエレ選手やイシレリ選手等のポリネシア出身の選手達や、ラブスカフニなど数人の白人の選手達がいて、韓国出身の具選手や、ド日本人の福岡選手や姫野選手や田村選手や田中選手や中村選手や稲垣選手や堀江選手や松田選手や山中選手等がいて、多様な人種を持つチームとなっており、そのチームの中心にチームの精神的支柱としてのキャプテンのリーチマイケルがドカッと存在しており、チームメンバーに侍精神や日本の歴史、君が代の意味まで理解させようとし、チームを一つにまとめて来たようなのです。HCのジェイミーさんも赤い甲冑をロッカールームに置いて、"大和魂を見せてやれ!"とチームに向かって叫び、チームを日本的な精神で一つにまとめ、ONETEAMに仕立てて来たようなのです。多様性と共生と一つの目標、それはまるで未来の日本を見ているかのようです。心さえ日本人で、日本の歴史や皇室に理解と尊敬を示し、いざ戦争となったら日本のために戦い死ねる人、それが出来れば出生が何処であれもう新日本人と認定し受け入れるべきなのです。そうした肌の色がまちまちだけど、皆仲が良いジェイミージャパンのようなチームはホント素晴らしいし、日本の未来がここにあると思えたのです。こうした社会が訪れる事を心から願うし、少子化解消への一つの答えになるかと思うのです。先日もJ-WAVEの番組で野村訓市さんが少子化の今、堂々と移民の受け入れを協議すべき時が来たのではないか?、都内のコンビニの店員はほぼ外国人であり、そんな中、ラグビー日本代表のように日本の文化や歴史に理解を示す方々がいればどんどん移民として受け入れて新しい日本人になっていただくべきではないか?的なことを言っていたかと思いましたがホントそうかもしれませんね。

兎に角、ジェイミージャパンの面々は出身が何処であれ皆仲が良くて皆日本の勝利の為に心を一つにして戦う素晴らしいチームでしたね。彼らがロッカールームで大声で歌うカントリーロードの歌詞を変えた替え歌ビクトリーロードにもシビレました。ホント素晴らしいチームだし、日本の未来を見るようでしたね。

話は変わりますが、南ア戦で君が代斉唱の時、流選手が泣いていましたが、あんなキレイな涙、見た事がないです。

信じられる素晴らしい人達を多数目撃できた大変素晴らしい体験が出来たラグビーワールドカップでしたね。まだ準決勝一試合と決勝、後三位決定戦が残っていますが、まるで日本代表を応援するかのように残ったチームたちを応援し、最後まで良い大会であったと海外のメディアから言われるような日本大会でありたいな、と思いますね。

しかし、元日本代表のヘッドコーチで前回大会で南アを破り賞賛されたエディージョーンズは、今イギリスを率いていて今回何とオールブラックスに勝ってしまいましたね。彼、何か持っているようです。

それではまた。

湖畔人

第266話. 井上尚弥と言う衝撃(2)

2019-05-19 09:13:52 | スポーツが与えてくれる力
湖畔人です。

井上尚弥選手がまたやらかしましたね。
事実上のWBSSの決勝と言われ、過去最強の相手と言われ、これまで全勝のロドリゲス選手が相手と言う事も有って、勝つ可能性は半々と言われておりましたので、何か勝負の行方が気になってしまって早朝に目が覚めてしまいました。
朝起きてネットを見ると、井上の勝利を知らすニュースが多数。我々の心配をよそに2RTKOの圧勝だったようですね。

これで名声もワールドクラスになって来るでしょうね。是非パッキャオレベルまで行っていただきたいですね。一部からはPFP世界最強と言われ始めています。

そんな彼もつい3カ月前は絶不調に陥っていて、ボクシングを辞めるかどうかと本気で悩む程落ち込んでいたようなのです。過去の二戦が1RのKOだったので、そのKO勝利のイメージに自分自身が引き摺られてしまって、かなり大味なスパーリングをし始めていたようで、スパーリング中に相手のパンチを喰らうシーンが大分多くなっていたようなのです。それを見ていたお父様である真吾トレーナーは怒って練習中にジムを出て行ってしまう始末だし、大橋ジムの会長も心配する中、井上本人が実は一番凹み、その一週間はボクシングを辞めた方が良いのではないか?と思うほど落ち込んでいたようなのです。しかし、井上は、ここは初心に戻る必要あるとして、まずは会長と父親に詫びを入れて、予定していたスパーリングも一旦止めて、一度状況をリセットする為に基礎体力作りに集中して体を作り、父親の真吾トレーナーともじっくり話し合って考え方の誤りを正し、過去の自分の試合のビデオみては感覚を取り戻さんとし、約1カ月のスパーリング中断期間を経て、3月中旬にスパーリングを再開した時にはあるべき本来の井上尚弥の姿に戻っていたようなのです。こうした井上の調整を見ていた大橋会長は、"もし試合が当初の予定通り3月開催だったなら多分負けていただろうから5月に開催時期がズレた事自体に運があるし、それ自体がモンスターの証明だ"と言うような主旨の事を言っていたようです。

少し大味になった位なら多分タイソンなら気にもしないと思いますが、僅かな変化を大事と捉え反省をし自己調整して元に戻した井上自身も当然偉大なのですが、井上の小さな異変や、対戦相手とのわずかな実力差や、相手に勝つ為のパターンが見えている御父上の真吾さんも大橋会長もやはりタダモノではないのでしょう。偉大なアスリートの周りにはいつだって偉大な協力者達がいるものです。井上尚弥はチーム井上尚弥が偉大だから偉大なんでしょう。大体そう言うもんですよね。偉人の周りにはいつだって同格の偉人が数人いるものです。

湖畔人