3月22日、僕の友人の VTRを整備したリポートを覚えているでしょうか。
『 久しぶりのガレージで、友達のバイクの整備 』
http://blog.goo.ne.jp/kobahouou/e/39eb34d638b97c9d5bf93f4be7239cc0
きっと、あれを読んだ多くの人は 「 もうやる事は無いのでは? 」と思ったかも知れない。
ところがどっこい! まだまだやる事はたくさんあったのでした。
■ 今回の整備箇所 ■
○ 前後ホイールのベアリンク、オイルシール(ダストシール)の交換
○ リアスプロケット部のベアリング交換
○ リアスプロケット部の ハブダンパー(ゴム部品)交換
○ スイングアームの取り付け部(ピポット)のベアリング交換
○ リアサスペンションユニット取付け部の清掃と潤滑
○ リアサスペンションのプリロードをライダー合わせて適正化
○ リアブレーキのピストンの磨き&清掃・潤滑 (錆ていた!)
○ アクセルおよびクラッチケーブル内部の潤滑
○ アクセルグリップ内部の潤滑
○ リアサスペンションユニットを外して、ドライブチェーンの最張位置を探り、
最適なチェーン調整値と測定箇所の記録
○ エンジンマウント部のストレス除去
■ 整備のキモ ■
普段から小まめに適切な整備を行なっていない限り、あまり乗らなくてもオートバイの状態が悪くなっていくものだ。
長年、乗り続けているオートバイであれば、隅から隅まで状態は悪くなっていると考えて間違いは無い。
僕がよく言う言葉ですが、オートバイには主に 四つの材料が使われている。
【 金属 】、【 ゴム 】、【 油 】、そして【 樹脂 】の四つです。
この四つの材料・部品の内、【 ゴム 】と【 油 】は経年変化・劣化が激しく、賞味期限が短いので、2年から4年以内には新品と交換するのが望ましい。
【 金属 】は、結構寿命は長いけど、その表面には【 油 】が付着している事が前提で、【 油 】が表面に無い【 金属 】の寿命は極端に短くなる。
【 ゴム 】は、タイヤを含めて【 油 】が無いと長生きできないので、タイヤを除いて、定期的に新鮮な【 油 】を塗布する事が寿命を延ばす事に繋がる。
【 樹脂 】は、無理な力を掛けたり紫外線を長時間当てない限り、結構長生きする。
・・ などと説明しています。
今回交換に至ったベアリング【 金属 】は、必ず オイルシール(又はダストシール)という【 ゴム 】部品と、グリス【 油 】によって保護されていますが、定期的に 【 ゴム 】に新鮮な【 油 】を塗布しなかったり、グリス【 油 】を定期交換していないと、短命になってしまうものです。
特に、今回のホイールベアリングもそうでしたが、オイルシールは油で潤滑されず硬化して摩耗が進み、守られるべきベアリングに水や汚れが侵入して摩耗が進んでいました。当然、それらの間にあるべきグリスは定期交換もされず、もはや油とは云えない状態でした。
でも、これは友人のオートバイに限った事ではなく、恐らく殆ど全ての市販オートバイはそうでしょう。
■ 整備後の変化 ■
という理由で、車体各部で使われている【 ゴム 】部品は交換をして、グリス【 油 】は新鮮なモノに交換し、【 金属 】部品の表面には【 油 】を塗布し、摩耗が進んだ【 金属 】部品は交換しました。
それと同時に、各部の整体を正しく行ない、可能な限りストレスを除去する作業を行なったのですが ・ ・ ・
予定していた全ての作業を終わり、スタンドから降ろした時、車体を支えているだけで明らかに軽くなった感触があふれ、押し歩きすれば 車体がまるで小さくなった様に感じられたので、成功!です。
後は、オーナー(友人)の感想文から、その変化の度合いを読み取って欲しい。
■ オーナーの感想文 ■ (原文のまま掲載)
H260427 10時ごろから23時ぐらいまで
バイクメンテナンス イン 妖怪ガレージ
おはこんばんちわ♪
筋肉痛から抜け出せぬ おおひがしです
こばやしさん直伝の今回のメンテナンスは、
1.ベアリングの交換
2.ダンパーセット交換
2.エンジン周りボルトの締め付けトルクの適正導入
3.イニシャル調整
☆ リアキャリパーの清掃モミ出し
だったと思う・・・
車両はVTR250です。(パーツリスト対応:Y)
感想
今回も12時間超の時間が瞬く間に過ぎ行くものの体力の衰えを
否定できない肉体年齢80歳のおおひがしです。
「マッタリとストップ&ゴーを楽しみながら下道を帰ろう♪」
という気持ちになり夜も遅いと言うのに高速に乗らず下道で帰りたくなってしまいました。
ゴーの時のギクシャク感があからさまにへりチェンジの時のギクシャク感も同じように減りました。
前後タイヤの整列だけでもずいぶんとチェンジする時の左右の挙動(ハンドルが切れる)が減っていたのですが、イニシャル調整によりフロントが浮いたり沈んだりするような
感覚が減りました。
だからなんだといわれると、なんなのですが端的に結うと当たり前と思っていた動き、
例えば
・○ートたけしさんの首をクキッとする動作がなくなった。
・ささくれたツメをちゃんと切ったら服に引っかからなくなった。
・どうも違和感があるとおもっていたら鼻毛が伸びすぎていた。
整えたらスッキリ♪
そんな感じです。
嫌にすっきりして気持ち悪いくらいなのですが、すっきり感に慣れてくると私が変に使っていた力が抜けて、ア~(はーと)リラックスゆっくりのんびりと15cmの白線の上を走ってみようなどと思ってしまうのです。
あるスピードに達するまでの低速時は不安定だったり
あるスピードを超えた時に、変な挙動を感じることがあると思うのですが、
低速時に安定感を感じることができるスピードが整備前より低速になりました。
とっても上手にバイクに乗れている気になれます♪
乗せられているのか??
10数時間にわたる作業でへとへとに疲れていてもです^^
バイクは、といってもバイクに限ったことでもないですが
・買った時(もらった時?)の動きが当たり前
・新車(新品)で買ったならそれが一番いい状態
・機械なんてものは、壊れるまで性能はあんまり変わらない
そんなことはないんだなぁと改めて感じるしだいでした
適正トルク導入・イニシャルの調整侮るべからず。
イニシャル調整をしようと思うとVTRはとってもめんどくさいです。
シートをシャチホコにしないといけないです。
いやトルクやイニシャルをどうのというよりやはり
「適正な整備」が、基本なのでありましょう。
あ、イニシャル調整はセッティングの部類ですね。
一句献上
適正な 整備あっての セッティング
購入部品リスト(参考です。間違った番号で購入したりするので、利用する時は自己責任で!)
F-10 フロントホイール
交換箇所:ベアリング交換関連
"見出
番号" 部品番号 部品名 個数
7 44680-410-000 リテーナギアボックス 1
15 91252-MC7-003 ダストシール 22X42X7(アライ) 1
16 91258-410-013 ダストシール 40X50X5(アライ) 1
17 96150-63020-10 ベアリング、ラジアルボール 6302UU 2
F-13 リアーホイール
交換箇所:ベアリング交換関連
"見出
番号" 部品番号 部品名 個数
1 06410-KEA-750 ダンパーセット、ホイール 1
21 91052-MM5-003 ベアリング、ラジアルボール 6304UU(NSK) 1
22 91252-428-000 オイルシール 25*40*7 1
23 91252-MC4-013 オイルシール 1
24 91302-317-700 Oリング 54*2 1
25 "96150-63020-10 ←番号間違い発注してしまった。
96150-62030-10" ベアリング、ラジアルボール 6303UU 2
↑こばやしさんのストックを借りることが出来た。現物新品購入のうえ返却のこと。
F-21 スウィングアーム/チェンケース
交換箇所:ベアリング交換関連
"見出
番号" 部品番号 部品名 個数
19 91071-MT7-003 ベアリング、ニードル(NTN) 1
20 91202-MAL-601 ダストシール 25*33*4 2
21 91203-GC8-003 オイルシール 24*31*3.5 1
22 91214-MAL-601 ダストシール 23*35*5 1
26 94520-35000 サークリップ、インターナル 35MM 1
28 96100-60030-10 ベアリング、ラジアルボール 6003 2
http://gra-npo.org
『 久しぶりのガレージで、友達のバイクの整備 』
http://blog.goo.ne.jp/kobahouou/e/39eb34d638b97c9d5bf93f4be7239cc0
きっと、あれを読んだ多くの人は 「 もうやる事は無いのでは? 」と思ったかも知れない。
ところがどっこい! まだまだやる事はたくさんあったのでした。
■ 今回の整備箇所 ■
○ 前後ホイールのベアリンク、オイルシール(ダストシール)の交換
○ リアスプロケット部のベアリング交換
○ リアスプロケット部の ハブダンパー(ゴム部品)交換
○ スイングアームの取り付け部(ピポット)のベアリング交換
○ リアサスペンションユニット取付け部の清掃と潤滑
○ リアサスペンションのプリロードをライダー合わせて適正化
○ リアブレーキのピストンの磨き&清掃・潤滑 (錆ていた!)
○ アクセルおよびクラッチケーブル内部の潤滑
○ アクセルグリップ内部の潤滑
○ リアサスペンションユニットを外して、ドライブチェーンの最張位置を探り、
最適なチェーン調整値と測定箇所の記録
○ エンジンマウント部のストレス除去
■ 整備のキモ ■
普段から小まめに適切な整備を行なっていない限り、あまり乗らなくてもオートバイの状態が悪くなっていくものだ。
長年、乗り続けているオートバイであれば、隅から隅まで状態は悪くなっていると考えて間違いは無い。
僕がよく言う言葉ですが、オートバイには主に 四つの材料が使われている。
【 金属 】、【 ゴム 】、【 油 】、そして【 樹脂 】の四つです。
この四つの材料・部品の内、【 ゴム 】と【 油 】は経年変化・劣化が激しく、賞味期限が短いので、2年から4年以内には新品と交換するのが望ましい。
【 金属 】は、結構寿命は長いけど、その表面には【 油 】が付着している事が前提で、【 油 】が表面に無い【 金属 】の寿命は極端に短くなる。
【 ゴム 】は、タイヤを含めて【 油 】が無いと長生きできないので、タイヤを除いて、定期的に新鮮な【 油 】を塗布する事が寿命を延ばす事に繋がる。
【 樹脂 】は、無理な力を掛けたり紫外線を長時間当てない限り、結構長生きする。
・・ などと説明しています。
今回交換に至ったベアリング【 金属 】は、必ず オイルシール(又はダストシール)という【 ゴム 】部品と、グリス【 油 】によって保護されていますが、定期的に 【 ゴム 】に新鮮な【 油 】を塗布しなかったり、グリス【 油 】を定期交換していないと、短命になってしまうものです。
特に、今回のホイールベアリングもそうでしたが、オイルシールは油で潤滑されず硬化して摩耗が進み、守られるべきベアリングに水や汚れが侵入して摩耗が進んでいました。当然、それらの間にあるべきグリスは定期交換もされず、もはや油とは云えない状態でした。
でも、これは友人のオートバイに限った事ではなく、恐らく殆ど全ての市販オートバイはそうでしょう。
■ 整備後の変化 ■
という理由で、車体各部で使われている【 ゴム 】部品は交換をして、グリス【 油 】は新鮮なモノに交換し、【 金属 】部品の表面には【 油 】を塗布し、摩耗が進んだ【 金属 】部品は交換しました。
それと同時に、各部の整体を正しく行ない、可能な限りストレスを除去する作業を行なったのですが ・ ・ ・
予定していた全ての作業を終わり、スタンドから降ろした時、車体を支えているだけで明らかに軽くなった感触があふれ、押し歩きすれば 車体がまるで小さくなった様に感じられたので、成功!です。
後は、オーナー(友人)の感想文から、その変化の度合いを読み取って欲しい。
■ オーナーの感想文 ■ (原文のまま掲載)
H260427 10時ごろから23時ぐらいまで
バイクメンテナンス イン 妖怪ガレージ
おはこんばんちわ♪
筋肉痛から抜け出せぬ おおひがしです
こばやしさん直伝の今回のメンテナンスは、
1.ベアリングの交換
2.ダンパーセット交換
2.エンジン周りボルトの締め付けトルクの適正導入
3.イニシャル調整
☆ リアキャリパーの清掃モミ出し
だったと思う・・・
車両はVTR250です。(パーツリスト対応:Y)
感想
今回も12時間超の時間が瞬く間に過ぎ行くものの体力の衰えを
否定できない肉体年齢80歳のおおひがしです。
「マッタリとストップ&ゴーを楽しみながら下道を帰ろう♪」
という気持ちになり夜も遅いと言うのに高速に乗らず下道で帰りたくなってしまいました。
ゴーの時のギクシャク感があからさまにへりチェンジの時のギクシャク感も同じように減りました。
前後タイヤの整列だけでもずいぶんとチェンジする時の左右の挙動(ハンドルが切れる)が減っていたのですが、イニシャル調整によりフロントが浮いたり沈んだりするような
感覚が減りました。
だからなんだといわれると、なんなのですが端的に結うと当たり前と思っていた動き、
例えば
・○ートたけしさんの首をクキッとする動作がなくなった。
・ささくれたツメをちゃんと切ったら服に引っかからなくなった。
・どうも違和感があるとおもっていたら鼻毛が伸びすぎていた。
整えたらスッキリ♪
そんな感じです。
嫌にすっきりして気持ち悪いくらいなのですが、すっきり感に慣れてくると私が変に使っていた力が抜けて、ア~(はーと)リラックスゆっくりのんびりと15cmの白線の上を走ってみようなどと思ってしまうのです。
あるスピードに達するまでの低速時は不安定だったり
あるスピードを超えた時に、変な挙動を感じることがあると思うのですが、
低速時に安定感を感じることができるスピードが整備前より低速になりました。
とっても上手にバイクに乗れている気になれます♪
乗せられているのか??
10数時間にわたる作業でへとへとに疲れていてもです^^
バイクは、といってもバイクに限ったことでもないですが
・買った時(もらった時?)の動きが当たり前
・新車(新品)で買ったならそれが一番いい状態
・機械なんてものは、壊れるまで性能はあんまり変わらない
そんなことはないんだなぁと改めて感じるしだいでした
適正トルク導入・イニシャルの調整侮るべからず。
イニシャル調整をしようと思うとVTRはとってもめんどくさいです。
シートをシャチホコにしないといけないです。
いやトルクやイニシャルをどうのというよりやはり
「適正な整備」が、基本なのでありましょう。
あ、イニシャル調整はセッティングの部類ですね。
一句献上
適正な 整備あっての セッティング
購入部品リスト(参考です。間違った番号で購入したりするので、利用する時は自己責任で!)
F-10 フロントホイール
交換箇所:ベアリング交換関連
"見出
番号" 部品番号 部品名 個数
7 44680-410-000 リテーナギアボックス 1
15 91252-MC7-003 ダストシール 22X42X7(アライ) 1
16 91258-410-013 ダストシール 40X50X5(アライ) 1
17 96150-63020-10 ベアリング、ラジアルボール 6302UU 2
F-13 リアーホイール
交換箇所:ベアリング交換関連
"見出
番号" 部品番号 部品名 個数
1 06410-KEA-750 ダンパーセット、ホイール 1
21 91052-MM5-003 ベアリング、ラジアルボール 6304UU(NSK) 1
22 91252-428-000 オイルシール 25*40*7 1
23 91252-MC4-013 オイルシール 1
24 91302-317-700 Oリング 54*2 1
25 "96150-63020-10 ←番号間違い発注してしまった。
96150-62030-10" ベアリング、ラジアルボール 6303UU 2
↑こばやしさんのストックを借りることが出来た。現物新品購入のうえ返却のこと。
F-21 スウィングアーム/チェンケース
交換箇所:ベアリング交換関連
"見出
番号" 部品番号 部品名 個数
19 91071-MT7-003 ベアリング、ニードル(NTN) 1
20 91202-MAL-601 ダストシール 25*33*4 2
21 91203-GC8-003 オイルシール 24*31*3.5 1
22 91214-MAL-601 ダストシール 23*35*5 1
26 94520-35000 サークリップ、インターナル 35MM 1
28 96100-60030-10 ベアリング、ラジアルボール 6003 2
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