簡単に死んではいけない。

オリンピックで、金メダルを取る事は素晴らしい。
しかし、重力のある地球だけで行なわれている競技である。
もし、宇宙でオリンピックがあったら
たいした記録ではないかもしれない。

地球外で生活する宇宙飛行士には
オリンピックは
何の意味もない。
彼らは無重力と無酸素状態でいるから。

宇宙飛行士の存在は
宇宙空間にいながら、ある一定の期間の生活を行い
『死ぬこと』か『生きること』を検証するだけの存在だ。
医療や研究によく用いられるの実験動物のモルモットと同じなのである。

日本での死因の原因の１位はガンをのぞけば
自殺が一番だ。
自殺するくらいなら
モルモットと同じ立場になって
いろんな薬を注射で打たれて
実験されて死ねばいい。

いま
宇宙飛行士が
僕たちに訴えていること。
地球は素晴らしい。
他の
生命が存在しない天体とは違って
球全体が大氣に覆われ
海の青色と雲の白色のコントラストががすごく美しい。
その球を
僕たちは守っていかなければいけない。

自殺を考えている人は
宇宙飛行士を見習うとといい。
宇宙飛行士は
打ち上げや宇宙空間での生活、そして帰還と
『死』が身近にありながら
精一杯生きている。

僕は宇宙飛行士のことを
考えたら、絶対に簡単に死のうとは思わない。
みんなも
簡単に死のうと考えてはいけない。

オリンピックを迎えるたびに思うこと。
メダリストは確かに素晴らしいけれど
世界一なんてたいしたことじゃない。

僕らが
この広い宇宙で生まれ
精一杯生きて
そして死んでいくこと。
このことが一番素晴らしいことだと思う。