山田洋次監督作品の「キネマの神様」を観ました。
映画好きな者にとってたまらない作品です。映画人生50年の私は
ウン・うんと頷く箇所が幾つもありました。
主人公の円山郷直(ゴウ)の現在と若い頃に映画の助監督であった
時代とを繰り返す。
助監督だった頃の「花筏」と云う作品を撮影するが、小津安二郎を
イメージしている。小津と云えば、ローアングルでパーンしない撮
り方で知られている。一部実際の「東京物語」が挿入している様だ。
ゴウは脚本を考え初監督で作品を撮るが怪我をし中止となる。ゴ
ウはバスター・キートンの作品を観て、スクリーンから主人公が出
て観客席へ移るという場面を考えていた。作品名は忘れたがその作
品を観ています。ウッデイー・アレンの「カイロの紫のバラ」は、
観客がスクリーンヘ入るという場面があった事を思い出した。
ゴウの夢である、映画を観ながら死にたいは私の夢でもある。
映画のパンフレットに原作者の原田マハさんのエッセイがありま
す、一部を紹介します。
=キネマの神様は、映画を愛する人の隣の席に座っている。私のあ
なたの手を取り、ともに笑い、涙している。映画を観る喜びを分か
ち合っている。人生において大切なこと、そのすべてが、この映画
「キネマの神様」の中にある。=
左がパンフレット。
右は日本最古の映画雑誌「キネマ旬報」。1919年7月東京高等
工業高校の学生、田中三郎ほかにより創刊。当初は同好誌だが、後
に有力な映画雑誌となる。
帰りに書店で今月の「バーダー」を購入するが眼に入り衝動買いをする。
野鳥誌のバーダーは毎年9月号にタカの渡りを特集する。タカの識別やタカ見のポイ
ント等の記事がある。近くにあった、野鳥撮影の本も購入する。10冊程撮影本はあ
るがつい衝動買いをしてしまう。病気は治るが、クセは治らないとの事だ。